岡田清一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
鎌倉殿の13人を見て、その後北条氏と鎌倉幕府はどうなったのか?と気になって読んでみた。
ちょうど同時並行で吾妻鏡を読んでいたこともあって、前半は「鎌倉殿で見たところだ!」「吾妻鏡で読んだところだ!」とイメージが湧きやすくておもしろかった。
本書は緻密な史料をもとに歴史や登場人物の動きが綴られていく。正直登場人物が多すぎて混乱を禁じ得ない。
大河ドラマの中では北条に従い幕政に参画していた一族も、時と共に族滅していく、、、そして最終的に北条氏が幕府と共に滅びる。
多くの一族が消えていく中でも苗字を変えて戦国時代、江戸時代まで続いた一族もあり、今度はこっちの詳細が気になる。
ちなみに島津家が頼朝 -
Posted by ブクログ
次の大河ドラマの影響で、2021年後半から北条氏関係の本がだいぶ刊行されてきている。本書も元版は2001年だか、加筆・修正され文庫化されたものである。
内容としては、鎌倉殿頼朝の死から、いかにして北条氏が幕府の実権を握ることになったのかを、有力御家人を次々に排斥していく過程をたどりながら描いていく。
この時代は、兄弟と言っても同母、異母があって関係が複雑だし、分割相続制で同じ一族の中でも利害が同じではないし、また幾重にも重なる血族・姻族関係や乳人関係があるから、人物の相関関係を追うだけでも一苦労だ。
有力な御家人一族が滅ぼされていくのが、北条氏主流の権力欲に由来するのか、周りも同