三浦元博のレビュー一覧

  • 暴走するウクライナ戦争:クレムリン中枢と戦場で何が起きたのか

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    ソ連崩壊後のロシアに対する支援がなく、NATOを次々に東方に拡大した事が、ロシアのメンツを潰し、恨みを買った結果がこの戦争の伏線だと言うこと。
    始まった戦争の終結は困難を極めるだろう。
    それまでEUとアメリカは支え続ける事ができるのか?
    プーチンの妄想を食い止めてほしい。

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    2025年07月12日
  • 権力者を訴追する:戦争犯罪と国際法廷の闘い

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    ニュルンベルクと東京裁判から現代に至るまで、ジェノサイドや人道に対する罪、そしてそれを裁く国際司法の確立に向けた努力を追った力作。赤根さんの報道に触発されて読んだ。
    世界中で起きる紛争や侵略が一般市民を苦しめる様を見ていると、国連安保理の国々の拒否権と無関係に動ける国際司法機関が、国の権力者を裁けるというシステムはやはり必要だろうと思う。国内の司法が機能していない場合、という前提の枠は見えるが、それでもその枠も超えた司直の手が必要な場合も多いように見える。
    国際司法の存在に異を唱えなくても、実質同じように一般市民を虐殺しているのに、一方は非難し、一方の行為には沈黙するという政治的な二重基準を乗り越える努力も必要。困難な道だが、それでも証拠を集め、長い時間がかかっても責任を問う地道な運動は少しずつ実を結んでいるようだ。
    国家元首の行動は国の行動であって、個人責任は問えないという議論はもちろんあるが、戦争責任、とりわけジェノサイドを筆頭とする虐殺や犯罪行為を命じ、是認した権力者の罪は問われてしかるべきだ。この責任を免責することは、過去の罪を問わないというだけでなく、未来をより暴力的なものにしてしまう。罪を犯せば罰せられるのだというシグナルを現時点で送り続けるべきなのだと、膨大な資料と取材をもとに訴えている一冊。

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    2026年09月08日
  • ウクライナ大飢饉:スターリンとホロドモール

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    『万物は流転する』で垣間見たホロドモールのあまりの残酷さがいつまでも脳裏に残っているなか、たまたま本書が目に入ってすぐに借り出した。
    ウクライナの歴史的・文化的な背景から解説があり、本作で直接的な分析があるわけではないものの、2026年現在いまだ終結を見ていない戦争に至る文脈にも理解が及ぶ。大飢饉に至る道筋と引き金となった具体的な施策、そして実際に農村で何が起こっていたかについて、確かな資料・研究と生き残った人々の語る言葉から明快に描き出しており、非常にわかりやすかった。
    ホロコーストと比べるとホロドモールの存在を詳しく知っている人はかなり少ないと思われるが、人間というもの政治というものが一体何を成し得るのか、そして隣人への同情や憐れみという基本的なヒューマニズムをいかに放棄し、死に対し無感情となれるのか、といったことをホロコーストと同様に無慈悲に浮き彫りにしている。
    排斥思想を堂々と口にするような政治家を選んでおきながら例えば虐殺といったものが「そうそう起こるはずがない」とたかをくくるような人とならないためにも、このような歴史の証言をきちんと学ぶ価値は大きい。

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    2026年01月18日
  • 暴走するウクライナ戦争:クレムリン中枢と戦場で何が起きたのか

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    ウクライナ戦争初期の1年に書かれた本。大分状況は変わっていると思うが、かなり突っ込んだ取材をされていて生々しい。

    長いので、読んでる間に前の方を忘れるのが難点だが。

    プーチンて元々確固たる信念があるわけでもなく、特定利益集団に担がれているというのは読んだことがあった。剛腕独裁者ということではなくて、国民の心情を巧みに読み取って実現してきたのが秘訣らしい。

    ロシア自体が猜疑心と被害者意識の塊ってことか。ロシアがない世界に興味がないと言っていたのを思い出す。
    本気で西がロシアを潰すつもりだと考えていたんだろう。

    ロシア人は、結構、強いものに普通に日和る文化らしくて。反抗する人は、海外へ逃げたり拘束され済み。

    さて。この先本当にどうなるのか。

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    2025年08月19日
  • 経済兵器 現代戦の手段としての経済制裁

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    古くは古代ギリシャまで起源を遡る経済制裁。近代から現代にかけては懲罰的な意味合いで用いられるが、武力を用いない攻撃として、経済兵器とも呼ばれる。

    本書は、第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけて、経済制裁がどのように変化してきたかが描かれている。そして現代における経済制裁の是非がまとめられている。

    世界経済がより理想的なものに近づくにつれて、経済制裁の効果は少なくなっているような気がする。ロシアに対してできることはもうなくなってきているのだろうか。

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    2023年07月20日
  • 権力者を訴追する:戦争犯罪と国際法廷の闘い

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    米国トランプ氏が、制裁を課した、国際刑事裁判所。

    いわゆる戦争犯罪に対して、普遍的管轄権を有し、個人を起訴する。その歴史と困難さを詳しく述べる。

    本当大変。

    スタートは先の大戦の、ニュルンベルク裁判。ナチのあまりの非道に、これまでにない対応をせざるを得なかった。

    人に対する普遍的な犯罪。

    そんな感じかな。
    戦勝国が敗戦国を裁くどんな権利があるのかはこの際置いといてみたいな感じはある。事後法で裁くのもどうなんだろう。

    正義とは何か。
    国家主権とは何か。

    なんつてもその時に敗者を裁いた方々が、どんどんと「犯罪」を犯して、「犯罪」を犯した人たちを庇いまくる現在。
    だがそこをこじ開けるように、「正義」を進める人たちがいる。

    3歩進んで2歩下がる。少なくともそうあって欲しい。

    趣旨は賛同するのだが、東京裁判をその同列で語るのはやめれ。しかも、ただ半ページでdisるのはやめてほしい。
    後、意外に読みづらかったのは、登場人物が多くてわけわからんようになったからなのか、文体なのか。

    将来はこの組織ももしかしたらチャイナマネーのコントロール下に置かれるようになるのかなともちょっと考える。

    そんな感想。

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    2026年06月12日
  • ロシア 奪われた未来:ソ連崩壊後の四半世紀を生きる

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    副題は「ソ連崩壊後の四半世紀を生きる」。1980年代生まれの人たちを通して、ソ連の崩壊、資本主義の導入、プーチンの台頭とロシアの歴史を振り返る。
    プーチンは権力掌握後、新興財閥(オリガルヒ)、メディア、世論調査機関などを次々と管理下に置いていった。江戸時代や戦時中の隣組のような密告主義、「集団的人質行為」がロシア人の心理に根づき、どんな行動が自らのグループを危険にさらすか分からないために、多数の国民は消極的にし続けていた。「訳者あとがき」によると、プーチン政権の戦略は、国外では戦争、国内では法の恣意的運用によって市民を恒常的な不安状態におき、体制維持のために不安を醸成し続けるというもの。同じ社会主義国の中国と比較しても、ロシアの生きづらさや閉塞感は大きい。
    上下ページで450ページを超える大著。2023年12月発行。

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    2025年12月31日
  • 経済兵器 現代戦の手段としての経済制裁

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    経済制裁の歴史的な推移について詳しく解説されている。軍事的な面の歴史的解説は多いが、経済的なしかも経済制裁に特化した歴史書は初めて読んだ。
    経済制裁が戦争に行き着く可能性も高く、人道的な配慮も必要なことから、実際には十分な効果を発揮出来ない事が多い。
    経済力がつき資源も豊富な中ロが支援すれば、制裁は効果を発揮できないし、インドもまた独自の外交を行う事が多く、経済制裁を効果的に行う事がますます困難になってきている。

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    2024年03月28日