杉山響子のレビュー一覧
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私にとっては「あの佐藤愛子さんの娘さんが書いたんだ〜」という驚きのような気持ちから読み始めた本だけれど…まず佐藤愛子さんが認知症であったことに驚いた。九十歳シリーズ2冊を読んでいたので、老いてなお愛子節健在な様子にまさかそんなことが起こっているとは、想像できてなかったから。
介護を経験した私には時々刺さる言葉がある。
老人ホームの入居を決めた時の「(キョーコさんの判断は)正しいかもしれない。けれどいく正しくても罪の意識が消えることはない」とか「死は死んでいく者よりも、残った者にとっての試練」だとか「(介護している時は)母親というフィルターを通して自分の中の醜さや身勝手さを突き付けられたのだ」と -
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佐藤愛子さんのエッセイ「娘と私の部屋」が「non-no」に連載されている頃、毎月、発売が楽しみだった。
エッセイを読むためにファッション誌を購読していたのである。
母と娘の、対等(に見えた)な丁々発止がとてつもなく面白く、その母娘関係がうらやましかった。
なんと言っても、「怒る佐藤愛子」にスカッとした。怒る女はカッコいいなと思った。
佐藤愛子さんは長生きで、いつまでも変わらずシャキッとしておられた印象。
認知症を患っていたことをこの本で初めて知った。
響子さんは、最初、母の認知症を隠そうとしたという。
私は、小説家が認知症になったと聞かないので、書く人は認知症にならないのだと思い込んでいた。 -
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かつて、ひょんなことから佐藤愛子氏のお嬢さんである杉山響子さんの『物の怪と龍神さんが教えてくれた大事なこと』を読んだ。その関連で、響子さんがお母さんのことを書いた本ということで手に取る。とてもよかった。そして私ごときがエラソーに言うのもなんだが、その筆力に感心した。
年取った母親を持つ身として時に共感し、時に涙ぐみながら読み進めた。息子にとっての母親はどうかわからないが、いろんなことがあっても母親と娘。切なくて、そして悲しくて、あたたかくて。会ったこともないけれど、小さかった響子さんが目に見えるようだった。響子さんは幸せだったんですね。なんだか安心した。
p158
つまらん話をする人を憎むと -
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かつて佐藤愛子のエッセイを続けて読んでいたことがある。
そのキョーコさんのエッセイ!
愛子先生の「今」は、そうなんだ…と、
時の流れを感じた。
本書は、そうした愛子先生の今に奮闘される
キョーコさんのエッセイかと読み進めると
かつて読んだ「娘と私」の
キョーコさん目線からのお話。
いやいや、キョーコさんもとても文章がうまくて、
読みながら、クスッと笑えたり。
そうか、そんな気持ちで先生と対峙されてたんだなぁ
と改めて思ったり。
そして、また、現在の愛子先生を見つめる
キョーコさんの目線で描かれた今。
娘の気持ち。
切なく、優しく、悲しく、あたたかく。
自分の母のことを思い、また、共感 -
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佐藤さんの映画、「90歳なにがめでたい」を見に行きました
始終笑い通しで、当時82歳認知症の母を見ていた私はこんな元気な90歳が羨ましく私の母もああだったらいいのにと強く思いました
現実は笑えることもあまりなく、苛立つ事や悲しくなることが多い認知症の介護、それは今も継続中です
でも、佐藤さんも同じだったんですね
老いゆくものはみんな孤独で寂しい、本当に胸に刺さる言葉です
それがわかっていても常には優しく出来ない…
いつか母が天に帰った時には私も後悔するのだろうな
でもそれが自然なんだと、響子さんは言ってくれてます。みんな同じなんだとも
私も忙しい毎日で忘れてしまっている母のカケラを今のうちに