坂口菊恵のレビュー一覧
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坂口菊恵
1973年、函館生まれ。函館中部高校卒業後、宅浪を経て二十歳で上京、家出。数年のフリーター生活後、東京大学文科III類に入学、東京大学総合文化研究科広域科学専攻で博士(学術)を取得。東京大学教養教育高度化機構にて特任教員、現在は大学改革支援・学位授与機構 研究開発部教授。専門は進化心理学、内分泌行動学、教育工学。著書に『ナンパを科学する(東京書籍)』『科学の技法:東京大学「初年次ゼミナール理科」テキスト(東京大学出版会、共編著)』『脳とホルモンの行動学:わかりやすい行動神経内分泌学(西村書店、分担執筆)』など。
ボノボは、オスもメスも同性間の性行動に熱心だ。特にメスは -
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言説における、性別=生物学的性で変えられないもの 辞書的定義の間違い指摘することに役立つ。生物学的性という、「変えられなさ」が綻びを持ち揺らぎのあるものと認識することの、進化学・生物学からのバックアップが詰まった書籍である。そして、揺らぎや綻びがあることは、この生物学的性が、それ以外の言説によって規定され、辞書的意味を超えたパフォーマティブなものであることを示す。同時に、性別はジェンダー(社会文化的な性)することと深く結びつき、分かちがたい、だからこそ、生物学的性別に生まれたなら、そのらしさに当てはまれ(不当な事があってもそれを運命だと思って生きろ)という暴力性を容認することになる。生物学的な
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息子のために今読んでます(笑)
「リーンによるプランの改善」
これはよく分かりました。
仮説検証でいきなり大金をかけて事業実施しても外れる可能性が高くて。
それよりも「プロトタイプ」や「ABテスト」を繰り返していく方が費用対効果が高いと言うことです。
例えばWEBの広告を数種類作って反応の高いネタに絞り込んでいくとお金もかけずにターゲッティングができます。
これってすごいことですよね。
Facebookに広告出すとか考えたこともなかったです。
事業計画のところのシングルマザー支援のところは共感しました。
「高等職業訓練促進給付金」に着目してくれたのは嬉しいですね。
僕が20年ほど前に母子福 -
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東大在学時に社会問題を解決するために設立したリディラバの代表である安部敏樹氏が東大生を相手にチームビルディングと課題設定能力の講義を収めた一冊。
世界で活躍するリーダーを育てるためのチーム作りや考え方などを著者が行う講義を通して本書で学ぶことが出来ました。
また、プレゼン、ディスカッション、ブレインストーミング、ファシリテーターなどのポイントになる部分を第一部の講義を通して学ぶことができ、非常に勉強になりました。
そして、第二部では社会問題を通してビジネスプランの策定や食、ジェンダー、貧困、農業という社会問題について学生の発表が掲載されていて発想のヒントを具体的に掴むことができました。
自 -
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最初の方は生物的に同性愛はありふれたことに触れ、性が二極的でも決定論的でもないことを説明している。
「進化」って表題だが、進化的な論理はあまりない、ただ遺伝子に関する考察はあるし、自然淘汰に関する考え方は慎重に語られている。
また性淘汰の話と同じくらい、群淘汰に関する話もある。
ただ中盤頃から人に限って、歴史的あるいは宗教的な話になってきた。
後半はいわゆる発達障害にも言及している、ジェンダーも特性も多様性の一つとして、ネガティブな面だけでないこと、特に特定の分野において突出した人にはそのような傾向があったし、一面で見れば禅などもそのような状態を目指していることも書いている。 -
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進化が同性愛を用意した
ジェンダーの生物学
著者:坂口菊恵
発行:2023年6月30日
創元社
大学改革支援・学位授与機構研究開発部教授で、進化心理学、内分泌行動学、教育工学が専門とプロフィールにある。本書の書き出しには、著者の専門は進化心理学で、ヒトの性行動の個人差や、性ホルモンの働きについて研究してきた、となっていて、内分泌行動学はそういうことらしい。
進化心理学については、「ヒトの生物としての普遍的な特徴を、進化の産物としてとらえる。人間の文化も、環境に応じた進化適応の産物とみなすのが身上である」と説明していて、とても分かりやすい。ワイドショーなどのコメンテーターとして出てくる若手 -
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ヒトはもともと両性愛的だし、同性との性行動はヒト以外の生き物にも“普遍的に”存在するし、性別は雌雄に二分できないと考える方が“自然”だし、ヒト以外でも性別とそれに付随する生殖行動が固定的なわけではないのでジェンダーと看做したほうが説明がつく、というような内容。
同性愛やトランスジェンダーが排除されるのは、生殖が目的ではなくコミュニケーションとしての性行動を排除したい人たちがいるからで、それもナチスや優生学以降の話、というような。
Part4 ジェンダーの生物学、Part6 宗教戦争としてのホモフォビア・トランスフォビアは必読。
Part7の三島由紀夫と南方熊楠の話から始まる非定型発達と同 -
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本書の発刊は2015年。2012年から始まった「ソーシャルビジネスのためのチームビルディング」という東大のゼミを書籍化したものである。
著者の安部敏樹は史上最年少の24歳で東大教養学部の講義を行った秀才。最近はテレビのコメンテーターとしても活躍しているので有名になった。
チームビルディングの手法を伝授するために、グループを作り課題を与え発表させる。その過程で具体的な知識も教えていくのだが、このゼミそのものが一つのチームでありそれが成熟していく様子を体験させるところに真骨頂がある。つまり、安部敏樹がゼミ生をまとめ上げる様を見せることが「生きたリーダーシップ論」になっているのだ。
東大では当初、オ -
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ディスカッション、プレゼン、ブレインストーミングの効果的な実践方法が印象的だった。(後半のビジネスプラン関係の話は、あまり自分とは関係無かった。)それぞれ、重要と思ったのは以下の通り。
①ディスカッション
・議論したい具体的な問いを立てる
・議論で出したい結論は何か(目的意識の共有)
・結論を出したいなら選択肢を用意する
②プレゼン
・出だしを工夫し、聞き手の興味を引く
・背景、目的、課題、目標をはっきりさせる
・聴衆へ投げかけをする(○○についてどう思いますか?)
③ブレインストーミング
・質より量、とにかく数を打つ
・他人のアイデアを利用する