須黒達巳のレビュー一覧

  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    ネタバレ

    それは物を見る目が養われていないから。なので、見方を覚えましょう。という内容の本。ざっくり言うと見た物の詳細を文章でアウトプットすると、視覚的に物を見る目の解像度が上がり、区別できる目としての成長につながるようだ。

    第2章「目を作るとは」で具体的な方法が書かれているが、区別したい生物の絵と書かれている内容を行ったり来たりしていると、区別できなかったものが段々と区別できるようになっていったのが面白かった。ふんわりしている印象を文章化することで、その特徴が頭に入ってくる。特に例の鳥の顔が区別できるようになったのは、正直驚いた。こんな違っていたのか、と。

    目だけに限らず、五感のどれかを使う勉強に

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    2025年02月04日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    6章構成で読みやすいです。

    特に2章は実際に蚊の同定を行います。最初は同じに見えていたものが全く異なるものに見える体験ができて楽しいです。

    写真が多いので頁数の割に文章の量は多くないのでスラスラページをめくれます。図鑑について知りたくて手に取った本だけど、新鮮な体験ができる面白い本でした。

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    2024年12月02日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    面白くて一気に読んでしまった。自分は動植物の違いがサッパリわからないので内容が難しいかと心配したが、初心者(実際には研究者の土台がある分、初心者ではないだろうが……)としての挑戦の形で説明を書いてくれてあって全然飽きなかった。
    最後の章の同定は気が遠くなりそうだったので専門的にやるのは大変さのレベルが違うのだろうが、「世界が広がって楽しくなる」くらいを目標に図鑑を使えるようになったら、たしかに素敵だと思う。

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    2024年04月14日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    生き物の種類を見分けるのって簡単にいくのかなとずっと抱えていた疑問が解消された本。
    やっぱり大変だよね、でも楽しそう。

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    2023年02月04日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    べらぼうに面白かった。文章の読みやすさも手伝って、一気に読んでしまった。
    この筆者はわからない人の気持ちがわかるというか、他の人の立場で物を考えることができる人なんだろう。こういう先生に教わる子供は幸いだと思う。
    あとちょいちょい笑わせるポイントがあるのもよかった。

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    2022年08月06日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    多くの人が「面白い」と感じることのできる本だと思います。
    著者は30歳そこそこの小学校の理科の先生です。
    この先生に教わる児童たちは理科の時間が楽しいだろうなと思います。

    コロナ禍で近所の散歩をする機会が増えたのをきっかけに雑草観察を始めたところ未知の植物だらけでした。
    写真を撮りまくったのですが、なんだか分からない草花が多くて名前を調べつくすのはあきらめました。
    魚、草花、昆虫、など頻繁に新種が見つかる生物は種類が多すぎて、ざっくりと識別するのが精いっぱいです。

    私は鳥が好きで、「ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑」を重宝しています。
    似ている鳥の見分け方の説明には、実写でなくイラストが

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    2022年07月25日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    同じ見た目のモノを見分ける視座を養う本。
    昆虫に関わらず普段自分が見ているあらゆるモノに対する見方を変えてくれる内容だった。

    何より文字が大きくて写真が満載だったので、読み飽きずに読書を楽しめた。

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    2022年06月15日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    めっちゃ面白いです。
    筆者の須黒先生はクモ屋で、私も愛クモ家の端くれとして、ハンドブックなど愛用させてもらっております。
    もちろんクモの同定の話もあるんですが、特に面白かったのが、専門外のシダの同定をするドキュメントや、ハバチの同定。まさにリアルRPGです(昔、流行った、選択によって違うページに進んで、エンディングが変化する本。今でもビデオゲームではコモン)。最初にどんな図鑑やフィールドガイドを選ぶか、フィールドでの観察の時に、どういうところに目を付けるべきか、どの部分の写真を撮っておくべきかなど、なるほど、こういう風に説明すればいいのか!!目から鱗がぼろぼろぼろ!!私自身、色々と質問されたと

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    2022年05月15日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    ネタバレ

    はい、目を育てるだけの頭の体力が必要です。
    151p今眠くなってきたりこの本を読むのをもう終わりにしたいと思っている方がいるのではないでしょうか。それは普通の反応なので安心してください。以下略。日を改めて注意力をもって再開せよ。
    目録というのもある。
    うん、人生にこういう楽しみのある人はすごい。こりゃ大変だ。同定できた時は、また一つ自然について知ったという、今日は意味のある日だったという喜び。登山道や荒野の轍としての総括的文献。すごい。
    自分という存在を確かに活用しているという手ごたえ!

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    2022年04月29日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    自分も昔野草を300種類以上同定した経験から、勉強になったというよりは、そうそうみたいな面白さかな。

    ただちょっと本の値段が高いかな・・・

    あぁあと思ったんだけど、自分も今まで全く気にしたこともなかったんだけど、あんまり「同定同定」言ってると、たぶん周りからは

    えぇちょっと何あの人・・( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )

    って思われるだろうなぁ。「どうてい」って言葉を「同定」って意味ではまず使わないからな普通の人は。

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    2022年02月11日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    【注意】虫が苦手な人は要注意!実寸より大きな虫の画像がたくさん載っています。

    「ある生物がなんという種名なのか」特定する同定が容易ではない事を説明
    同定には「目をつくる」ことが大切。
    それが出来ていないから種の違いを見分ける事ができないのだ。
    手に入れた標本が、典型的な特徴を持っているとは限らないからだ。
    捕まえる段階で、体の一部が壊れてしまっていることもある。
    時期により、特徴的な形質が見えないこともある。

    ここで薦められている方法は
    1. 入門向けハンドブック図鑑とやや詳しい図鑑を入手。
    2. 前者で「同定に必要な特徴」「同定形質」を覚える。
    3. 写真に撮り、場合によっては簡単な図も

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    2024年05月15日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    まさに図鑑を見ても名前が分からないので読んだ。
    植物の名前をたくさん知っているとカッコイイ気がして図鑑を買ったものの、どれも緑で違いが分からず全く覚えられない。たくさん見れば脳が勝手に学習してくれるかと期待して植物園に行っても「木がたくさん」としか見えず、悲しい思いをしていた。

    本書を読み、なぜ植物の区別がつかないのか、同定できないのかがよく分かった。「目」ができていないのだ。ポイントを意識していくつもの対象をまじまじ見ると、だんだんと虫や植物を見分ける目ができてくる。たくさんの写真や例を用いて、目ができるとはどういうことか、読者が実感できるようになっていて、自分がレベルアップした気がしてわ

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    2022年11月13日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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     ある生物がなんという種名なのかを知る(これを調べることを同定という)ことは簡単なことではなく、知識さえあれば、同定できるというものではないというところから、どのようにすれば図鑑を見て生物の名前を知ることができるか、具体例を多く交えて紹介してくれている。
     いくつか比べて、それぞれ異なる特徴を自分なりに書きだす方法は、なるほどなと感じた。図鑑を見て、見分けるポイントの知識さえあれば名前が分かる・・・と単純にいかない理由は本書内でも色々と説明されている。
     また、詳しい方に見分けるポイントを聞いても細かく教えてくれなかった理由も分かった。その生物を見てきた人にとっては、本当に全く違うものに見えて

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    2022年09月15日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    道端の雑草の名前を知ったからと言ってどうなるの?‥‥そう思う人は、政府官僚になっても庶民の一人ひとりの気持ちに寄り添わない政治家になってゆく様な人なんだろうな。

    あ、いや、ごめんなさい。
    今日の散歩途中にそんなことをつらつら思ったのは、この散歩の十数分間だけでも、ブロック塀やその下に少なくとも5種ぐらいの「苔」を観察したのだけど、「おそらく」ハマキゴケかな、ハイゴケかな、ギンゴケかな?これってなんだろ?とか、全然「同定」出来ない自分に心がささくれ立って落ち込んだからであって、雑草の名前に興味がない貴方を責めたわけじゃないんです。

    「おそらく」じゃダメなんです。
    庭の萩に似た花の同定が出来な

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    2022年06月01日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    はい、私も図鑑がうまく生かしたことがありません。
    そういう生物リテラシー(?)のない読者にも、親しみやすい語り口で語りかけてくれる、貴重な一冊。

    なぜ名前がわからないのか。
    では、どうしたらいいか。
    それがわかる。
    なんと画期的な。

    ただし、急いで付け加えておきたい。
    どうしたらいいかはわかる。
    でも、実行するのはかなり難しいことも、はっきりわかってしまう。

    本書では、種を同定する作業を、豊富な写真をしめしながら、読者にも仮想体験させてくれる。

    「検索表」という、同定のためのポイントをまとめた便利なツールもあるそうだ。
    しかし、それがあっても、スイスイ作業が進むとは限らない。

    手に入

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    2022年05月07日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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     クモの専門家が、「図鑑を見ても名前がわからない」理由や、わかるように至るまでに行うべきトレーニングを教えてくれる本。
     本の中の写真やイラストはカラーでとてもわかりやすい。
     作者はクモの専門家ではあるが、未知の分野である「シダ植物」について学ぶ過程を細かく見せることで、「初心者」の目線に立って教えてくれる。
     また、図鑑を見ての同定から、専門書、論文など様々なレベルの同定を実例とともに学べる。

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    2022年03月01日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    図鑑やネットで生物の名前を調べようとしたことがある人におすすめの本。
    途中で出てくるクイズは家族や友人とやると、生物に対して目ができているできていないが一目瞭然で楽しめます。
    生物を見分けるって大変だ。

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    2022年02月01日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    まさにタイトル通りの生物の同定についての本。
    軽いタッチの文体で非常に読みやすいし判りやすいが、より具体的な手順を語る最終6章でのキモンハバチやノメイガの細かに記された同定作業を読むとその難しさにこの本が想定しているであろう読者の多くは絶望するのではなかろうか?
    大量生産される工業製品と違って生物は同一種であっても各の個体はそれぞれ異なるし、種はあくまでも抽象的な概念に過ぎずそこに明確な規範がある訳でもない。同定するのは特徴を見つけ出しそこに共通するものや差違を見いだす必要があるがそれは単純なことではないということをこの本は教えてくれる。

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    2022年01月14日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    ●タイトルに惹かれた。確かに気になった生き物や花とかを、いざ図鑑で調べても似たのが多くて特定できないという経験をしたことがある。見慣れていないものを見比べる目が育ってないことが原因なようだ。本書はプロがどうやって同定をしていくのか、そのプロセスを興味深く解説してくれている。

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    2025年03月25日
  • 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか

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    開始:2023/6/4
    終了:2023/6/4

    感想
    同定の難しさ。図鑑を使うために目を養う必要がある。世界の側は常に扉を開いている。あとは自分がそれに気がつくかどうか。訓練でたどり着く。

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    2023年06月04日