大谷弘のレビュー一覧

  • 道徳的に考えるとはどういうことか

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    道徳が身近なものであり、それについて考えるきっかけを与えてくれる。

    流石に西洋哲学専門の先生の著書ですので、文体はやや堅いですが「道徳的に考える」ことについて興味がある人には大変読みやすいのでは無いかと思いました。著書内でも触れられていますが、抽象的な概念を扱う際には具体的な例があると飲み込みやすいです。その意味で、本書では例を出したり、予想される疑問に答えたりしながら手取り足取り説明してくれています。また、筆者自身の主張も、学者では無い一般読者を受け入れてくれる柔らかさを持っています。

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    2023年11月15日
  • 入門講義 ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』

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    ウィトゲンシュタインの前期の思考について。
    解説本なので、読みやすい。但し、前期は言葉の役割やルールについて考えた所に留まり、結局文脈依存性に触れる言語ゲーム論の方がウィトゲンシュタインの真髄。

    有意味な言葉とは写像理論である。写像とは写し取るという事だが、要するに世界の中で物事がどうなっているかを述べることが、言葉の本来の機能。その機能を果たしている言葉が有意味な言葉だということ。ウィトゲンシュタインは、世界とは、ものの総体ではなく事実の総体だといった。その写像によって模型化された言語というのは、つまりは名詞であり、イメージにデコードされ得るもの。それら名詞の連関を意味づけするのが、接続詞

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    2023年12月17日
  • 入門講義 ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』

    Posted by ブクログ

    妙に硬くないところが気になった。所々の解釈は先行本と違って、面白い点あった、『ガイド』とか。後期との一貫性の説明は平明でナイス。『偉大な失敗作』をどう活かすのか、まだこれから浴び続けなきゃ。

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    2023年01月11日