大澤絢子のレビュー一覧

  • 「修養」の日本近代 自分磨きの150年をたどる

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    仕事で兎に角悩んでいた時期に、自己啓発的な本に救いを求めて読み漁った時期を過ぎた時に出会いました。

    メタに見ると自己啓発的なムーブって少し変だよなとか、これを企業から(ある意味では)押し付けられてるのって何なんだろうな、という疑問を持ちつつ読み進めたが、これらに明確に答えを出す本ではないことだけは留意が必要。
    あくまで近代の自己啓発の流れに至るその前、修養の流れとその先に飛び石のように流れ至る自己啓発の動きまでを見通す本でした。
    でもこの視座がまず必要なんだろうなと通読後思えたので良かったです。

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    2024年05月05日
  • 「修養」の日本近代 自分磨きの150年をたどる

    Posted by ブクログ

    かなり徹底的な調査がなされている本で、読み応えがあります。
    新渡戸稲造がキリスト教徒の立場で、どのように幅広い層の人々の修養を助けていったのか、松下幸之助や、ダスキン創業者の鈴木清一のエピソードも知らないことばかりで興味深かったです。

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    2023年10月22日
  • 「修養」の日本近代 自分磨きの150年をたどる

    Posted by ブクログ

    150年といえば、今年は日本に鉄道が新橋〜横浜間に開通してから150年のメモリアルイヤーだ。




    「自分磨き」が昔から好きな日本人。




    明治から現代に至る自分磨きをテーマにして書いた本は珍しい。




    明治の初めからキリスト教、仏教などの宗教が自己啓発に大きな役割を果たしていた。




    今でも、自己啓発というと「宗教臭」がすると思う人がいるのは、今に至る過程で宗教の果たした役割が大きいからなのか。




    掃除やミスタードーナツで有名なダスキンは、宗教的な要素を取り入れていると知って驚いた。




    ダスキン社内の勉強会や会議必ず全員で「経営理念」「般若心経」を唱和する。



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    2022年12月14日