小栗山智のレビュー一覧

  • 複眼人

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    大切な人を失った悲しみは永遠に癒えることはなく、抱きしめて生きていくしかない。
    いつしか、ただ記憶に文字に思い出を留めておくだけでなく、その人の成長した姿までをも想像してしまう。
    複眼人は、そんな生と死をとても静かに見つめているような本でした。
    最後にわかる真実はハッキリそれとわかるように書かれているわけではなく、途中途中の心情から汲み取って、じわじわと気付かされていくような展開でした。
    呉明益さんの作品は、静かだけど激しく想像力を刺激するものだと思います。すごくいい。

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    2026年01月02日
  • 複眼人

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    単行本が出た時に読みたいと思い、そのまま忘れてた本。文庫化を機に思い出した。

    現実と虚構が融合した神話のような小説。自然の壮大さや、人間の営み、生と死について濃密に描かれている。ファンタジーに分類されるのだろうけど凄くリアリティがあり読後の満足感がある。

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    2025年05月11日
  • 複眼人

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    呉明益の本を読むのは「自転車泥棒」,「歩道橋の魔術師」についで3冊目だろうか.それら2冊よりも,さらに幻想色が強い.
    舞台は台湾東岸であり,太平洋を漂ってきたゴミの島の激突や海面上昇,温暖化による多雨化の影響を受けて,色々なことが崩壊に向かっている.また登場人物たちは皆,身近な人の「死」を経験している.そのような中で,夫と息子を亡くして自殺を決意した主人公のアリスが,ゴミの島と共にやってきたワヨワヨ島民のアトレとの出会いを通じて,再生に踏み出すことがテーマとなっている.
    上のストーリーだけ読むと荒唐無稽だが,これらは背景であって,哀しみと暖かさが幻想的に描かれています.

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    2025年04月26日
  • 複眼人

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    今まで感じたことのない不思議な物語でした

    夢の中にいるような錯覚を感じる 呉明益さんの作品です

    死生観も独特です

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    2025年04月28日
  • 台湾レトロ建築さんぽ 鉄窓花を探して

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    台湾にいた時、古い建物でよく見かけた鐵窗花。
    そのルーツというか、成立ちがよく分かって有興趣な一冊でした

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    2022年02月07日
  • 複眼人

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ読ませる文章。訳者が違ってもほんとに読みやすい。これはなぜ?

    筆者も述べてるように今回はちょっと毛色が違うなあ。なんだかかなりフィクションが強い。ワヨワヨも現実のものかそうでないのかよくわからないままに進んでいく。実際に存在するらしいと言うことは後にわかるけど。
    今作のテーマはやっぱり人間の負の遺産かな?
    ゴミの島は主題だし、アザラシ狩りや鯨狩りに対する反対運動が描かれるのもなんだか似た側面があるような気がする。サラにとってアムンセンは困った父親ではあるけど結局サラは捕鯨反対の道に進む。それは今作では人間のエゴを戒める立場にある人間として描かれている気がする。トンネル掘りの技術者

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    2026年01月02日
  • 台湾名建築めぐり

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    前の「レトロ建築案内」の方が好みではありますが面白かったです。今週頭に老屋顔さんの著書第三弾が発売されてますね!こちらはまた「レトロ建築」を冠しているので拝読するのが楽しみですー。

    本書で気になったのはこのあたり
    ・陳清吉洋楼
    ・文魚走馬
    ・鹿港散策
    ・獄政博物館
    ・十鼓仁糖文創園区

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    2021年12月17日