松倉香子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ5つの恋の物語。
ピアニストを目指す愛理、父とアメリカに住む晴樹、花が大好きな世緒莉、ニューヨークのボーイフレンドに会いに行く夢美、ベイカリーカフェりんごの木で働きながら定時制の高校に通うまりな。
それぞれ一人称で紡がれる恋の軌跡。
読み始めは「わたしは/ぼくは」でつらつらと書かれる感情的な文章が取っ付きにくいと感じたのと、それぞれのお話の主人公や登場人物にもっと深みがありそうなのに、サラッと描くんだなあ、短編として描くにしては設定が盛り盛りだなあと感じていました。
それらの謎が解けたのが、あとがきの後の作品紹介です。
それぞれのお話に出てきた子達のお話がちゃんと本としてありました。驚きました。
読み終わりの時点では、文章のとっつきにくさには慣れて、全体を読むと纏まっていると感じて、私の中では⭐︎4つかなあと思っていましたが、作品紹介でその事実を知って、だったらこれはめちゃくちゃいい作品じゃないか!と⭐︎5つになりました。
それぞれの本を読んだ上でまた、この本に戻ってきたいと思います。
私は小手鞠るいさんの作品を読み始めたばかりなので全くピンときていませんでしたが、作品に触れてきた人が冒頭のあらすじを読んだらめちゃくちゃ興奮するんだろうなと思うと、粋なことをするなあとしみじみ思いました。