高山裕子のレビュー一覧

  • みつばちと少年

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    発達障害の疑いがある主人公・雅也は叔父のいる北海道に遊びに行く。そこで子供のための施設・「北の太陽」でしばらく暮らすことになる。その北の太陽で暮らす子供達と触れ合いながら成長する雅也を描いた物語ー。

    とても考えさせられる本。北海道の、のどかな場所で成長していく雅也の姿に感動した。
    また、雅也と触れ合う子供達が微笑ましい。
    特に私は、海鳴と杏奈が好き。
    是非手に取って欲しい一冊。

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    2022年08月02日
  • みつばちと少年

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    印象的なフレーズがいくつも。

    「生きるっていうのは、いつもあきらめと背中合わせだ。残酷だな」

    「ぼくたちは、前を向いて歩く前に、顔を上げなきゃいけない。それだけでもたいへん」

    「空は、どれだけ多くの残酷をながめてきても、おだやかだ。空を見ていると、けっきょくわたしにできることなんて、なにもないとわかる。だからこそ、私も見ていよう。せめて残酷から、目をそらす人にはならないように」

    などなど。

    中学生におすすめ。

    「みつばちマーヤの冒険」はタイトルしか知らないので、この作品を読んで、そちらも読んでみたくなりました。

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    2021年09月11日
  • みつばちと少年

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    「陰口を言うことより、いすを投げつける方がいつも罪が重かった」

    本文中に出てくるこの文は、私も同じ思いに囚われている。おそらく今でも(お子さまですいません)。

    冷静に考えてみると、確かにいすを投げつける方が、相手に取り返しのつかない大怪我をさせてしまう可能性が高いから罪が重いのだろうと、大人なら思うだろう。

    ただ、こう返されると、当時の子供の私には、
    「肉体の痛みと心の痛みは、肉体の痛みの方が上なの?」と反発するだろう。

    「私がどういう環境で育ってきたか、あんたたち知ってるの。知りもしないくせに分かったようなこと、言ってんじゃないよ」と、今風に言うと「キレて」しまっていたのだ。

    さす

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    2021年05月24日
  • みつばちと少年

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    中学受験の問題になっていたのがきっかけで読みました。児童書です。思っていたよりもいいお話しで面白かったです。

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    2024年01月30日
  • みつばちと少年

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    児童文学に求めるさわやかさがあった。
    だれにでも生きる力が必要だ。経験は人生最大の財産であり、経験を共有できる仲間がいることの素晴らしさを感じた。
    この本には心にとどめておきたいフレーズが多くある。

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    2023年02月12日
  • みつばちと少年

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    発達障害かもしれない雅也は空気が読めず友だちが作れない。普通でない雅也は普通に憧れている。そんな雅也は「北の太陽」で訳アリの子どもたちや志保子さん栄さんと過ごすうちに宝物をいっぱい手に入れ、普通にこだわらなくても前を向いて生きる力を得る。児童書らしく、良い言葉がいっぱい散りばめられてたな。普通に拘らなくてもいいこと、誰かを守るということは人と触れ合うこと、誠実に生きること。そしてミツバチの面白い生態にも触れることが出来る。良い本でした。

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    2022年08月11日
  • みつばちと少年

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    発達障害の疑いがある中学1年の雅也と、様々な事情を抱えて北海道の児童養護施設「北の太陽」で暮らす子どもたちとの交流を描く。
    彼らが共通して読んでいる『みつばちマーヤの冒険』から大切な言葉の引用がスパイスになっている。

    「普通」ってむずかしい。
    「普通」になりたいよなぁ。
    「普通に生きるって、世界を実感することだと思う。世界を実感すれば、きっと変われる」と雅也と海鳴の会話がやるせない。
    コミュニケーションがうまく取れない雅也と家庭がない海鳴は自分たちを「普通」とは思えない。
    でも「普通」ってなんだろう? 

    「自分の力ではどうにもならないことで悩む苦しさがわからないなら、大人失格です」
    「あき

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    2021年07月10日
  • みつばちと少年

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    集団生活が苦手な雅也は中1の夏休みを利用して北海道の叔父が営む養蜂場で過ごすことに。【北の太陽】という家では事情を抱えた年齢の違う5人の子どもが暮らしていた。ひと夏を通じて雅也の心に変化が起こる。

    ※経験というのは人生の最高の宝。犠牲を払ってでもする価値がある。本の中の冒険もいいけど本物の方がずっと価値がある

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    2025年05月29日
  • みつばちと少年

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    ネタバレ

    「北の太陽」の子どもたちと過ごすひと夏の物語。

    雅也は夏休みに、北海道の養蜂場で働くおじさんを訪れる。寝泊まりするのは「北の太陽」。さまざまな事情を抱えた5人の子どもたちが暮らしている施設だ。相手の気持ちを考えて話すことができず生きづらさを抱えている雅也は、同様に困難を抱えた北の太陽の子どもたちと共に過ごす中で、前を向いて歩くことができるようになっていく。

    『みつばちマーヤの冒険』の印象的な言葉の数々が、ときに雅也たちの心と重なり、ときに生きていく道を照らし、物語を彩っていたところが素敵だった。

    クラスの中で遠ざけられ疎外感を味わい続けていた雅也が、「自分を受け止めてくれている」と確かに

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    2023年12月09日
  • あしたが きらいな うさぎ

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    自分の容姿をバカにされたうさぎのおとこのこ。
    「あしたにならなきゃいいな」
    でも、大人に聞いてみようとお母さんに相談するところなんか、十分にこの子は素直に育っていると確信したんだがな。

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    2023年05月27日
  • みつばちと少年

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    養蜂メインのお話なのかなーと漠然と思っていたのだけど、イカメシコンテストに出場とか養蜂メインのお話ではなく。様々な問題を抱える子供たちのひと夏の成長譚というところかな。

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    2022年03月03日
  • みつばちと少年

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    すごくおすすめという話にはならないですが、心が疲れた時に読むイージーリーディングとしては安定感のある展開で落ち着いて読めました。

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    2022年01月23日
  • みつばちと少年

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    発達障害の少年が養蜂家の叔父さんのいる北海道で養護施設の子供たちと交流し成長していく。物語の軸にみつばちマーヤの冒険があって、その内容至言とうまく関わりながら、生きることを肯定している。
    コンテストのイカ飯がとても美味しそうだった。

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    2021年08月08日