若井克子のレビュー一覧

  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    仕事の関係上認知症の方やその家族と関わることがありますが、認知症本人の病気への恐怖心は計り知れない。専門家なら尚更。忘れるということが増えて、できないことが増えて。怖かっただろうなと思います。
    妻の克子さんもすごい人だなと思った。介護って綺麗事じゃない。一緒に肩を並べて歩んできた旦那がアルツハイマーになって徐々にゆっくりとできることが減っていく様を間近で見て、できないことを支える。病気といっても少し前までできていたことができなくなるって介護する側も苛立ちや葛藤が毎日あったろうな。嘘だったらいいなって思っただろうな。
    この本は誰かの支えになる一冊だと感じた。

    晋さんの「人の脳って、本当にきれい

    0
    2023年11月26日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    昨日、父がアルツハイマー型認知症と診断を受け、病院からの帰り道に買った本。

    父のために何ができるのか。自分なりに考え、行動に移していきたい。まずは毎朝、薬を飲んだか、血圧を測ったか、確認の電話を入れるところから、一歩ずつ。

    お父さん、これまで私たち姉妹のためにがんばってくれて、ありがとう。これからは私たちがお父さんを支えます。一緒にがんばろう。

    0
    2022年06月21日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

     東大教授、医者、クリスチャンの世界を駆け巡っていた第一線の研究者がワルツハイマーにかかり早期退職しての闘病記。読後感は重たいものであった。自分も認知症になる可能性もある。どれだけの率で罹患するかおわからない。50代で発症し60前にリタイアせずにいられなかったばりばりのドクターが、認知症が進行して行く過程を赤裸々に夫人が書いている。本人も配偶者も家族も巻き込んで発症してから寝たきりになり亡くなるまでの16年余りの見取りまでよく世間にあらわしてくれたことに奥さんに心から感謝したい。クリスチャンだからできることかもしれない。超高齢化に突入して認知症を患う日本人はある程度の率になると思う。余命何年と

    0
    2022年05月03日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    若年性アルツハイマー病と診断された教授と、長年に渡り支えてきた妻、克子さんとの闘病手記。
    専門医が、自身の病気に疑いを持ち、気づいた時、どれだけの不安の波が押し寄せてきたのだろうか、受け入れづらかったのだろうか…と。
    そう思いながら読み進めてきました。
    文字がわからなくなったり、言葉を少しずつ失ったりしても、正義感、優しさ、謙虚さはそのままで信仰が深まったりと、先生自身の強さを感じる場面もあり、読んでいてジーンとくる場面もありました。
    夫婦二人三脚での闘病生活。読ませてもらえた事に感謝。良書。

    0
    2022年04月28日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    アルツハイマーになってしまった妻と暮らしているが、とても勉強になった。
    妻は克子若井先生と同じように言葉の出にくさが特徴のロゴペニック型失語症。さまざまな苦労をしている。時に、なぜ自分には上手くできないのか、なぜこうなってしまったのかと辛さを表面に出すこともあるが、彼女なりにがんばって生きている。
    もっともっと理解してよりそわねば。
    バリデーションを心がけて歩いていこうと思う。

    0
    2022年02月26日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    東大教授が若年性アルツハイマーになる、54歳。漢字が思い出せず何回も練習したという日記、どんなに絶望を感じたことか。
    夫婦で沖縄、札幌、栃木とホームグランドを変えながらも、その土地土地で濃厚な人間関係に支えられてながら病気と向き合って来た生き様が描かれている。嘘偽りがないからこそ、伝わってくるものが大きい。
    これからを生きていくのに、道標となる1冊だ。

    0
    2022年02月24日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    若年性アルツハイマーになった東大のお医者さんの話。奥さんの視点で書かれており、東大教授という圧倒的強者が病によって弱っていく様子が辛い。健康は大事だという当たり前のことに気づく。

    0
    2025年05月21日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    脳外科医が若年性アルツハイマーになって、というのをどこかで見たことがあったので、読んでみた。読む前は、アルツハイマーと診断されてから講演会を行っているとこを知っていたので、奇跡的にアルツハイマーが治ったり、症状が出ない時に講演などしているのかな、と想像して、なんとなく奇跡のお話、だと思い、読み始めたのだが、そんな話ではこなかった。アルツハイマーは確実に、進行していくのだけど、その様子を、著者の奥様が、ありのままの気持ちと、穏やかな書き語りが綴られた本だった。読んでみて良かった。アルツハイマーが身近になくても、こういう思いや、出来事は色々とあるわけで、涙ながらに、とても勇気づけられた。

    0
    2025年03月01日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    認知症を受け入れるまでの苦悩が、切ない。学生時代に運命的な出会いをした夫人の行動力に心が揺さぶられた。認知症という病気に向き合うのではなく、向き合うべきは人だと理解した。

    0
    2025年01月05日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    東京大学の国際地域保健学教室の教授をされていた若井晋先生の奥様の克子さんの手記です。
    先生の闘病生活を支える様子が書かれています。
    お辛い状況の中で、何が支えであったかということや、失うものばかりではないのだということなど、前向きに受け止められる瞬間を捉えられているところに、克子さんの強さを感じました。
    私は宗教に理解のない人間ですが、信仰が人の大きな支えになるということもよくわかりました。
    ご自分の状況だけでなく、認知症の患者さんやその支援者に有益な情報も提供されており、非常に心のこもった一冊だと思って読んでいました。

    0
    2023年11月29日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    老いゆけよ、我と共に! 最善は これからだ。

    岩井晋先生は1947年生まれ、東大出身の脳外科医で独協医大の脳外科の教授(1996-1999)、そして東大の国際地域保健学教授(1999-2006)。2001年ころから記憶の低下などが出現しているので54歳という若さで発症した若年性アルツハイマー病。

    2006年、東大教授を早期退職し沖縄に移住・療養。2010年、要支援1、2015年、要介護5と進行し、2021年1月誤嚥性肺炎で死去、73歳。

    症状が出始めてからの苦悶、現実との折り合い、診断確定、早期退職。病名の公表、講演活動(失敗もあれば成功もあり)、病状の進行、そしてコロナ禍中の死まで。全

    0
    2023年06月07日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    元精神科医で東大教授である若井晋先生の妻・克子さんによる著書。
    若年性アルツハイマーを患った晋さんがどのように病と向き合い、歩んでこられたかという半生が綴られています。
    全体を通して柔らかい文章から伝わる克子さんの思いと、壮絶ながらも心温まる内容に自分の価値観を見直すきっかけにもなる本でした。

    病気は代わってあげることができないし、今すぐに特効薬を生み出すこともできない。
    お金だけではどうしても解決できないこともあるし、辛さをわかってもらえない・わかってあげられないもどかしさもあります。
    そんな中で「自分一人が闘っているわけではない」という孤独を和らげるような優しさが、この本にはたくさん込め

    0
    2023年05月20日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    どんなに頭が良い人も、病で言葉が出なくなり、言葉を理解ができなくなり、そしてその現実を受け入れていかなければならない場合がある。
    東大教授でありながら、漢字を思い出せなかったとき、アルツハイマーの可能性に思い至ったとき、どんなに恐ろしく不安に感じただろう。
    本人の生き方にもよるが、聡明な奥様や、協力的な子どもたちがいて、自身の病と向き合われる姿は勇気をもらえた。
    両親の老い、自分も若い時ほで体力もなく、些細な不調は日々感じる中で、これから先は不安も多々ある。
    人間らしく生きる、尊厳とは?を考えたりするよい本だった。

    0
    2023年02月16日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    認知症の話って悲しくなるから今まで避けてたんだけど、タイトルに惹かれて読んでみたら、とっても勉強になりました。

    記憶は失っていき、出来ることも少なくなるけれど、その人らしさは失わないっていうのがすごく希望に思えました。そして著者の言葉を発しなくても例え叫んでいても、気持ちを読み取ろうとする姿勢に感動しました。なかなか出来ることじゃないと思います。そしてどんな挑戦でも支えて寄り添ってるのが本当に凄かった。

    時には、挫折しそうになったという率直な気持ちも書かれているのが良かった。絶対大変なこともあるから、美談だけで終わると疑わしく思ってしまう。

    あと日記帳も公開されており、認知症の人目線での

    0
    2023年02月08日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    とても読みやすく、あっという間に一読。
    認知症だけでなく、キリスト教についても
    興味を抱くきっかけとなった本。
    今後は奉仕の精神を学んでいきたいと思えた。

    0
    2023年02月07日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    若年性アルツハイマーは、どれほど頭を使おうと、活動的にしていようと関係なくやってくるのだ。
    65歳未満で発症するアルツハイマー型認知症を若年性アルツハイマーというらしいですが、まだ働き盛りの50代、しかも東大の教授(脳外科の医師)という脳のエキスパートが発症してしまう、その診断された後の絶望感はいかなるものでしょう。
    受け入れるのに数年かかったそうだが、その葛藤を思うと胸が痛くなります。
    しかし、この夫妻には大学時代からのキリスト教の信仰があり、信仰や周囲の人々との関わりとともに生きていくのです。
    人が変わってしまったのではない、出来ることが出来なくなり、分かっていたことが分からなくなり、不安

    0
    2022年08月07日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    若年性アルツハイマーで東京大学を早期退職、家族は認知が進む夫を見守って16年近くを過ごす。
    沖縄での生活、デイケアでの事件、講演会の失敗、それでもその様に存在することが、何かしら生きることにつながる。
    生きることは死すること、死することは生きること。人が存在し生きることは尊い。

    0
    2022年07月05日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    元脳外科医の東大教授とその妻が、認知症に直面し、苦悩し、それを受け入れた歩みの記録。
    認知症になったら時の経過とともにどのような感じになるのか、認知症の方にはどう接したらよいのかなど、気付きが多かった。そして、本書から伝わってくる夫婦愛に感動。

    0
    2022年06月29日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    奥様の教授に対する想いを考えると涙が出そうになった

    妻の支えがあるってどれほど有難いことか世の中の男性にわかってほしい

    0
    2022年06月28日
  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる

    Posted by ブクログ

    私の母と診断がついた年も亡くなった年も、言葉が失われていくタイプの認知症だったことも同じだったこともあり、進行の過程に伴う本人や家族のとまどいがよくわかる。字の練習をしているノートや自筆のメモも見つけた時の著者の思いに自分を重ねずにはいられない。こんなふうになっちゃってかわいそうにとか、地獄だね、という周りの言葉には理解されない無力感と憤りしか感じれないことも。脳の専門家であった人が自分は認知症を患っているかもしれないと感じ始めた頃の恐怖はいかばかりだろう。MRIの画像を何度も見ていた話が辛い。しかし、ご本人もその奥様である著者も信仰があるからか、地位や名声より人としての本質を大切にされてこら

    0
    2022年03月03日