稲羽白菟のレビュー一覧
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舞台は1960年代中国。毛沢東の夫人・江青らが主導する紅衛兵による知識人への弾圧が進む「文化大革命」の最中、周恩来首相は命を狙われている重要人物達を「文革楼」に逃して匿っていたが、その屋敷内で連続見立て殺人が起こるという話。
「文化大革命」を全く知らなかったので、この凄惨な動乱について調べてから読んだ。「文革楼」というものは実在しないが周恩来首相が文化人や科学者のリストを作成し、保護していたのは史実通りらしい。
登場人物が多く最初は混乱したが、次第に読む手が加速した。文革楼の外での大虐殺、中での連続サツ人という二重地獄の状況である。本格ミステリとしての最大の読みどころは「見立て」だが、その「 -
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◼️ 稲葉白菟
「神様のたまご 下北沢センナリ劇場の事件簿」
シモキタの地域ミステリ。小劇場をめぐる人間模様。続きあるよね?
下北沢は単身赴任時に数回行った。当時のシモキタ駅はすごい高い階段があったような。確かに広くない路地にお安くて小さくてクセのありそうな店がたくさんあるイメージ。劇場もあった。何かの用で夜10時ごろ歩いたこともあり、劇中の雰囲気も少しだけ分かる気がする。
下北沢の複合施設・シモキタザワ・イーストエンドに入っている下北沢センナリ劇場。そのオーナーの孫・竹本洸太朗は大学入学で神戸から上京、2つあるハコのうちセンナリ・コマ劇場の支配人・日英ミックスのウィリアム近松のもとアル -
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ネタバレ目を惹く美麗な装丁とタイトルに手が伸びた一冊。
一本の映画を観ているようでした。そして行った事もないカンヌへ疑似旅行したような気持ちになった作品です。
読む前はあらすじから異国が主な舞台なので、頭ついていけるかな?と少々身構えていたんですが、読みやすくてわかりやすく、問題なく楽しんで読む事が出来ました。
メインの登場人物達がオペラ歌手やトップ女優など、華やかで洗練されてる雰囲気が伝わってくる事もあり、情景描写も綺麗で全体が上品な印象でした。
もちろん事件そのものは凄惨なのですが…そう、映画というか舞台を観ているような、それが一番近いかもしれない。ガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』のミステリア