品川哲彦のレビュー一覧

  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    アリストテレスから生殖技術、AIまで、という副題の通り、紀元前の哲学者の話から現代の科学技術の倫理的な話が書かれています。
    かなり、丁寧に説明された本でした。
    最後に、異星人と世界の首脳らの会談の説話は、星新一のショートショートを彷彿とするもので、とても面白かったです。

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    2025年09月29日
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    タイトル通り倫理学の入門書。時系列というよりかは、ジャンルごとの思想家・哲学家がピックアップされているから、思想の関連性やどのように影響されたのかといったストーリー性があって読みやすい。

    現代社会や実生活の文脈も踏まえていることから、哲学がすごく身近に、そして具体的なものに感じる。抽象的な議論を日常生活レベルにも落とし込むことができるようになりたい。

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    2021年05月04日
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    思い返せばコロナ禍が始まったあたりから、なんとなく内省する時間も増え、内省の質自体が変わってきたような気がする。果たしてそれがコロナ禍という時代によるものなのか、40代も後半に入ったという個人的な状況のせいなのかは不明だけど。

    変化した内省の質、何がどう変化したかというと、「あの時の自分の行動に対する内省」ではなく「自分にとって善い行いとは」みたいな抽象度の高い問いをぐるぐる考える時間が増えた。

    そこで目に入ったこちらの新書、「倫理学入門」
    入門って書いてあるし、そもそも道徳と倫理の違いとかもよくわかってないし、いっちょ読んでみるか!と手に取った。

    端的に感想を言うなら、
    めっちゃ難しい

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    2024年11月25日
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    ・1回通読。倫理規範のグルーピング、代表的な倫理理論がとてもわかりやすく整理されていて良かった
    ・後半の応用倫理の話は、どこかしらで耳にしたことのある議論が多かったので前半に比べると退屈したが、未来への責任、土地理論などは頭の中で色々と発展して楽しめた
    ・メタ倫理学の話はあまり書かれていないので別文献を参照することにする

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    2024年03月27日
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    倫理という分野の歴史を見ながら、答えが出ないながらも、正しさとはなんであるかを見出そうとしている様がわかる。

    そしてその活動が法を改定しながら、私たちがいま当たり前に享受しているものに結びついていることを知る。

    事実命題から規範命題は導けないというが、実際のところはなるべく納得ができて矛盾が起こらないようにたくさんの理由で支えている。

    現在の社会(つまり法)は功利主義的なものだと思っていたが、功利主義であれば所得をまったく同じにしないといけないのかもしれない。そしてそれをしてしまうと人々は努力をしなくなる。

    どの主義にも一貫性があって説得力がある。しかし、どれかの主義だけを採用してしま

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    2023年07月04日
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    AIにまで配慮されているタイトル通り倫理学入門書。正直読んでいて理解できていない(こちらの読解力が原因)ところもあるので再読したい。

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    2022年12月02日
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    昔の大学では「三理(倫理、論理、心理)一哲(哲学)」が文系学問の必須科目だったが、そんなことはもうとっくの昔になくなってしまったように思う。実際、自分も大学時代にこれらの科目は履修した記憶がない。しかし、あらためてこれらの学問分野の重要性に気がつき、少しでも勉強しておこうと思った次第。

    この本は倫理学入門とあるように、倫理学が何を問題とする学問か(第1章)、これまでの倫理学にはどういったものがあるのか(第2章)、そして実際に倫理学は問題にどう対処しているのか(第3章以下)というオーソドックスな構成を取っている。その意味ではまさに入門書の体をなしているといって良いだろう。

    第1章、第2章はや

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    2020年11月14日
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    未来の人類、人類以外の生物に対する、現在の私の責任をちょこっと考えるきっかけになった。
    何を目指し、どう生計をたて、何を食べようか…自分の人生を善くするためにどう考えるかの入門書のように思う。
    第5章宇宙人との対話は、それまでの論調から一変してユーモアがあるので、かなり笑えた。

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    2020年09月09日
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    倫理学の入門書。学問を学ぶ中で、どうも基盤が定まらないと感じていたところ、高校で未履修であった倫理学にヒントがあるのではないかと気付く機会があり購入した本書。
    新書サイズでありながら、副題の通り、古代のアリストテレスから現代〜近未来の生殖技術、AIまでを網羅的に取り扱っており、入門書として最適であった。
    理論の説明を踏まえた上で、現実の具体的な問題に踏み込んで理論を展開していく流れのお陰で、より我がこととして考えることができた。予想通り、多くのヒントを得ることができた。

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    2020年08月12日
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    これは書いてある情報量が多くて、何回も読み直さないと理解が深まらない本だなと思った。正直に言うと難しかった笑。だけど、興味もあるし、読んでいると学びが得られるので理解したい。

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    2024年06月06日
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    ネタバレ

    「入門」ということですが、第1章の倫理学の説明が私にはかなり難解でした。第2章でルソーとかベンタム(ベンサム)などの著名な思想家の思想がコンパクトに解説され(カントはやはり難解)、第3〜5章で現代社会における倫理的な問題が取り上げられています。こちらの方がまだ読みやすい内容でした。倫理学が現代及び未来の諸問題に深く関わることがよくわかりました。宇宙人との対話は大変面白かったです。

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    2024年03月03日
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    品川哲彦(1957年~)氏は、京大文学部哲学科卒、京大大学院文学研究科博士課程単位取得退学、和歌山県立医大講師、広島大学総合科学部助教授、関西大学文学部助教授等を経て、同教授。京都大学博士(文学)。専門は哲学、倫理学。
    本書は、前半で倫理学とは何かについて概説した上で、後半で、我々が現在直面している様々な問題について、倫理学の観点からどのように考えられるのかを解説したものである。
    章立ては以下の通り。
    第1章:倫理とは何か。倫理学とはどういう学問か。 1.倫理と倫理学 2.法・政治・経済・宗教と倫理
    第2章:代表的な倫理理論 1.倫理を作る~社会契約論 2.人間の尊厳~義務倫理学 3.社会全体

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    2022年01月16日
  • 倫理学入門 アリストテレスから生殖技術、AIまで

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    倫理学の中核的な問題と、応用倫理学的な側面の両方について解説をおこなっている入門書です。

    著者はすでに『倫理学の話』(2015年、ナカニシヤ出版)という入門書を刊行しており、そちらでは本書よりも倫理学の中心問題についてていねいな解説がなされているような印象があります。それに対して本書では、応用倫理学や倫理学と他の隣接する学問との関係についても目配りをおこないながら、あらためて倫理学に固有の問題がどこにあるのかということを規定しなおすことに焦点があてられているといえるように思います。

    倫理学について学びはじめたばかりの読者にとって、どちらがより容易に倫理学の世界に入っていくことができるかと考

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    2021年06月14日