福原俊一のレビュー一覧

  • 振子気動車に懸けた男たち JR四国 2000系開発秘話

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    タイトルは2000系ですが、電車版振り子特急の8000系や、更には伊予灘ものがたりまで出てくる、JR四国車両開発史となってます。JR四国は車両に詳しい人が社長だったので新機軸を実現できたと思っていたのですが、最初は振り子は失敗するから止めさせようとしていた側だったのは新発見。ただ失敗しても良いように軽量化などの他の改良点を積み重ねた結果、いざ振り子が成功すると爆速列車になってしまったという感じで。こういう開発の話はとても好きです。

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    2022年05月11日
  • 振子気動車に懸けた男たち JR四国 2000系開発秘話

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    昭和62年、国鉄分割民営化により発足したJR四国が独立採算への圧力と、四国に整備を予定された高速道路に対向するため、曲線区間の多い線区において、到達時分を短縮することに使命感を燃やした男達のドキュメントである。気動車は、車体に燃料タンクと内燃機関を搭載するため、電車以上に振子ユニットを追加するのが困難なことは想像できる。また線路の基盤改良も必要だ。それにしてもJR四国はJR九州に負けず劣らず素晴らしい車両があるんだな~。アンパンマン列車の東日本大震災被災地運行の話はじーんときた!

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    2021年08月23日
  • 新幹線100系物語

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    新幹線100系は中学の頃に運行開始したこともあり、とても思い入れのある列車です。そういえば会社を早退して食堂車の最終日に乗りに行ったり、東海道線での運行終了前にグリーン車に乗ってみたりなんてこともしています。そんな記憶に残る100系新幹線を関係者の記憶が残るうちに記録に残すためにヒアリングしてまとめたものが本書です。開発から40年以上たつので、ヒアリングできるのも今が最後でしょう。良いタイミングで本にしたものです。そういえばグランドひかりの食堂車は使わないうちに終わってしまったなぁ。

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    2021年07月31日
  • 新幹線100系物語

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    あの0系とのぞみ700系をつないだ新幹線100系。マイナーチェンジのような車両が実は革新の集積。日頃気づかない車両の設計の深イイ世界。

    新幹線といえば0系のイメージ。本所の主役100系のデビューまで20年以上。100系はその後ののぞみ車両の前では影が薄い。

    そんなふうに思っていたが。外観はもちろんのこと、座席、扉の幅、照明などとにかく多くの人々の知識と技術の結晶が鉄道車両であることが、本書で良く分かる。

    さりげない無駄のない作りは、利用者に気づかれにくい。そんな細部に込められた技術者の魂が本書から伝わってくる。

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    2021年06月09日