渡邉克晃のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
66種の鉱物の、好奇心をそそるちょっと「へんな」話を、
カラー写真と共に語る。国立科学博物館所蔵の鉱物、多数満載!
・はじめに
第1章 ちょっと違うだけなのに・・・・・・残念な石たち
第2章 この弱点さえなければ! おしい石たち
第3章 もっと内面を見て! 勘違いされがちな石たち
第4章 名前ののせいで・・・・・・誤解されがちな石たち
第5章 こう見えて私、石なんです 変わった姿の石たち
第6章 オレに近づくとヤケドするぜ 危険な石たち
第7章 どれも本当の私です 変身する石たち
4ページに本とカラー写真、鉱物の解説での構成。
参考文献、索引有り。
石のトリビア満載で、鉱物の知識も分かる、面白い図鑑です。
真珠とあられ石は、生体鉱物と地質作用での鉱物の、違い。
特定の場所の産物のみが、宝石だったり高価だったり。
熱、乾燥、湿気、光、時間等に弱い鉱物たち。
水晶よりスゴイのに「欺く者」。名前や呼び名が残念な鉱物。
日本産なのに1200年忘れられていた「ひすい」と、
その仲間たちの迷走。
実は輝石じゃない。実はトルコ産じゃない。名前の誤解。
混同しちゃうラズライトとラズーライト。
これ鉱物?フワフワのオーケン石。ウニみたいなスコレス沸石。
毒有り危険の鉱物たちとアスペストの正体。
自然と人工、光と闇、光の種類、角度での変身。
鉱物への興味をそそる話がたっぷりで、楽しめました。
酢味噌みたいなスミソナイトとか、モーツァルト石とか、
実際に博物館で実物を見たくなってしまう。 -
Posted by ブクログ
一見、関係なさそうで関係あるのが地質学。「ブラタモリ」でしか見る機会がないと思ったら、身近にあった。
著者が例に上げているガードレールは、鉄のかたまり。
ガードレールは、鉄鉱石から酸素を除去した後、さらに炭素と不純物を取り除いて、ガードレールの原料になる鋼ができる。
鉄が地球上に存在するおかげでできる。
言われてみれば不思議なのは、鉄の枯渇問題を今まで聞いたことがない。
鉄分不足の人はたくさんいるだろうが。
その理由は、埋蔵量の多さにあった。世界には、「縞状鉄鉱層(しまじょうてっこうそう)」と呼ばれる、分厚い赤鉄鉱の地層があり、それによって鉄を大量生産できる。
しかし、物質・材料研究機構(NIMS)の試算によると、世界の鉄の消費量が年間19億トン以上のままだと、2050年までに埋蔵量をほぼ消費してしまうと予想している。
石油と比べて目立たないので、注目されることがないが、こんな試算は初めて聞いたのでビックリ。
レアメタル(希少金属)は、ハイテク産業に取って必要不可欠だ。
しかし、生産国に偏りがあり、2021年の世界の生産量を元素ごとにみると、タングステンは中国が60%で、コバルトはコンゴ民主共和国が71%、レアアース(17元素合わせて)は中国が60%を占めている。
環境にやさしいと言われる電気自動車(EV)を生産するにはレアメタルは欠かせないが、調達するのに安全保障面で不安がある。
あの「グレタ」子は、どう思っているのかな。
大理石は、学術分野で使われる名前ではなく、石材業界で使われる「石材名」だった。
まさかの業界用語だったとは知らなかった。
ちなみに「岩石名」は、でき方や成分によって分類した学術分野で使われる名前。
日頃、お世話になっていながら知らないことがあるなあ。 -
Posted by ブクログ
理系はどの分野もダメダメ。どれか一つでも好きになろうと本や参考書、漫画を手に取るが記憶に残らず、好意どころか憎しみばかりが湧いてくる…
「中学生にわかる言葉で大人に説明する」ー 中学時代でも意味不明だったのにと疑心暗鬼になりつつ綺麗な表紙に免じて読んでみたら、まずまず楽しめた。科学に親しむには日常的な事象よりもこうした特殊な事例から入る方がとっつきやすいんだろうな。
著者のお言葉に甘えて好きなページから入る。
アンテロープキャニオンの鳥瞰図はあの有名な谷底からは想像できないくらいに意外で、観光中あの狭い谷底に渓谷を形作った鉄砲水が流れ込んできたと聞いた時はゾッとしたし、紙上だけでの体験が一気に現実味を帯びた。
ウユニ塩湖は元々海底、加えてあんなに平地である謎も一度にわかる。程よく痒いところに手が届く、とでも言うのだろうか。バイカル湖の、「3つの世界一」に加えて3,000万年という長丁場にも腰を抜かす。その前に何十億単位の年数を沢山見てきたから今更驚かなさそうなものの、同じ古代湖に分類される琵琶湖じゃ比にならないくらい世界にはとんでもないレベチがいるんだなって。
人間の手で形やサイズを変えられ綺麗に磨かれた鉱石を普段店頭とかで見ても全くときめかないのに、それらが洞窟や岩肌にそのまんま生えているだけで、(謎の引力により)つい見入ってしまう不思議。
すぐ飲み込めずにチビチビ遅読する羽目にもなったけど、少なくとも憎しみは湧いてこなかった笑 この世の綺麗な景色やそれらの形成過程を一度に知れたってだけでも収穫になったはず。
理系の本なのをつい忘れちゃうところもこれから親しんでいくのに必要なポイントかも。著者がナショジオの、あの高精度な写真をきっかけにして今の道に進まれたように写真の美しさを本書の選定基準にされたのも手伝っていたのかな。
写真に目が行っちゃうという点では地学テイストの『地球の歩き方』、とでも言うのだろうか。 -
Posted by ブクログ
世界には美しい景色がたくさんあるが、コロナウイルスのせいで行きたくても行けない。
今回の本は、きれいなカラー写真と説明でどうしてこのような姿形になったのか分かる。
アメリカのアリゾナ州にある化石の森国立公園には、木の化石がある。今では信じられない
が、この辺りは2億5000万年前、熱帯の森林が広がっていた。
それが今では碧玉(へきぎょく)、英語ではジャスパーになった。
氷河というと、地球温暖化の影響で面積が縮小しているのかと思ったら、そうでもないところもあった。それは、南アメリカのアルゼンチンにあるロス・グレシアレス国立公園にある氷河の1つ、ペリノ・モレノ氷河だ。
地球温暖化の影響を受けることなく、今でも成長を続けている。ペリノ・モレノ氷河だけがなぜ成長し続けているのか議論の的になっている。
不屈の精神の持ち主なのかな。そんなことはないか、氷河だからなあ。
世界のいろいろな自然の景色にはどうしてこうなったのかと思いながら、読み進めていくと興味がわいてくる。