阿部拓児のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前著「ペルシア帝国と小アジア」を読んだ感想として、アケメネス朝ペルシアのところを掘り下げて欲しいな、と思っていました。
史上初の大帝国であるアケメネス朝ペルシアの建国から滅亡まで、丁寧に異説があるものは注釈や解説を入れて触れており、とても分かりやすかったです。裏の帯の「王たちの華麗なる統治と滅びへの晩鐘」もかっこいいではないですか。
ま、人によって何が面白いんだ、と思うでしょうけど、とにかく自分はこの時代が好きなので、いつもより時間をかけてじっくり読み、至福の時でした。はい。
特に、一般的な世界史の授業で習うのはギリシャ史観ベースのものですが、ペルシアの文脈に沿ってペルシア史を解釈するという -
Posted by ブクログ
2500年前、アジア・アフリカ・ヨーロッパの3大陸に跨る史上初の世界帝国があった。その名はアケメスネ朝ペルシア。世界史でお馴染みの名前だ。
この帝国は、紀元前330年にマケドニアのアレクサンドロス大王によって滅ぼされ、220年の歴史に儚くも幕を閉じる。僅かに220年の歴史だが、オリエントの地に栄華を極めた。
アケメネス朝ペルシアは、初代の王であるキュロス2世が一代の手によって紀元前550年に築かれた。キュロス2世は、紀元前538年、バビロニアに捕囚されていたユダヤ人をパレスチナに開放し、ユダヤ人にとって歴史的なことをした。ただし、このキュロス2世、彼の経歴、出自、誕生、帝国の創建、死と人生 -
Posted by ブクログ
アジア・アフリカ・ヨーロッパ3大陸にまたがる「史上初の世界帝国」アケメネス朝ペルシアの220年の歴史を9人の王の治績を軸にたどる。どういう史料に基づいてどういう史実が復元され、どういう限界があるのかが丁寧に描かれている。
キュロス2世やダレイオス1世、ペルセポリス、ペルシア戦争、ゾロアスター教など高校世界史の冒頭部分の記憶が甦るとともに、それらの背景や詳細を深く知ることができた。
著者が「あとがき」で、(数少ない史料を、)スルメか酢昆布のごとく、味がしなくなるまで噛みつくすのが、アケメネス朝ペルシア史研究の醍醐味と書いていたが、西洋古代史を、特に日本で研究することの難しさと面白さも感じた。