田上孝一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
マルクスと現代社会の結び付きについて述べた本。現代社会の諸問題をマルクス的視点から読み取るというスタンスで、マルクスの予測・理論・危惧が現代の中にどんな形で潜んでいるかが分かる。ただし、ポスト資本主義の社会がどうあるべきなのか、という部分については、経済構造の話というよりも個人個人の道徳心や感性に依存している気がした。
全体の傾向は「古典としてマルクスを読む」というスタンスではあるが、マルクスをかなり肯定的に捉えているので、私のような初心者はそのことに注意して読む必要があると感じた。また、『資本論』の解説本ではなく、あくまでマルクスの入門書であるので、『資本論』の内容に繋がる理論を知るというよ -
Posted by ブクログ
疎外論をマルクスの思想の中核に位置づける立場から、アクチュアルな問題に対してマルクスの思想がどのような寄与をおこなうことができるのかということを解説している本です。
著者はすでに『マルクス哲学入門』(2018年、社会評論社)を刊行しており、そちらでもマルクスを「古典」として読むとともに、そのなかから現代社会の批判原理をつかみとるというスタンスに立っていましたが、本書では「ブルシット・ジョブ」やワーキング・プアといったより具体的な問題に焦点をあてて、マルクスの思想の現代的意義が論じられています。また、ソ連や中国などの「現実社会主義」がマルクスそのひとの構想した社会主義とは異なるすがたであることを -
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