前田啓介のレビュー一覧
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●=引用
●また、1952年(昭和27年)10月4日付読売新聞夕刊で、劇作家の三好十郎は「戦争から与えられた苦しみに対する日本人の鈍感さだ」を問題とした。(中略)三好は、辻を念頭に「大衆にわかりやすい言葉と英雄的な身ぶりで発言しはじめた」と懸念する。そして、「辻氏のように、『再軍備ではなくて新軍備だ。北海道は五個師団、その他は四十歳以上の民兵で守る』と端的に確信ありげに言い切られると、ついフラフラとそれについて行くのである」と民衆の節操のない態度にも批判の目を向ける。さらに、それに対抗し、民衆の支えとなるような意見を出すべきである「学者やインテリゲンチャは大衆の場で発言しようとしない」とする。たとえ、彼らが発言しているつもりになっていたとしても、「大衆には無縁のむずかしい言葉と自己満足的な観念の上だけそれをしているために大衆との関係では何もしていないのと同じだ」と痛罵する。 -
Posted by ブクログ
やはり参謀という上位にいた方々だけあって、彼らの一つ一つのエピソードは日本の行く末に大きく影響を与えたり、影響を与えられたかもしれなかったりで、とても濃密。彼らの判断が、何万人もの人々の命に関係した。
本書で取り上げられている参謀は「言葉だけ」の参謀ではなかったことが、彼らが数多いる他の参謀たちと比べて異なっている点であった。やはり、現場力だとか行動力など人を惹きつける部分があり、それらが言葉や知識によって裏付けされている点、「どうせ机上の空論だけでしょ」といった考えを覆す振る舞いが彼らにはあったのだろう。
個人的には、彼らの戦時中の経歴にも関心はあるが、どちらかというと戦後彼らが何をしたのかについてより紙面を割いて欲しかった。