遠藤みえ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこれまでパリ、ニューヨークとシリーズを2作読んで、私はすっかりハリスおばさんのファンになっている。
今回のハリスおばさんの行き先は国会だった。読み始めたときは理解しづらいところもあったが、後半になるにつれてどんどん物語に惹き込まれていった。
私は、ハリスおばさんならどこでもどんなことでもやってのけるのだと思っていた。しかし、この物語では、人それぞれ自分に合う仕事があり、それでいいのだと感じ、安心感を得た。また、ハリスおばさんも一人のどこにでもいるおばさんなのだと分かった。人間関係の複雑さや、社会で暮らすことの難しさは、昔も今も、どこの国でも変わらず普遍的なことだと理解できた。
責任感のあるハリスおばさんにとって、議員を辞めることは心苦しいことだったと思う。しかし、そのまま議員を続けることの難しさを理解し、自分の力量や不得手を認めて辞めるという、辛く勇気のいる決断をしたことに、ハリスおばさんの人間性を感じた。
また、ベイズウォーターさんとハリスおばさんの関係がこじれて、今までジョンと親しく呼んでいた名前が「ベイズウォーターさん」と呼ばれた時には、悲しくて印象的な場面だった。
二人の関係はこれで終わるのかなと思ったが、そうではなかった。
ベイズウォーターさんはこれまでの自分の人生をどう振り返ったのだろう、どんな人生を送ってきたのだろうと気になった。
一人で傷心の旅に出るのかと思いきや、親友であるアダを救うために二人で出発することになった。
この二人が今後どう過ごし、どうなるのか、続きの物語がとても気になるラストだった。
ハリスおばさんの強さと弱さの両方に触れられて、人は完璧でなくても大丈夫と、とても印象に残った物語だ。
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Posted by ブクログ
ミセス・ハリス シリーズ全4巻
初めて読むのに最後の4巻を読みました。
シリーズの最初の本ミセス・ハリス、パリへ行く
は品切れだったし、帯にどの巻からでも読めると書いてあったのでなんとなくモスクワへ行くを選びました。
富くじを当ててモスクワへ親友のバターフィルドと旅行へ行きます。
ひょんなことからスパイ容疑をかけられてしまいます。
時代はまだソ連の時代ユーモラスに描かれていますが部屋には盗聴器が仕掛けられていたり、いつも監視されていたりけっこう怖いです。
トイレにトイレットペーパーがなかったりするのも時代を感じました。
話はテンポ良く進み読みやすかったです。
こちらの原作は1974年。
1作目 パリへ行くは1958年
そんな古い時代のパリも気になるのでいつかこちらも読みたいです。 -
Posted by ブクログ
エイダ・ハリスには、国会という舞台は大きすぎたか?だからこそハリスおばさんは、あの決断をしたのですが、、、
シリーズ第1弾がとても良くて、2弾目がちょっぴり物足りず、内容としては今回は中盤までかなり良かっただけに、最後のボリュームが足りないのではと余計に残念な気がしました。昔馴染みを頼りすぎるのもビミョーか。ミセス・ハリスシリーズは長過ぎないところが大人の絵本的な感じで良いのですが、この設定だともう少し議会でのふくらみが欲しかったかなあと。ハリスさんが行く先で出会うひとたちに色んな影響を与えるのが魅力なのですが、その意味では新しい出会いでチャーミングなキャラクターがほしい。第2弾で伏線を引いたロマンスの追加展開もありましたが、ラストにこの要素が強かったのは、エイダ・ハリスの生来の気性にはそぐわない気も。ロマンス的なセクションがいつもより多かった。ここは、ロマンス好きかどうかで評価が分かれそうですね。イギリス人vsフランス人の場面は、どちらもユーモラスにこき下ろされていて、気軽に愉快です。展開が早くするする読める魅力は、さすかのギャリコですね。