清沢洌のレビュー一覧

  • 現代語訳 暗黒日記―昭和十七年十二月~昭和二十年五月

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    戦前、アメリカ留学を経験し、新聞記者として働いた後、フリーランスの外交評論家活動した清沢洌がこっそり書いていた、昭和17年から20年にかけての日記です。

    その時代と言えば太平洋戦争真っ只中なわけですが、私たちが想像する戦時中となんか違う。
    むしろ、国内を覆う空気感とか政治家の言動とかが、コロナ禍の日本とあまりにも似ていてびっくり。

    日記と言っても、ニュースや身の回りの出来事に対する愚痴や感想といった感じで、私たちがTwitterやFacebookに普通に書いているものと大差ないだけに、この人の目を通して、当時の世の中が今の世の中と重ね合わさって感じられるのです。
    それだけに、何か些細なきっ

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    2022年01月19日
  • 現代語訳 暗黒日記―昭和十七年十二月~昭和二十年五月

    Posted by ブクログ

    「アフガニスタンにいると『軍事力があれば我が身を守れる』というのが迷信だとわかる。敵を作らず、平和な信頼関係を築くことが一番の安全保障だと肌身に感じる。単に日本人だから命拾いしたことが何度もあった。憲法9条は日本に暮らす人々が思っている以上に、リアルで大きな力で、僕たちを守ってくれているんです」(佐高信『反-憲法改正論』角川新書)
    この言葉はアフガニスタンで水路開拓に長年尽力し、2019年に暴漢に襲われ亡くなった医師中村哲氏の言葉だが、この言葉を忘れずに、そして丹羽さんのいう動物の血を覚さないために強力すぎる武器を持たない、ということを本当に肝に銘じ忘れてはならない。
    清沢さんが称するバカな日

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    2025年09月10日
  • 外政家としての大久保利通

    Posted by ブクログ

    読み終わった、わけでなく、征台論のところで、力尽きた。史料の部分まで読まされると、非専門ならざる身としては残念ながら根気が持たない。
    だが、明治時代初期のBig Nameたちが、毎日のようにぎりぎりの意見のやり取りをして、必死に国事を決していった様子が、なまなましくわかるように(清沢の筆の力かもしれないが)なっていると思う。

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    2023年12月02日