アレックスパヴェージのレビュー一覧

  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    作中作1つ1つが面白いのはもちろん、話がどこに向かっていくのか読んでいてもわからず・・・。てっきり作中作にヒントがあると思っていたのですが・・・さすがにこれは全く予想できませんでした。
    最後まで読むともう1度読み返したくなること必須です。

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    2022年02月14日
  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    7つの作中作と、編集者と著者。
    異形のミステリではあるけれど、結末は想像していたより普通だった…というか何となくわかってしまったのだ。

    こういう展開になるのか〜と後半面白くなってきていたのに、エピローグにもう少し捻りが欲しかったなぁというのが正直な感想。

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    2022年02月05日
  • 第八の探偵

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    数学者にして、殺人ミステリを数学的に定義したグラント・マカリスターは、自らの定義に則り、私家版のミステリ短編集をものした後、隠棲した。その彼のもとへ、短編集の復刊を持ちかけに若い女性編集者のジュリアが訪れる。短編集に収められた7つの作品をマカリスターと共に吟味しつつ、ジュリアはそれらの作品の矛盾点を指摘していく。

    物語は作中作の短編パートと、マカリスターとジュリアの対話のパートが交互に入れ替わる。登場人物は基本的に、マカリスターとジュリアのふたりしかいない。最初の対話において、マカリスターは、殺人ミステリでは容疑者が最低ふたりいることが要素の一つだと述べる。読み進めるうちに、読者は、マカリス

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    2022年01月10日
  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    何とか読み終えた。。。それぞれの短編が、最初の一編以外、意図的に書き換えられていた。とはいえ随所に散りばめられている矛盾点がそのままだし、本来の結末であってもなくても、良くも悪くもなっていないので何だかスッキリしない。最初の一編の本来の結末は、なるほどと思えたけど。
    動機が弱いのも気になる。結局、私家版で100部刷っただけなのに、初めて会う人にそこまで殺意が芽生えるか。作者であった本物のグラントの性格が掴めないまま、あ、そうでしたか。という感想しかなかった。

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    2021年12月22日
  • 第八の探偵

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    読みやすく面白いが作中の矛盾点を指摘しながら、解決しないままの個所が幾つか残る。僕が見落としたのか、わざとなのかよく分からない。
    最後のオチは、予想が着いた。面白いが高揚感や満足感は得られなかった。残念。

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    2021年11月15日
  • 第八の探偵

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    ネタバレ

    「七つの作中作が織り込まれた破格にして異形のミステリ」という帯文に釣られて、書店で出会ったその日にお家に連れて帰りましたが、一話二話と読み進めるに連れ、どうも私が(勝手に)期待した作中作ではないらしいと気づいて、(勝手に)ちょっぴりがっかり。

    てっきり、

    「作中作の中の更に作中作」って言う話が、少なくとも7回繰り返されるのかな〜〜〜(わくわく)って思っちゃったんですよね〜〜〜〜泣。

    感覚的に言ったら、コレ↓↓

    ((((((()))))))

    だと思ってたら、実はコッチだった↓↓

    ( )( )( )( )( )( )( )

    って言う(???)。
    マトリョーシカみたいな入れ子設定と思っ

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    2021年09月22日
  • 第八の探偵

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    作中作はそれぞれ素直に納得できない作品ばかり。主人公の作家の過去作を振り返っていると思いきや、という流れだった。どんでん返しというよりは御苦労様でした、という感想。

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    2021年08月27日
  • 第八の探偵

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    数学者が独自の理論に基づいて書いたミステリ短編集。それを復刊するために作者の元にやってきた編集者が、その短編集の一作、一作を読み返し検討していくという話。ネットで書評を読んで、絶対好きな奴と思い喜び勇んで買ったもの。
    内容は巻末の解説にもあるように日本の新本格に近い。仕掛け先行の作品ではあるが、パズラーとしてはフェアではないし、結末はかなりとってつけた感じ。あと、数学だ理論だという割に、それがあまり巧くいっているようにも思えない。
    短編集をまるごと作中作としていれこむアイデアは面白いけど、手放しで喜べる内容かというと微妙なところ。

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    2021年05月31日
  • 第八の探偵

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    7つの短編と探偵小説の順列。数学的な理論をもとに探偵小説を定義して、それをもとに書かれた短編集。定義を聞くと確かになぁ、と。数学的理論とミステリについては、最近読んだ「文学少女対数学少女」もそうだったが。探偵小説の定義は、犯人、容疑者、被害者、探偵の4つ。それらのベン図が探偵小説の定義である(大意)。7つの短編はそれぞれその定義に極端に従う例を示している。 それとは別に現実でも謎があり…と。 本書もまた極端な探偵小説の定義であるなぁ、などと思いつつ、捻られていて面白かった。

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    2022年01月16日
  • 第八の探偵

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    ――

     ミステリという形式の上にミステリならざるものを描いたミステリ、という意味ではなるほど千街氏の解説にもあるように、新本格と比べて読んでもいいのかもしれないけれど…もっと裾野の広いエンタメ重視な仕掛けモノだなぁというのが正直な感想。
     一本の映画みたいに読めました。ふむ。


     にしてもまったくグラント・マカリスターひでぇやつだな…

     ☆3.4

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    2021年05月07日