松村大貴のレビュー一覧
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価格の決め方は時代によってどう変わってきたのか、そんなことが知りたくてこの本を手に取った。
価格設定は現在3.0の時代に突入している。
店主と毎回交渉をしていた、個別交渉の時代をプライシング1.0の時代。
その後工場での大量生産が可能になり商品の価格が均一になった、一律価格の時代をプライシング2.0の時代と呼ぶ。(チェーン店が広がった時代)
現在は航空業界のように、変動価格をテクノロジーで再現しているプライシング3.0の時代。
これらの歴史を知ることで
ダイナミックプライシングなどのテクノロジーによる価格設定の重要性が見えてきた。
プライシング(価格を変えること)は、値段のみならず様々な -
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価格は"もったいない"を解決する
ハコビジネスの収益化に必須の考え方である価格設定の基礎を学ぶ。
■概要
最適な価格設定は決して需要そのものを上げるわけではない。あくまで機会損失を少なくすることにある。消費者の「払ってもいい額」を引き上げることで価格(P)の機会損失を、閑散期(時間帯)の廃棄ロスや空運搬を無くすことで量(Q)の機会ロスを少なくする。このQの観点は、価格が調整弁となることで、流行りのサスティナビリティを実現するとも言える。価格が企業にも消費者にも社会にとっても「最適化」を実現するツールになりつつある。
・これは価格3.0(プライステック)のおかげ
価格1 -
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第1章 価格の基本
■まとめ
・あらゆるモノやサービスの売買には必ず価格がつけられている。「価格」とは売り手と買い手の合意によって決めた商品の価値のことであり、「プライシング」はそのプロセスである。
・狭義のプライシングとは、買い手の「払ってもいい額の範囲」と売り手の「売ってもいい額の範囲」が重なる範囲を見極めて、価格を設定することだ。
・「払ってもいい額」は買い手個人の価値観や、その状況によっても揺れ動く、相対的で流動的なものである。商品のコストや売り手の視点から考えたプライシングでは、買い手の「払ってもいい額」やその変化を見落としてしまう場合がある。
・企業だけでなく、個人もプライシングに