イ・コンニムのレビュー一覧

  • 殺したい子
    衝撃を受けた。
    思い込みが真実へと姿を変えていく恐ろしさに震えた。

    ジュヨンの親友・ソウンが死体となって発見された事に端を発した事件は思いも寄らない方向へ向かう。

    凶器と思われた煉瓦からはジュヨンの指紋が見つかり、誰もが彼女を犯人だと決めつける。
    クラスメイトや担任、弁護士や両親までもが。

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  • 世界を超えて私はあなたに会いに行く
    ゆっくり届く郵便ポストに一年後への自分に当てて手紙を投函した2016年15歳の少女ウニュ。しかし何故か彼女の元には1982年の同じ名前の少女からの手紙が届く。
    2016年のウニュがゆっくり時間が過ぎて行くのに比べて、1982年のウニュは成長して行き「お姉さん」と呼ばれるようになる。
    母親のことを全く...続きを読む
  • 殺したい子
    ある日ソウンという女子高校生が殺害された。容疑者は彼女の親友とされるジュヨン。
    クラスメイトや、塾の先生など様々な人の証言、ジュヨンと弁護士の対話などを通して物語が進んでいく。
    ある人は彼女たちが奴隷と主人のような関係であったといい、ジュヨンがソウンをいじめていたと証言する人もいる。ジュヨンはお金持...続きを読む
  • 世界を超えて私はあなたに会いに行く
    最初から最後までお手紙のやり取りで進んでいく。ウニュと一緒に推測したり、互いに会えるのを楽しみに読み進めているとあっという間に読み終えてしまった。読み終わった後は温かな気持ち。便箋を選ぶところから相手を思う気持ちや自分の感情がこもっているし、ポストに入れる瞬間ちょっと緊張するところも含めて、手紙って...続きを読む
  • 世界を超えて私はあなたに会いに行く
    途中から何となく分かってた。
    分かってたけど、お父さんからの手紙と最後の手紙には涙が止まらなくなってしまった。
    妹のウニュがどれだけお父さんとお母さんから愛されていたのか分かったときはもうほんとぼろぼろ泣いた。

    おばさんの「あなた本当にお母さんによく似てる」の意味も刺さる。
    無邪気で残酷で美しい二...続きを読む
  • 世界を超えて私はあなたに会いに行く
    2016年を生きる15歳のウニュと1982年を生きる10歳のウニュ。
    時空を超えた奇跡の物語。

    初めは自分達の身に起きている事が理解出来ず、互いに牽制し胡散臭さを感じていた二人。

    往復書簡のみで繋がる正体不明の相手に気持ちはすれ違う。
    だが文通を重ね二人の心の距離が近づくに連れ胸が温かいもので満...続きを読む
  • 殺したい子
    拘留された被害者の親友・ジュヨンと関係者18人の証言が交互に語られ真実に迫っていきます。証言者それぞれ匿名なせいか身勝手な発言が多く、その度にジュヨンの印象がガラリと変わるスリリングな展開と、「金のスプーン、泥のスプーン」といった貧富の差を例えた表現や被害者なのに責められるところなど韓国特有の階級社...続きを読む
  • 殺したい子
    殺したい子/イ・コンニム

    裕福な少女と貧しい少女の二人は親友であった。
    ある日、学校の敷地内でそのうちの一人が亡くなり被害者に。
    もう一人が容疑者になる。

    真実は事故なのか事件なのか。
    周囲の人々の言葉と本人の言葉、信じられるのはどちらの言葉なのか。
  • 世界を超えて私はあなたに会いに行く
    タイムスリップ系のファンタジー
    2016年の15歳のウニュに1982年を生きる同じ名前のウニュから手紙が届く。
    生まれたときから母親がいなくて、父親ともうまく関われず悩み苦しんでいたウニュが、同じ名前のウニュと手紙のやり取りをしながら少しずつ成長していく。
    優しくて暖かいお話。泣くほどではなかったけ...続きを読む
  • 世界を超えて私はあなたに会いに行く
    過去と現在の、同じ名前の女性たちが手紙でやりとりするファンタジーのような小説。
    最初にネタバレを読んでしまったのですが、多分途中で関係性が予測つくのかなと。
    でもとても読みやすく、続きが気になってのめり込むように読みました。
    最後は電車の中で泣きそうになったり。。

    韓国小説、良い!