田島生野のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
良い意味で想定した通りのゴーストのお話でした。お化け、幽霊ではなく、まさしくゴースト。
読みやすい綺麗な絵柄で好印象です。
ゴーストをゴーストたらしめる特徴こそほぼないものの、シーツなどの小道具の使い方がいかにもなホーンテッド。ルルの瞳の描写が時折不気味さを醸し出すのも素敵です。
ぱっと物語の核心を提示されるのでこれからに期待しやすく、ありがちな要素で構成されているのに意外と展開が読み辛く。この先も購読しようという気にさせてくれます。
ホラーと呼べるものではないですが、ハロウィーンなどの行事の雰囲気が好きな方にはとくに受けるのではないかと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレおとぎの国で廃品回収を行なっている兄弟(グリム兄弟)の話
おとぎの国のその後を描いていて、美しい白雪姫は王女になり子供がいただけど鏡で美しいと言われたのは姫(娘)でそれを知った白雪姫は怒り鏡の回収を依頼した、、予想だが、もし依頼をしなければ白雪は王女(母親)と同じ末を辿るだと想像ができた
灰被り(シンデレラ)は幸せになったが王子の歪んだ愛に怯えたりラプンツェルは育ての親(ゴーテル)と合わなくなったがゴーテルの助けがあり親子で会うことになった(1番のハッピーエンドかも知んない)
他にも裸の王様やイバラ姫などが出てきてどれもこれも面白かった
廃品として回収するものが物語に出てきた物(人物)だったり -
Posted by ブクログ
ついつい御作をアフターグリムと呼んでしまうw
茨姫のキャラ、すきかも。
養女の子もなにかしらのネタの元になるのかもと思うと、やはり世界が不穏(絵の綺麗さがそれを増し増し)。回収されたほうがラクまであるかも。役目に縛られすぎて大事なものを大事にできないと、結果アカンことになりがちというのも、オトギバナシの教訓として有ることだし。自分の中に支えがあるの、大事。誰にでもある小さくても強固で輝けるそれを、お互いに尊重し合って生きていけるといい。
回収するのもコレクションの一環だとすると、回収(ヲタク)部屋がいつか溢れそうな気もするw
(あと原文知らないのであれだけど、青髭って顎髭に掛けたのか? -
購入済み
下巻待ってた!!
登場人物にも考えがあり、どんどんとその考えが繋がっていく。
どの物語にも惹かれるところがあり、そして兄弟も魅力的
ぜひ上下巻ともに買って読んでいただきたい作品 -
Posted by ブクログ
いわゆるジャケ買いをしたマンガですが、ストーリーも大好きになりました。
おとぎの国で役目を終えたモノを引き取る兄弟が主人公の廃品回収物語です。
まず設定がワクワクします。
おとぎの国で役目を終えたモノを引き取る兄弟が主人公の廃品回収物語です。いばら姫やラプンツェルなど有名童話のキャラクターがたくさん出て来て、少しブラックユーモアさもあるお話です。
何より絵が可愛くて全ページカラーで読みたいくらいです。
上巻が昨年末に出たばかりなので、おそらく下巻完結で気軽に読めます。
可愛い絵やファンタジーが好きな人は絶対ハマると思います!
◯特にオススメの層
綺麗な絵、可愛い絵が好きな方
メルヘン、フ -
Posted by ブクログ
めでたしめでたしが作られるまで。
青髭も眠り姫も可哀想じゃないか。
自分で自分の生き方を選べない。
世界を司る悪魔の描いた筋書き通りに生きなければならない。
悪魔、理不尽すぎる。
なんて思ったけれど、グリム兄弟の例をみる限り、反抗が『愛』ゆえに行われるものなら、やり直しのチャンスが与えられる。
でもさ『人の尊厳を踏みにじる』奴が悪人であるなら、青髭の死後に彼の財産を好き勝手に漁っては売りさばき、良くも知りもしない青髭を罵り続ける奴らは、まさしく悪人なのだろう。
そして、眠りにつく呪いを受けたのは娘だけだからと、優秀な女の子を代わりとして養子にして、それで安心していた眠り姫の両親は、はたし -
Posted by ブクログ
めでたしめでたしのその後。
生きていれば、その後も人生は続いている。めでたしめでたしは、人生の区切りではあるかもしれないが、生きていれば何度も訪れる、通過点の一つにすぎない。
めでたしめでたしのその後も、彼らが幸せであるかなんて、私たちには知りようもないもんだ。
アンデルセン兄弟が仕事で訪れるのは、物語のその後の世界。
おとぎ話って、勧善懲悪ハッピーな物語であることは、少ない気がする。
不条理があって、理不尽があって、完膚なきまでの悪なんて、立場が変われば、前提が変わってしまえば成立しないもの。
時間経過が前提を変えることだってある。
年をとって若さを失った白雪姫が、娘の美貌に嫉妬する