アーサー・ウェイリーのレビュー一覧

ウェイリー版 源氏物語１

紫式部 / アーサー・ウェイリー / 佐復秀樹

古文の授業で習った「源氏物語」というより、世界文学のひとつとしてテイル・オブ・ゲンジを読める感じで、面白く読めた。原文よりも分量が増えているような気がするのだが、ウェイリーの訳し方というのが最後解説に載っていて、なるほどと思った。

ウェイリー版 源氏物語１

紫式部 / アーサー・ウェイリー / 佐復秀樹

アーサー・ウェイリーは、イギリスの東洋学者で、
ケンブリッジ大学古典学科を卒業後、
大英博物館に勤めつつ独学で日本語をマスターして、
日本古典文学の翻訳を手がける。
原詩のリズムを写した英訳は、
英詩の新しい詩法を編み出すことにつながり、
『源氏物語』の訳はスコット=モンクリーフのプルーストの訳とともに
20世紀のイギリス散文に大きな影響を与えたといわれている。

ウェイリー版 源氏物語１

紫式部 / アーサー・ウェイリー / 佐復秀樹

源氏物語は紫式部が作ったのではなくウェイリーが作ったのだと思わざるを得ない。この本のおもしろさは、ウェイリーを再翻訳をすることによってだいぶ増したと私は思う。原書で読むとまただいぶ感じが違う。