ヒュー・バーカーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「指数関数的成長のパワー」
一定のパーセンテージずつ続く成長はかなり強いです。
本書では指数関数的成長は
富を築くという点では
極めて強力な概念であり、
世の大金持ちたちが拡大可能な事業や投資を通じて財を築いてきた理由を説明するのに役立つ
と書かれています。
本書はギャンブルも全ては確率論で説明できるとあります。
その胴元の少しのミスをつくと大きく稼げるということが実例を踏まえて説明されてます。
そういう意味で数学は凄いなと思わされます。
「データに耳を傾ける」
実際のところ本書で本当に役立つのは第6章以降やと思います。
ただ僕のような凡人はそういったややこしいことをして個別の株式投資をす -
Posted by ブクログ
正しく物事を判断するために、確立思考を身につけたいと考えていたが、人間は本質的には統計に強くない、ということが本書から分かった。少ない標本で誤った結論を導いたり、特定の選択肢を過大/過小評価してしまったりしている。引用も多いため、参考になる。
以下自分用メモ。
1. 指数関数的な成長を見つける。魔法の種は存在しないが、目の前のものが何年で2倍になるか(72の法則)は常に見極める必要あり。なお、本当は71or69が正確。
2 ギャンブルでは破産を防ぐことが重要。せっかく確率的に勝利が近づいていても、破産してしまうと勝負すらできない。なお、ギャンブルではハウスエッジ(胴元の取り分)の考慮が必 -
Posted by ブクログ
ネタバレギャンブルをネタに、数学の幅広い分野について語られる。
数学を扱ったポピュラー・サイエンスの本で、全く数式を使っていないことを売りにしている本が時々あるがかえって読みにくい。これぐらい(具体的な内容の数式がパラパラ出る程度)がバランスがよいように思う。
・パレートの法則が本当にすばらしいのは、そうしたパターンをグラフにプロットすると、べき乗分布に従うという点だ。つまり、分布の任意の部分が分布全体に対する自己相似性を示すという点で、フラクタルのようにふるまうのである。たとえば、全人口の20%が富の80%を保有しているとすると、その20%の富裕層のそのまた20%が富裕層の富の80%を保有している -
Posted by ブクログ
ポアソン分布は、散らばって起きて最小回数が0回であるような事象。右に歪んだ分布。平均値は中央値よりも右側にある。
得点差は正規分布に近いが、得点数はポアソン分布に近い。
平均と上限を入れてポアソン分布が計算できる。
平均値が高くなると正規分布に近くなる。
大数の法則と少数の法則。
巨大な標本では平均値に近づく。標本が小さいと誤った結論を出しやすい。
利用可能性バイアス=思い出せる直近の類例に基づいて判断しやすい。
サンクトペテルブルクの宝くじのパラドックス=期待値ではなく効用で説明できる。最初に払う金額を失う効用のほうが、儲かる分の効用より高い。
モンテカルロの誤謬と平均への回帰を分けて考え