優子鈴のレビュー一覧

  • さよなら、2%の私たち

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    クラスメイトから笑い顔がヘンと言われ、自分に自信をもてない子と、『ペアリング制度』によりペアになった男の子を中心とした物語。
    「無責任な誰かの言葉のせいで、自分の心を苦しめる必要なんてない」
    ホントそれ。と思うけれど、実際は気になって仕方がないのは共感します。
    年齢を重ねるにつれて、いい意味でも悪い意味でも図々しくなるけれど、本音を伝える難しさも、学生時代感じていました。
    今、学校生活の小さなささくれでモヤモヤしている学生さん達に読んでもらいたい、素敵な物語でした。

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    2025年03月13日
  • さよなら、2%の私たち

    Posted by ブクログ

    とまとちゃんは、繊細なティーンのあれこれを描くのがほんとうにお上手。

    こんな制度あったらわたしならドロップアウトしちゃうけど、真摯に向き合って学校生活送るキャラのみんながかわいいし愛おしい。

    自分のことを好きでいるのって実はめちゃくちゃエネルギーがいることなんだけど、自分で自分のご機嫌をとって生きていく術を若いうちに手にできたら世界はずっと生きやすくなるよね。
    義務教育で「みんな仲良くしましょう」なんて押しつけるのやめて、ぜひとも自分で自分の機嫌をとって生きていきましょうと教えて欲しいわ。

    あとねー誰かの発した「やめて」を一度できちんと聞いて受け入れる人間になりたいよねー
    冗談だよ、とか

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    2024年01月07日
  • 大正着物鬼譚 花街の困り事、承ります

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    帯に書かれていた「音痴」設定が、かなり後半にならないと出てこなかったので少し驚いた。
    いつ出てくるんだよ、本当に音痴なのかよと心配になるほど。
    瑛子が今後の身の振りようを考える上で必要な設定だったが、帯でわざわざ触れる必要はなかった気はする。

    タイトルに「鬼」とあるし、困りごとを抱えて駆け込んでくる人たちは「鬼が出た」などと正体不明のことを鬼の仕業にしてはいるが、あやかし要素はなし。
    不思議な出来事や事件も、実際は現実的な解答が用意されているライトミステリである。
    ファンタジー要素がないわけではないが、少なくとも謎解き部分には一切関わってこない。
    呉服屋の娘で、美しい着物を考えているだけで白

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    2021年11月17日