甘福あまねのレビュー一覧

  • 学校の階段1
    10年近く前の作品で、今読むと、やはりキャラクター設定などところどころに古くささを感じてしまう。イラストもあって「あぁ、一昔前のギャルゲっぽいな」と思ってしまうが、後半の物語の熱量がとにかく素晴らしかった。
    校内を走り回る、ただそれだけの部活である階段部だが、道徳上この行為の善し悪しは抜きにして、彼...続きを読む
  • 学校の階段1
    学校の階段をひたすら走る部活動のお話。
    勢いと爽快感があり序盤は好きだったんですが、巻数が進むごとに何だか読んでいくと疲れてしまう印象でした。
    設定とかは意外とない感じで面白く好きなんですが、良い子の皆さんは学校の廊下や階段は走っちゃだめですよw
  • 学校の外階段2
    学校の階段のスピンオフ作品の第2弾。
    元の作品の第10巻の「階段部包囲網」の舞台裏を描いた作品。

    もとの学校の階段の熱さとかはない。
    バカさも足りないので、その気持ちで読むとダメ。
    話の盛り上がりもイマイチ。

    正直、切ろうと思っていたけど、3巻構成で次巻で最後のようなので原作のファンなので最後ま...続きを読む
  • 学校の階段1
    学校の階段を走り回るだけ、というそれだけのことに熱くなるお話。こういった種類のものにはベン・トーが最近伸びてきているが、この作品もそれなりに楽しめた。序盤、ちょっと文章の書き方にクセ(なんか濃い)があって軽くげんなりしたものの、中盤からはテンポよく進みさらさらと読み終えてしまった。序盤捨てはちょっと...続きを読む
  • 学校の階段1
    なんというか、部活(?)で青春な作品。
    先月読んだファミ通作家コラボで読んで気になったので読んでみた。
     
    学校の階段や廊下を走るという変なクラブに入った新入生の話なんだけど、アホなことでも一生懸命頑張れるのは青春だよなあと、妙に懐かしかった(笑)
    いや、でも、そんなアホな設定も主人公がだんだん部活...続きを読む
  • 学校の階段の踊り場2
    “息を吸い込んだ。
    「「「「「「明けましておめでとうございます!!」」」」」」
    年始の挨拶とともに、六人は一斉に飛び出した。
    「うおりゃああああああ!」
    井筒がスタートダッシュを見せる。手に持った懐中電灯をブンブン振って石段に突っ込んでいった。一段飛ばしで駆け上がる。その後を九重と三枝が並んで続いた...続きを読む
  • 学校の階段1
    原作の方の作画と違って頭身がリアル寄りでスッキリしている印象。キレイ。
    しかしこの連載の割り方では見せ場が弱いと思う。
    スピーディーさの伝えやすさが漫画と一枚挿絵の違いであると思うから、もっとスピードを感じるシーンがほしい。
    うなぎ弁当の時の年上OLはよかった。
  • 学校の階段10
    “その椅子が、ゆっくりと回転する。スクリーンの中の人物が、こちらを向いた。
    「!?」
    その人物の顔を見て、幸宏は目を疑う。そこにいたのは――
    「皆さん、こんにちは。私は、天栗浜高校『女神委員会』会長・吉田行弘です」
    吉田だった。吉田が生徒会長の椅子にふんぞり返って不敵な笑みを見せている。そして、スク...続きを読む
  • 学校の階段の踊り場1
    “幸宏は日の光をぼんやりと見つめ、深呼吸をした。まだ空気は冷たいけれど、朝の緩やかな日差しを吸い込むことができたような気がする。
    スイッと、横に誰かが並んだ。振り向いた瞬間、相手が囁く。
    「おはよう」
    美冬の横顔が目の前にあった。彼女の頬に日光が射す。ツインテールの髪が揺れ、幸宏の肩を撫でた。
    「…...続きを読む
  • 学校の階段9
    “「どうして勝てない気がするの?」
    「……なんていうか、『武器』が見つからないっていうか」
    幸宏は美冬を見る。思いのほか真剣な表情で彼女はこちらを見ていた。
    幸宏は「武器」について悩んででいることを美冬に話してみる。
    「……そうだね、勘は『武器』にならないと思う」
    話を聞き終えると、美冬はポツポツと...続きを読む
  • 学校の階段8
    “「……どうして」
    どうしてだろう。どこかに隙があったのか?先日の水戸野との一件以来、気をつけるようにしていたのに。勘の良い水戸野ならともかく、槙島にまで見透かされそうになるなんて。
    「どうして、放っておいてくれないんだ」
    踏み込んできてもらいたくはない。ここからは全て自分ひとりで決める。そんな線引...続きを読む
  • 学校の階段7
    “しかし、その予想は覆された。誰もが引くと思っていた場面で、神庭は思い切り前に出たのである。元々、筋肉研究部をネタにして笑うという行為自体があまり褒められたものではなかった。大半の生徒はそれを頭の片隅では理解しているので、御神楽の言葉に笑いながらも罪悪感はどこかにあったはずである。
    そこに来て、神庭...続きを読む
  • 学校の階段6
    “「……………」
    そこにあるのは、やはりただの階段だった。
    あ、れ?
    スタート。
    レースは一方的だった。四階まで上がり切る前に井筒にリードを許し、そのまま彼の背中を追いかけて走る展開になってしまった。今度も階段を飛ばして降りることができない。ゴールするまでに息切れしてしまい、最後は少し歩いてしまった...続きを読む
  • 学校の階段5
    “「愛ちゃん」
    凪原が呟いた。隣に立つ三島の唇からも「マキマキ?」という声が零れる。
    「どした?」
    一番後ろを歩いていた井筒が呑気な声を上げた。瞬間、少女の視線が井筒へと移る。そして、たちまち険のある顔つきになった。再び凪原を見やり、
    「何よっ!バカ!」
    そう叫んで踵を返した。走り去る。幸宏が唖然と...続きを読む
  • 学校の階段4
    “「退部届」と書かれてあった。
    「これ。誰がっ?」
    幸宏は驚いて左右を見回す。井筒や天ヶ崎、九重も同じ反応をしていた。五人の中でただ一人、刈谷だけが封筒をじっと睨みつけたまま黙っている。
    「こなっちゃん先生!何ですか、これ!?ていうか、こんなイタズラするなんて、悪趣味だわ!」
    九重が腕を振り上げて叫...続きを読む
  • 学校の階段3
    “「天ヶ崎泉争奪階段レースを開催致します」
    生徒会長の言葉に、幸宏は耳を疑った。どよめきが広がる。夕食の席。生徒だけが集まっている食堂で、遊佐は高らかにそう宣言したのだ。側に立っていた中村がガクッと肩をコケさせた。
    「先程、二年の天ヶ崎泉さんが階段部を退部。女子テニス部に移ることになりましたが、女子...続きを読む
  • 学校の階段2
    “「神庭先生、お願いがあります!」
    九重が叫ぶ。と、その足が止まった。
    「なあに?」
    くるり、振り向いた小夏の姿に他の五人も立ち止まる。幸宏はまじまじと「それ」を見た。
    「……小夏姉さん、何それ?」
    小夏は人参を咥えている。
    それも丸のまま。皮も剥かずに。
    「ダメでしょ、神庭君」
    ところが、小夏は飄...続きを読む
  • 学校の階段1
    “はっきりわかった。
    「あーあ。階段部って嫌だよな。神庭、行こうぜ」
    「…………ごめん」
    幸宏は階段を降りる。ゆっくりと。二人を見つめて。
    「ごめん。やっぱりダメだ。確かに三枝さんの言う通りだよ」
    「……何が?」
    「悪いことだってわかってる。はた迷惑だって小学生でも知ってるよ。でもね」
    幸宏は笑みを...続きを読む
  • 学校の階段1
    シリーズものの最初はこんなものかな。走る衝動を止められない少年少女たちの爽やかかつ病的な青春模様を読んで少し昔にかえれた気が。青春とは病気だね。
  • 学校の階段1
    過不足無く、といった感じ。
    キャラクターや設定は悪くはないと思うんだけど、随所の展開や演出にもうひとひねり欲しいなぁと感じる、特に主人公。
    でも、筋肉部と主人公の従姉妹4姉妹は良かった(笑)
    続編も刊行されているようなので(まだ読んでない)、これから先、面白くなる可能性は十分あると思う。
    故に、もっ...続きを読む