鈴木江理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
考えてみれば生まれてこの方、この入管問題というものにちゃんと触れたのはこれが初めてだった。
ウィシュマさんという外国人が入管に収容されている間に死亡したという事件を耳にしたときはなんで病院に連れて行くなり医者に来てもらうなり出来なかったのだろうくらいしか、考えられず、この本を今回読んで衝撃的だったが、十数年も弁護士さんが問題に取り組んでも、少しは変わっても根本的なことは変わっていないとご本人が言うように、事はもう国の問題に違いなく、そしてその国は結局何事もなかったことのようにしてしまう輩が政権を握っている国なのだから、もう、ある意味絶望的なのだけれど、それでも読んでる間、さあ!オマエには何がで -
Posted by ブクログ
入管収容施設内で発生したスリランカ人女性の死亡事件に端を発して、近年大いに話題となっている入管問題について、歴史や法律の観点、また不当に扱われている外国人の人権を守ろうと戦う人々や団体の活動を紹介した一冊。
不法滞在。在留資格がないのに無許可で日本に隠れ住み働いている。日本で犯罪を犯した。そんな人だけが収容されるのだろうと本を読むまでは単純に考えていた。
しかし祖国で迫害され日本に逃れてきた難民や、長年日本で暮らしてきて自分の子ども日本の小学校に通っているような人々が様々な理由で在留資格を失い、司法による判断もなく入管の恣意的な判断で突然、施設に収容される。
過去には非常に劣悪な -
Posted by ブクログ
コロナ禍によってもっとも深刻な影響を受け、困窮に追いやられた社会集団のひとつが移民たちだ。しかしサブタイトルが示すように、本書が焦点を当てるのは移民たちではなく、日本社会の脆弱性である。
実際、活発な支えあい活動が示すように、実際には移民たちはコロナ下で大きな力を発揮していた。問題はむしろ、在留資格によって移民を細かく分断しながら市場に配置し、多くの国民に見えない「他者」として排除してきながら、危機時ともなれば民間の「善意に丸投げ」(183)している制度の側にある。
日系移民たちにとって、今回のコロナ禍はリーマンショックに次ぐ「2回目の危機」だという指摘にも、はっとさせられた。当時、移民たちの -
Posted by ブクログ
世界的に女性の移民が増えている
無年金の外国人労働者が増えている。
生活保護の準用
外国人には就学義務を課していない=教育環境が悪化している。
市民権を認めるか。特別永住者と永住者で40%を占める。
韓国では、地方参政権がある。
日本は永住を前提とした移民を認めてはいない。結果としての移民が多い。
移民となると、住宅、日本語教育、医療、福祉、子供の教育、家族の呼び寄せ。
移民は人口問題の一つの解になる。
呼び寄せが認められているか。
国籍の問題。日本は出生地主義ではない。血統主義。
実質的平等が必要。
難民の受け入れについて。日本は法務省で決定する。