フィリパ・ピアスのレビュー一覧
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星5個じゃ足りないくらい。
読み終えるのが勿体ない、でも先を知りたい、そして読み終えてみると、また反芻したり、読み返したくなるような、本当にステキな本に出会えました。
弟がはしかにかかり、隔離するために、子どものいないおじとおばの家に預けられることになったトム。
退屈な日々を送ると思っていたところ、夜中の0時にホールの古時計が12回ではなく13回鐘を鳴らしたことを不思議に思い、階下へ、そしてもう既にないはずの裏庭への戸をくぐると、そこには広い庭が広がっていたのです。
時代をまたがる不思議な世界でハティーという少女と出会い、遊び、夜だけ楽しい時間を過ごすのですが、ハティーは会うたびに小さくなて -
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ネタバレフィリパ・ピアスという作家の名前は「トムは真夜中の庭で」と「まぼろしの小さい犬」という2つの作品と密接に結びついている KiKi にとってこの本は今回が初読でした。 で、この本を今回手に取ってみたきっかけはこのブログの柱企画「岩波少年文庫全冊読破計画」の一環であるのと同時に「宮崎さんの推薦文」にもあったわけですけど、初めて宮崎さんの推薦文の中にこの本が入っているのを見た時には、逆に思ったものでした。 「あれ?? どうして、『トム~』の方じゃないんだろう??」と。
そうであるだけにこの物語への期待値は否応なく高かったことをまずは白状しておきたいと思います。 そしてその期待はまったく裏切 -
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ネタバレ子どものときに読んでおけば良かった…と思った1冊。でも、大人でも十分楽しめる。
トムの現代イギリスと(それも今となってはだいぶ昔なんだけど)、ヴィクトリア朝時代のイギリスのゆったりとした時間の流れを堪能し、緑いっぱいの庭で楽しく遊ぶ子ども時代を追体験し、途中からは誰が幽霊?というスリルも出てきて、とても面白かった。児童書はハッピーエンドなのも安心して楽しめるポイント。
ただ、最近の子どもにとってはイマイチだったようで…展開が早い物語に慣れすぎてるからかな、昔の児童書のゆっくりテンポがいらいらするらしい。舞台が海外なのも馴染みがないんだろうな。ちょっと残念だけど、自分は楽しめて良かったわ。 -
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きょうだいのピーターのはしかがうつらないよう、おじおばの住むアパートで休暇を過ごすことになってしまったトム、そこは一軒の邸宅を区切ってアパートにしたものだったが、一階には、時間は正確だが鳴らす音の数がでたらめという大時計があった。
特にすることもなく退屈しきりだったトムが、夜眠れずに時計の鳴る音を1時、2時……11時、12時と数えていたら、時計は13時を打った。おかしいと思ったトムは、一階のホールに降りて時計を確認しようとするが暗くて見えない、そこで月明かりを入れようと裏口のドアを開けると、そこには広い芝生、花壇、温室、1本のモミの木や何本かのイチイの木があった。そこを見たいと昼間にそのド -
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フィリパ・ピアス(1920~2006年)は、英国ケンブリッジ州の村に生まれ、ケンブリッジ大学ガートン・カレッジ卒、BBCでラジオの教育番組の制作に携わった後、児童文学の執筆を始め、1958年に発表した本作品でカーネギー賞を受賞した。
本作品は、英国の児童文学の代表作に数えられると同時に、「時」をテーマにした小説の古典とも言われ、英国ではTVドラマ化や映画化もされている。
私は50を過ぎたシニア世代だが、若い頃に読んだ『モモ』が大変好きで、同じように「時」を扱った(児童)文学の古典といわれる本作品はいつか読みたいと思っており、今般新古書店で偶々目にして手に取った。
あらすじは、おじ・おば夫婦の住 -
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子供の日常で起きるささやかだけど、大きな出来事の短編。
近所から嫌われていても気にせず、動物を飼っている謎めいたお隣さん。
川で見つけた貝を、いとこにあげる前に逃がしてしまおうとしたこと。
古い木の解体途中でとんだいたずらをしてしまい、それでもそれがきっかけで、男子グループに入れたこと。
祖父と孫の互いを思いやる気持ちと真夏の早朝の車いす遠足。
木の実を取りに行った先で、お父さんを怒らせてしまい、慌てて逃げた結果迷子になり、助けてくれた若夫婦のこと。
全部じゃないけど覚えてる範囲。
ひとつひとつはどうってことない些細なことだけど、
子供にとっては大切で心に残る記憶たち。
短編だっ