中山有香里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりに優しい物語を読んだ。
最初「魔女のあしあとってなんだ…?」と勘違いしてたけど、「あとおし」(後押し)ね。
可愛い絵柄で、カラフルであったかい漫画。
1巻完結でまとまっており、空気感が素敵。
人より秀でたところがない田中桃子。
35歳看護師で、いい人であることだけが自分の価値だと考えている彼女が本作の主人公。
ある日夢で出てきた子どもの魔女と黒ネコとの出会いで彼女は「あとおし」され、少しずつ現実世界でも変わり始めていく。
傍から見たら、彼女はとても魅力的で応援したくなるけど、桃子にとっては自分に価値がないと考えているところがもどかしい。
でも、もしかしたらそれって読んでいる自分もそうなんじゃないか、と自惚れてしまう。
自分の価値を感じないと思うことも多い。
けどそれって他人から見たら全然気にする必要のないことで、価値価とは得てして絶対的なものではないよなと読みながら思った。
魔女は「あとおし」をするけど、実際に勇気を出して行動するのは彼女。
他者からの助言を素直に取り入れる桃子の心は美しい。
なんだかとっても元気をもらえる作品だった。