佐藤拓己のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「鳥は恐竜である」
いやいやいやいや何を言うてるますのん?じゃないですか、わいら世代としては
でもね、どうやらそうなのよ
いやー、面白かった
うん、本当に学問の世界は日清ラ王よね!間違えた日進月歩よね!
あらゆる分野でわいたちが子供の頃「常識」とされていたことが、覆されている
そしていつの間にか置いてかれていたことに気付く
ショック!ショックミー!
はい、恐竜です
日本男児を構成する重要な要件のひとつが「恐竜好き」であることに異論はないと思います
そんな日本男児の多くは恐竜とは爬虫類の一形態というような認識でいたと思うんですが、最近の研究では爬虫類よりも鳥類に近い、いや鳥と恐竜はほぼ -
Posted by ブクログ
三畳紀に恐竜が台頭した原因を、低酸素への適応で運動能力が格段に高かったことに起因すると説明し、ペルム紀末の大量絶滅の原因を火山活動によるものと断定的に述べているが、説得力があって分かりやすい。初期獣脚類はすでにインスリン耐性で低酸素下に対応し、早い内に気囊も備えていったとの主張。そもそもインスリンは単細胞生物に対しても複雑な脊椎動物と同じ効果があり古代からあるホルモンで、獣脚類がボディプランを変えたことは非常に革新的だった。よく分からなくなるのは獣脚類以外の恐竜について、鳥盤類などはどうなのか。鳥盤類の骨を調べると気囊がなかったようだが、スーパーミトコンドリアを完成させて気囊が進化する前に分岐
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Posted by ブクログ
タイトルに魅かれ購入。
鳥の何がすごいのか?
それは高い運動能力だ。
ヒトと比較すると、ヒトは高度8,000m以上のエベレストでは酸素ボンベを必要とするが、鳥はその上空を悠々と飛ぶことができる。
これは「スーパーミトコンドリア」という哺乳類のミトコンドリアとは全く異なるものをもっているからだ。このため、鳥は酸素消費が高く、活性酸素が低く、脂肪の合成が低い。
この形質は、約2億5千万年前に起きた大絶滅後の低酸素という強力な選択圧のもとで、進化する過程で生み出された。
過酷な環境にさらされても、生物は自らボディプランを変更することにより、環境に適用することができる。それは鳥に限ったことではな -
Posted by ブクログ
タイトル通り、鳥とその先祖の獣脚類のすごい運動能力について、インスリン耐性、スーパーミトコンドリア、気嚢システムなどの進化から解説したもの。
【目次】
プロローグ すべては低酸素から始まった
(1)ツルはエベレストを越える
(2)スーパーミトコンドリアはゲームチェンジャー
第Ⅰ部 初期獣脚類のニュービジュアル
第1章 コエロフィシスのニュービジュアル
第2章 三畳紀のチャンピオン、コエロフィシスの実態
第3章 鳥が恐竜になる日
第Ⅱ部 インスリンが織りなす新しい生物進化
第4章 インスリンで低酸素を生き残る
第5章 低酸素がボディプランを決める
第6章 空気が一方向に流れる肺
第7章 獣脚類へ -
Posted by ブクログ
脳のエネルギーがブドウ糖というのが一般的ですが,ケトン体をエネルギーにすることで,脳の寿命が延びるという,非常に興味深い内容の本でした。
最初の神経細胞等脳の仕組みについては,可能な限り平易に記載してくれているとは思いますが,馴染みのない分,1回読んで理解するのは難しかったです。
一番参考になったのは,どのような食事が長寿に結びつくかというところです。
この本で紹介されていた長寿村・短命村の研究は,他の本でも読んだ記憶がありますが,かなり昔の研究であるにもかかわらず,今も色あせないその内容に改めて驚嘆しました。
この食べ物がいいなど毎年のように新たなブームがありますが,本質は変わらないのだ -
Posted by ブクログ
以前からケトン体には注目していたが、本書は科学的に検証をしながら解説をしている。ただ世界で完全に学説が定着しているわけではない、ことは著者も記載はしている。
要約すると、
1)脳のエネルギーとしてブドウ糖よりもケトン体の方が効率が良い
2)糖やそれによるインスリンは脂肪を蓄積させる作用があるが、ケトン体はその脂肪から生成される
3)脳の老化を防ぐためにはインスリンスパイク(糖分を摂った食事の後に起こる)を減らし、ケトン体で生活をする仕組みにシフトする。具体的には日々適度な運動をし、食事の時間間隔を長くし、必要以上の糖分を摂らない。
そしてケトン体を増やす食事の例が出ているが、なんと自分が