札幌の同性婚判決が理解できず、LGBT=左派みたいになっているのが不思議だったので本書を手に取った。
政治利用をしている人たちがいるという著者の訴えに納得した。話し合うことが大切という主張に強く共感する。
同性婚を認める解釈改憲ではなくなぜ憲法改正が必要か、性自認を法律で認めた場合に起こりうること
...続きを読むは何か、スポーツの世界で起こっているトランスジェンダーの話など、複雑さをわかりやすく整理してあり大変勉強になった。知りたくなかったなと思う不都合な(?)真実も書かれている。
読みながら考えた。すべて公平にするのは難しい。今のままでよくないのは確かだがどう変ればよいのか私にはまだわからない。本書を読み込みたい。
近年、様々な発言や物事が差別だと糾弾されることが増えてきた。「美人」と形容詞をつけるのもよくないのではと躊躇するようになった。なにが差別なのかわからなくなりそうなくらいだ。
本書でLGBTの問題だけでなく、差別の複雑さ、解決の難しさを知る。話し合うことは地道で時間がかかることかもしれないが必要なことだと教えてくれた。
いつも助けてくれたのが女子だったと語る著者、私もそういう女子でありたいと思う。悲しむ人がいなくなるように願う。