国立国語研究所のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
”眠れなくなるほど”かどうか?はともかく、日本語にまつわる疑問や質問に関する回答を面白く読みながら、知識を深めることができる。一人の筆者ではなく、国語研究所の研究者が、それぞれの立場で答えているのが飽きずに読めていい。「日本語は難しい言語か」という問いに、ドイツ人の研究者が答えている項は特に興味深い。他にも他言語との比較も含まれた構成になっているのは評価すべき点だ。中には「うーん、もう少し詳しい解説がほしいな」と思うところもあったが、総じて明解に書かれており、読んでスッキリ。あとがきにもあるように「正しさ」だけを求めるのではなく、言葉の奥深さを楽しみ、言語生活を豊かにしていきたいものだ。
-
Posted by ブクログ
ネタバレまた国語に関する本です。
著者が個人じゃなくて、「国立国語研究所」編 となっていて、国立国語研究所とはなんぞや?というあたりも興味深い。日本語がどのように変化してきたか、それって間違った日本語じゃないの?間違ってていいの?間違っている人がどれくらいいるの?などなどの国語のギモンに、研究所の所員がそれぞれ専門知識をもとに答えています。
最近私が個人的に気になっている、過剰に丁寧すぎる言葉遣いについても、なぜそうなるか分析してあって興味深かった。誰かに許可してもらうようなことがらでもないのに、○○させていただきます、などという言葉、最近よく聞きますよね。「このたび私たちは入籍させていただきました」 -
Posted by ブクログ
普段、何気なくというか当たり前のように使っている日本語でもふとしたときに疑問に思うことについて詳しく書かれている。少し専門的な部分もあるけれど、ユーモアがそれをカバーしてくれていて、クスッと笑える感じ。とくに面白かった部分は、「日本語は難しい」は母国語を何としているかによって変わってくる、という話の部分。確かに我々日本人からしてみれば日本語は使い慣れているし、SOV型の言語だって同じように感じるだろうけれど、英語などSVO型の文法の言語などにとっては構造自体が違うから難しいと感じる人もいるのであって、結局相対的に答えが変わるというところがなるほど!と思った。様々な方向から物事を見るのは大切なん
-
Posted by ブクログ
ネタバレなかなか面白かった。
特に印象があったのは「いらっしゃいませ」
もとは客引きとして外の人に向けて言われていた言葉だったが、今はお店に入ってから言われる。それはお客さんのこと気付いてますよ、という合図。
たしかに!と思いました。
いらっしゃいの言葉に限らず、日本語はいろいろな意味が隠されている、と思った瞬間でした。
あと、「させていただいてもよろしいでしょうか」は普段使っていたので、最初なぜ日本語の乱れと言われたのか分かりませんでした。
日本語って進化していると考えさせられた言葉でした。
敬語で遠ざかるけれども、相手との関わりを持ちたいという気持ちから許可を求めるような言い方にする。最近、私も若 -
Posted by ブクログ
国立国語研究所に寄せられた、日本語についての様々な質問とその回答で構成された本。
質問例としては、「若者ことばの『やばみ』や『うれしみ』の『み』はどこから来ているものですか」、「『ちびまる子ちゃん』のおじいちゃんのような話し方をする人は本当にいるんでしょうか」、「どうして日本語には外来語が多いのですか」等々、読んでみれば「確かに!なんでだろう?」と思うような質問が多い。
上記それぞれのQの回答は本書にあたっていただきたいが、個人的にGood!と思ったのは、「海外にもキラキラネームはありますか。漢字のない国ではどうキラキラさせるのでしょうか。」という質問。
この回答についても、お手数ですが本