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哲学の役割は物事を丸ごと説明するテーゼを提示することではない。ウィトゲンシュタインはぼやけた物の見方を論理的に明確化し、世界や人生のディテイルから目を逸らさぬようにと、私たちをガイドする──。20世紀最大の哲学書『論理哲学論考』とはどのような本なのか。独特の概念を一つずつ押さえ、難解かつ複雑に枝分かれした『論考』の議論をわかりやすく読み解くとともに、世界的な解釈論争にも分け入り、後期哲学への連続性も視野に、ウィトゲンシュタインの思考を生き生きと描き出す。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年12月17日
ウィトゲンシュタインの前期の思考について。
解説本なので、読みやすい。但し、前期は言葉の役割やルールについて考えた所に留まり、結局文脈依存性に触れる言語ゲーム論の方がウィトゲンシュタインの真髄。
有意味な言葉とは写像理論である。写像とは写し取るという事だが、要するに世界の中で物事がどうなっているか...続きを読む
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