秦正樹のレビュー一覧

  • 陰謀論 民主主義を揺るがすメカニズム

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    何とも評価の難しい本だ。冒頭、陰謀論を信じるか様々な説について調査しているのだが、殆どの説は信じる人が少数派なのに対して「マインドコントロールの技術は使われている」「重要な事実が隠蔽されている」の2つについては「そう思う」が多数派となっている。しかしその点について本書では全く言及しない。様々な調査のデータは時に非常に興味深く意外な結果を表しているのに、何故かそこに触れずに済ませてしまう(例えば民放ニュース番組をよく見る被験者は本書が問題視するヤフコメやTwitterと比べてより陰謀論との親和性が高いなど)。また他にもそもそも陰謀論としては微妙な武漢ウイルス説(アメリカ政府が公式に調査検討してい

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    2023年05月13日
  • 陰謀論 民主主義を揺るがすメカニズム

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    なんつかなあ。
    一般論としては正しい。いろんな統計の取り方の紹介もいいんだけど。

    世論取るのに、楽天なんとかに来てる人の二千人くらいに聞いて、それって十分な母数なのかまず気になる。一般性あるの?

    陰謀論と括ってしまうのもやばいよと、一応触れてはいるが、ここの「陰謀論」の何が問題か全く触れてないので、何気に挙げられてる事象は全部陰謀論だよと、刷り込む結果になっている。

    大体、保守とリベラルの定義が全くされてない。
    多分、ネトウヨという言葉が生まれた頃の論者と、現在ネトウヨと呼ばれている論者とは可成り異なっている気がするのだが、それも検証してない。

    右が陰謀論を信じやすいというが、この本で

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    2023年04月12日
  • 陰謀論 民主主義を揺るがすメカニズム

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    読みやすかった。
    どんな人でも陰謀論に陥る可能性が割とあるという事はなかなかショッキングだった。バランスよくあること、程々であること、リテラシーを身につけることの大切さという一見凡庸な見解が、実はとても(というか最も)重要だった。

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    2022年12月23日
  • 陰謀論 民主主義を揺るがすメカニズム

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    学術的に「陰謀論」を解析を試みる。
    なぜ発生するのか、どんな人が信じるのか、なぜ信じるのか、どうすれば陰謀論に惑わされないで済むのか などに迫るもの。
    ちゃんとデータに基づいて説明しようとしている。けっこう予想したものとは異なる結果に驚く。どうにも肯がたいけど、そう思えることが、自身も危ないのかなと思う。

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    2022年12月22日
  • 陰謀論 民主主義を揺るがすメカニズム

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    Twitterは、リア充で主として身近な人とのコミュニケーションツールとして使ってる限り陰謀論が入り込む余地は少ない。反面、中途半端に政治的な関心をもってTwitterで情報を集めだすと、自ら陰謀論を吸い寄せることになる。自分は陰謀論には騙されないけど、他の人たちは信じちゃうから危ないというメンタリティも危険である。特に中年以降の意識高い系リベラルは、ここ数年選挙に負け続けている疎外感から、政府陰謀論に引き寄せられ易くなっているという自覚を持つ必要がある。雑なまとめ方をすると以上のとおりでしょうか。

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    2022年11月20日