マルク・ロジェのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『人を惹きつける朗読力・本のソムリエと共に…』
元書店主で老人ホームに入居中のムッシュー・ピキエと、ホームに勤める若者グレゴワールは、本と朗読を通じて交流を深めていく。老人の読書案内、チャレンジしてみようかな…
・サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』
・モーパッサン『装い』『トワーヌ』『ベロム師の獣』『売りもの』『メゾン・テリエ』『脂肪の塊』
・ナジャ『青い犬』
・ユゴー『徒刑場を訪ねて』
・アレッサンドロ・バリッコ『海の上のピアニスト』
・ルイ・アラゴン『イレーヌのコン』
・ギョーム・アポリネール『一万一千本の鞭』
・ベルナール・ノエル『聖餐城』
・モーリス・ジュヌヴォワ『十四年の人々 -
Posted by ブクログ
本とは縁のなかったグレゴワールが、老人施設でムッシュー・ピキエと出会い、本とも出会っていく。
ムッシュー・ピキエのための朗読会は、広がりたくさんの人々に喜びを与え、何よりもグレゴワールが変わっていく。
人生を重ねた人がそれまでの得たものを若い人に手渡していく、そんな繋がりが好きだ。
ムッシュー・ピキエが聖人君子ではないのがまたいい。一人の人間のありのままの姿を見せるからこそ、グレゴワールと友情が芽生えたのだろう。
ムッシュー・ピキエの最後の願いを叶えるためグレゴワールは、フォントヴロー修道院までの旅をする。
そこには、王妃アリエノールが両手に開いた本を持った永眠の姿勢が刻まれている。
それは -
Posted by ブクログ
グレゴワールはバカロレア(高校卒業資格)も取れず、コネで入った老人ホームで調理場の下働きとして働いている。そのホームに三千冊の本と一緒に入居している元書店主のムッシュー・ピキエ、体も眼も不自由になって本を読むことができないピキエのために、グレゴワールは本を読んであげるようになる。老書店主は、グレゴワールに本を朗読するときに必要なことを教え、声が出るようにするためのトレーニング方法も教えてくれる。やがてグレゴワールは、ホームの朗読者となっていく。
老書店主ピキエの本への愛情がグレゴワールを変えていく。老人ホームで本を朗読する、日本の老人ホームでそんなことをしているところはあるのだろうか。ピキエ