あらすじ
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虹色の熱水泉、六角形の石柱群、巨大なクリスタルの洞窟、緑色の宝石が散らばる溶岩の丘……。それらの息を飲むほど美しい景色、不思議な地形はなぜ生まれたのでしょうか? 本書は、世界各地の地学的に興味深い風景のカラー写真と、その風景を生み出した背景を科学的に解説する地学事典です。パラパラとページを開き、目に止まった美しい写真を見て「すごい!」と思ったら、解説文を読んでください。楽しみながら科学知識が身につきます。
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Posted by ブクログ
美しい写真と予備知識がなくても楽しめる解説があり、一般の大人や興味を持った子どもに適切な内容。
この本だけでも楽しめるし、気になった用語を調べながらさらに詳しく知ることもできる良書。
Posted by ブクログ
理系はどの分野もダメダメ。どれか一つでも好きになろうと本や参考書、漫画を手に取るが記憶に残らず、好意どころか憎しみばかりが湧いてくる…
「中学生にわかる言葉で大人に説明する」ー 中学時代でも意味不明だったのにと疑心暗鬼になりつつ綺麗な表紙に免じて読んでみたら、まずまず楽しめた。科学に親しむには日常的な事象よりもこうした特殊な事例から入る方がとっつきやすいんだろうな。
著者のお言葉に甘えて好きなページから入る。
アンテロープキャニオンの鳥瞰図はあの有名な谷底からは想像できないくらいに意外で、観光中あの狭い谷底に渓谷を形作った鉄砲水が流れ込んできたと聞いた時はゾッとしたし、紙上だけでの体験が一気に現実味を帯びた。
ウユニ塩湖は元々海底、加えてあんなに平地である謎も一度にわかる。程よく痒いところに手が届く、とでも言うのだろうか。バイカル湖の、「3つの世界一」に加えて3,000万年という長丁場にも腰を抜かす。その前に何十億単位の年数を沢山見てきたから今更驚かなさそうなものの、同じ古代湖に分類される琵琶湖じゃ比にならないくらい世界にはとんでもないレベチがいるんだなって。
人間の手で形やサイズを変えられ綺麗に磨かれた鉱石を普段店頭とかで見ても全くときめかないのに、それらが洞窟や岩肌にそのまんま生えているだけで、(謎の引力により)つい見入ってしまう不思議。
すぐ飲み込めずにチビチビ遅読する羽目にもなったけど、少なくとも憎しみは湧いてこなかった笑 この世の綺麗な景色やそれらの形成過程を一度に知れたってだけでも収穫になったはず。
理系の本なのをつい忘れちゃうところもこれから親しんでいくのに必要なポイントかも。著者がナショジオの、あの高精度な写真をきっかけにして今の道に進まれたように写真の美しさを本書の選定基準にされたのも手伝っていたのかな。
写真に目が行っちゃうという点では地学テイストの『地球の歩き方』、とでも言うのだろうか。
Posted by ブクログ
世界には美しい景色がたくさんあるが、コロナウイルスのせいで行きたくても行けない。
今回の本は、きれいなカラー写真と説明でどうしてこのような姿形になったのか分かる。
アメリカのアリゾナ州にある化石の森国立公園には、木の化石がある。今では信じられない
が、この辺りは2億5000万年前、熱帯の森林が広がっていた。
それが今では碧玉(へきぎょく)、英語ではジャスパーになった。
氷河というと、地球温暖化の影響で面積が縮小しているのかと思ったら、そうでもないところもあった。それは、南アメリカのアルゼンチンにあるロス・グレシアレス国立公園にある氷河の1つ、ペリノ・モレノ氷河だ。
地球温暖化の影響を受けることなく、今でも成長を続けている。ペリノ・モレノ氷河だけがなぜ成長し続けているのか議論の的になっている。
不屈の精神の持ち主なのかな。そんなことはないか、氷河だからなあ。
世界のいろいろな自然の景色にはどうしてこうなったのかと思いながら、読み進めていくと興味がわいてくる。