多屋光孫のレビュー一覧
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イラストも文章も、美しい。
ここに描かれる、動物たちの共存共生の営みもまた、美しい。
そこに、自然界の美しい均衡の姿がある。
さいごに、私たち人間の姿が、他の動物と対比的に描かれる。
これには賛否両論あるようだ。
しかし私が思うに、その語りは別に政治的でも思想的でもないし、当たり前によくないよね、ということを、当たり前に描いているのであって、それは普遍的で重要な価値だ。
美しい自然界の均衡の構図から炙り出される、私たちの異質さ。
ヤマメとイワナの共生を美しいと感じるのなら、必然的に人類は、少なくとも部分的には、美しさを欠くということだ。
動物たちの生きる姿を見て、ひるがえってわたしたちは、と考えることは、重要なことだ。 -
Posted by ブクログ
2026.7.9 6-4
2026.6.25 4-2
2026.6.11 3-3
これはいいわ。
最後に人間は共に生きている?と投げかけられる。
多様性と言われる世の中に真正面から切り込んでいる感じがする。
動物は同じ場所に住んでいてもエサを取る位置が違う。
同じエサを食べていても狩る時間が違う。
棲み分けている。
動物にでも分かること。
日本人は日本人の暮らしがあり、アメリカ人にはアメリカ人の、中国人には中国人の、イギリス人にはイギリス人の、アフリカにはアフリカの、それぞれの暮らしがある。
それぞれの国があるのだから、それぞれの国で生きやすい中で生きればいい。
その国その国の文化があって言葉があって、暮らしがある。
それを認め合うでいいじゃないか。
無理して一緒にひとつの国の中で共生する必要はない。
今アフリカのホームタウンや不法移民の問題はそういうことでしょ?
なんでもかんでも受け入れることが共生ではない。
でもさ、別に私は外国人全員反対してる訳じゃないのよ?
だって、従姉妹は国際結婚でイギリス人の旦那さんと日本で暮らしているんだもの。
日本の文化を愛してくれて日本の暮らしを尊重してくれて、ど田舎のコミュニティにもきちんと溶け込んで生活している。
そういう人なら私だって大歓迎だし、仲良くするし、手と手を取り合って生きていくわ。
差別と区別、ちゃんと分かって使おうよ。
3分半 -
Posted by ブクログ
ゆうこさんがルーペを使って拡大して本を読んでいる。それをみた子どもたちはあれなーに?と聞くが、聞いちゃだめと言う人もいる。お父さんに聞いてみたら?と言われて質問したはやたがゆうこさんにルーペだと教えてもらう。さらにルーペを貸してもらってお父さんやゆうこさんをみると、不思議なことに昔あったことが見えて…。
最後にゆうこさん含め4人の解説が載っていて、それが絵本としてはページ多いけど、理解を深めるためにはアリという評価の分かれそうな印象です。藤井克徳さん(この方のドキュメンタリーでの発言や本は好きです)の大人のみなさんへという解説に、この本は
ドキュメンタリーとして真実を伝える
ゆうこさんと、ルーペという二つの主人公
障害を考えるということ
という三つの良さがあります。と書いてあります。小さいうちに、この本のような障害のある人と普通に接するような本に出会うのはとても良いと思います。本当はこの本がなくても現実が垣根のない社会というのが良いのでしょうけれども。
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Posted by ブクログ
同じ川に住み、同じ餌を食べるヤマメとイワナは、水の温度が異なるところに住むことによりともに生きることができる。同様に、ヒメウとカワウは、川の深浅を異にし、ワシとフクロウは狩りの時間を違えている。「こうして、、みんなともにいきている」ところが世界中に住む人間は……。
、「自然界における動物たちの共生(棲み分け)」という科学的な事実をベースに、人間社会への問いかけを行う「知識と啓発の絵本」
*******ここからはネタバレ*******
言いたいことは理解できるのですが、ちょっと浅さを感じます。
語られているのは自然界のほんの一部分です。
そこだけを切り取って、人間けしからんという結びになるのはいかがなものでしょうか?
当然、自然界にも競争はあるし、争いもあるし、人間の世界にも共生や助け合いがあります。
こんな風にバシッと決めつけられることに息苦しさを覚えました。
『答えを与えること』ではなく『問いを立てること』に徹してほしかった。
自然界の冷徹な生存競争も、そして同時に存在する人間界の温かな相互扶助も、その両面を切り捨てずに描いてほしかった。
すぐには答えが出ない複雑な世界について、自分たちで考えたり、対話したりしてほしいと思います。
安易な正解に飛びつきたい傾向が強い時代だからこそ、広い視野と自分で答えを模索する力が必要なのではないでしょうか。
悪い本ではありませんが、私は娘に薦めようとは思いません。