三浦元博のレビュー一覧

  • 暴走するウクライナ戦争:クレムリン中枢と戦場で何が起きたのか

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    ソ連崩壊後のロシアに対する支援がなく、NATOを次々に東方に拡大した事が、ロシアのメンツを潰し、恨みを買った結果がこの戦争の伏線だと言うこと。
    始まった戦争の終結は困難を極めるだろう。
    それまでEUとアメリカは支え続ける事ができるのか?
    プーチンの妄想を食い止めてほしい。

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    2025年07月12日
  • 暴走するウクライナ戦争:クレムリン中枢と戦場で何が起きたのか

    Posted by ブクログ

    ウクライナ戦争初期の1年に書かれた本。大分状況は変わっていると思うが、かなり突っ込んだ取材をされていて生々しい。

    長いので、読んでる間に前の方を忘れるのが難点だが。

    プーチンて元々確固たる信念があるわけでもなく、特定利益集団に担がれているというのは読んだことがあった。剛腕独裁者ということではなくて、国民の心情を巧みに読み取って実現してきたのが秘訣らしい。

    ロシア自体が猜疑心と被害者意識の塊ってことか。ロシアがない世界に興味がないと言っていたのを思い出す。
    本気で西がロシアを潰すつもりだと考えていたんだろう。

    ロシア人は、結構、強いものに普通に日和る文化らしくて。反抗する人は、海外へ逃げ

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    2025年08月19日
  • 経済兵器 現代戦の手段としての経済制裁

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    古くは古代ギリシャまで起源を遡る経済制裁。近代から現代にかけては懲罰的な意味合いで用いられるが、武力を用いない攻撃として、経済兵器とも呼ばれる。

    本書は、第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけて、経済制裁がどのように変化してきたかが描かれている。そして現代における経済制裁の是非がまとめられている。

    世界経済がより理想的なものに近づくにつれて、経済制裁の効果は少なくなっているような気がする。ロシアに対してできることはもうなくなってきているのだろうか。

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    2023年07月20日
  • 権威主義の誘惑:民主政治の黄昏

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    現代における民主主義の衰退と権威主義の台頭を鋭く分析したエッセイ。アン・アプルボームは、ピュリツァー賞を受賞した歴史家・ジャーナリストであり、彼女の洞察力と経験が本書に色濃く反映されている。アメリカのトランプ政権やイギリスのブレグジット、ポーランドやハンガリーの権威主義政権の台頭など、具体的な事例を通じて、民主主義がどのようにして危機に瀕しているのかを描く。

    ― 本書は欧米で見られる権威主義を扱っているが、読者は読み進むにつれ、語られる多くの事象がよそ事ではないことに気づくのではなかろうか。たしかに、日本の政治状況を権威主義と呼ぶには、ポーランドのカチンスキやハンガリーのオルバーン、トルコの

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    2024年10月24日
  • 経済兵器 現代戦の手段としての経済制裁

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    経済制裁の歴史的な推移について詳しく解説されている。軍事的な面の歴史的解説は多いが、経済的なしかも経済制裁に特化した歴史書は初めて読んだ。
    経済制裁が戦争に行き着く可能性も高く、人道的な配慮も必要なことから、実際には十分な効果を発揮出来ない事が多い。
    経済力がつき資源も豊富な中ロが支援すれば、制裁は効果を発揮できないし、インドもまた独自の外交を行う事が多く、経済制裁を効果的に行う事がますます困難になってきている。

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    2024年03月28日