フィリパ・ピアスのレビュー一覧

  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    子ども時代のある出来事を切り取って、そのスリルをよみがえらせてくれたお話し。自分も一瞬で子どもに戻ってしまい、ドキドキしっぱなしだった。まるで映画のような小話集。

    0
    2019年12月06日
  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    大好きなピアスの短編集。
    8編が収録されています。
    よごれディック、真夜中のパーティ、アヒルもぐりが気に入りました。
    幼い頃、なんでもない日常のちょっとしたことにワクワクした、あの感情を思い出させてくれる。やはりピアスは名作家なのでした。

    0
    2016年04月17日
  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フィリパ・ピアスという作家の名前は「トムは真夜中の庭で」と「まぼろしの小さい犬」という2つの作品と密接に結びついている KiKi にとってこの本は今回が初読でした。  で、この本を今回手に取ってみたきっかけはこのブログの柱企画「岩波少年文庫全冊読破計画」の一環であるのと同時に「宮崎さんの推薦文」にもあったわけですけど、初めて宮崎さんの推薦文の中にこの本が入っているのを見た時には、逆に思ったものでした。  「あれ??  どうして、『トム~』の方じゃないんだろう??」と。

    そうであるだけにこの物語への期待値は否応なく高かったことをまずは白状しておきたいと思います。  そしてその期待はまったく裏切

    0
    2012年09月26日
  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読みながら何となくピーターラビットの世界を思い浮かべた。主人公達はウサギじゃなくて人間の子供達だけど、舞台が同じ、イギリスだからかな?

    子供達の心を動かす、日常生活の一コマが各短編に描かれている。子供の心って単純であり複雑でもある。自分もかつてはこんな心を持っていたのだろうなと懐かしい気持ちになった。

    この本めちゃ好みだわー。

    0
    2012年06月28日
  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これも小学生の頃、父から譲り受けて。同著『トムは~』より更に好きな短編集。表題作では幼いながらにずっと感じていた不安(耳に虫が~という切迫した、しかし大人は聞き入れてくれない事件)が書いてあり、当時非常に安心した記憶がある。自分だけじゃない!という。

    0
    2011年04月03日
  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    謎めいたお隣さん。宝物の秘密の貝。子どもの日常生活におきる、小さいけれど忘れがたい不思議なできごとの数々。夢と現実の世界を行き来する印象的な8つの短編をおさめる

    0
    2009年10月07日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    少年の体験した不思議で得難いある夏休みのひととき。庭園のきらめきと少年と少女の瑞々しさ。
    そして少年だけを置いて重ねていく少女の時間。
    読後、胸にしんみりと残る切なさがとても良かった。トムと同じ歳の頃にこの本を読めた人たちが羨ましい。

    0
    2025年05月04日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    文句無しの星4つ‼️
    さすが 名作‼️
    トムにハラハラさせられ。トムに泣かされ。
    私も真夜中の庭で 散々遊ばせていただきました。
    最後が良い。

    0
    2024年07月09日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    時を超えて出会う少年少女。
    ハティ少女の時代にトム少年が遊びに行く形だが、トムにとってハティの空間では何時間も遊んでいたつもりなのに、現代に戻れば数分しかたっていない。
    深夜に大時計が13時の鐘を鳴らす時、裏庭に通じる扉から秘密の庭園へ行けるのだ。

    思ったより意外性はなかったが、幽霊のように扉を通り抜けたり、行く度に庭園の時間が変わっていたりというファンタジー要素が面白かった。ハティが女性になっていることにトムが気付かないのも良かった。一緒に遊んだ仲であれば、成長なぞ関係ないというのが素敵。どの大人にも少年少女時代があり、トムのようにアクセスできたら面白いのに。



    ↓ネタバレ



    弟が

    0
    2024年05月25日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

     きょうだいのピーターのはしかがうつらないよう、おじおばの住むアパートで休暇を過ごすことになってしまったトム、そこは一軒の邸宅を区切ってアパートにしたものだったが、一階には、時間は正確だが鳴らす音の数がでたらめという大時計があった。
     特にすることもなく退屈しきりだったトムが、夜眠れずに時計の鳴る音を1時、2時……11時、12時と数えていたら、時計は13時を打った。おかしいと思ったトムは、一階のホールに降りて時計を確認しようとするが暗くて見えない、そこで月明かりを入れようと裏口のドアを開けると、そこには広い芝生、花壇、温室、1本のモミの木や何本かのイチイの木があった。そこを見たいと昼間にそのド

    0
    2024年05月05日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    フィリパ・ピアス(1920~2006年)は、英国ケンブリッジ州の村に生まれ、ケンブリッジ大学ガートン・カレッジ卒、BBCでラジオの教育番組の制作に携わった後、児童文学の執筆を始め、1958年に発表した本作品でカーネギー賞を受賞した。
    本作品は、英国の児童文学の代表作に数えられると同時に、「時」をテーマにした小説の古典とも言われ、英国ではTVドラマ化や映画化もされている。
    私は50を過ぎたシニア世代だが、若い頃に読んだ『モモ』が大変好きで、同じように「時」を扱った(児童)文学の古典といわれる本作品はいつか読みたいと思っており、今般新古書店で偶々目にして手に取った。
    あらすじは、おじ・おば夫婦の住

    0
    2023年04月06日
  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    子供の日常で起きるささやかだけど、大きな出来事の短編。

    近所から嫌われていても気にせず、動物を飼っている謎めいたお隣さん。

    川で見つけた貝を、いとこにあげる前に逃がしてしまおうとしたこと。

    古い木の解体途中でとんだいたずらをしてしまい、それでもそれがきっかけで、男子グループに入れたこと。

    祖父と孫の互いを思いやる気持ちと真夏の早朝の車いす遠足。

    木の実を取りに行った先で、お父さんを怒らせてしまい、慌てて逃げた結果迷子になり、助けてくれた若夫婦のこと。

    全部じゃないけど覚えてる範囲。
    ひとつひとつはどうってことない些細なことだけど、
    子供にとっては大切で心に残る記憶たち。

    短編だっ

    0
    2022年11月14日
  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    子どもの頃に感じた小さな冒険心や、心細さや苦い気持ちが思い起こされる短編集。「真夜中のパーティー」と「ふたりのジム」が好き。

    0
    2022年04月19日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    最初は何を言っているのか全然わからなかった。でもだんだん時のつながりが見えてきてドラ○もんを読んでいるような感覚で読めたからとても面白く、どんどん進めた。最後のところが特に印象的でまさか現代で2人が再開するとは思わなかった

    0
    2022年03月27日
  • トムは真夜中の庭で

    Posted by ブクログ

    児童文学でありながら大人も楽しめる素晴らしい作品。不思議でたのしいファンタジーとして読みつつも、トムの時間軸とハティの時間軸を考えるとあたまの中がこんがらがる。毎晩寝る前に布団の中で少しずつ読み進めると、トムの真夜中の冒険に一緒に行ってるみたいだった。最後はちょっと泣けてしまった。

    0
    2022年07月04日
  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    表題作を含む短編集。
    実際に起こった出来事をモチーフに
    書かれているから、自分が昔に体験
    したような気持ちになる。

    子供の話の中に出てくる大人が悪かったり、
    子供のように純粋だったり、
    その為に他の大人から馬鹿にされていたり、
    多くの大人は子供の感情を忘れているけれど、
    本当は繋がっていたはずなのに、
    子供の世界と大人の世界は
    随分隔たっているような感じがする。
    挿し絵の世界観も素晴らしくて、
    良い作品群だと思います。

    0
    2020年07月30日
  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    フィリッパ・ピアスの8話短編集。
    どれも子どもの何気ない日常を切り取り、見落としてしまいそうな出来事に光を当てている。
    子どもの感情の機微を丁寧に拾い集めている。
    子どもの世界は決して広くはない。その分、近くで起きていることにじっと目を凝らし考えていることに気づかされる。そんな事々を心に焼き付けながら、子どもは大人になっていくのだろう。
    日常をもっと丁寧に生きたい、と大人になった私だがそう思った。

    0
    2020年05月21日
  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    「性格描写が少ないと主人公に共感や自己投影できない」って思っていたけど、そうじゃないんだ。ピアスが描く無口な、どちらかというと目立たないごく普通の子供が、読み進めると、自分そっくりなのに気付いて驚く。この本には魔法は一切出てこないけど、やっぱり魔法がかかっていると思うよ。分類としては児童書だけど、子供が読むより大人が読んだ方がいい本かもしれない。

    0
    2014年04月30日
  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集だったので読みやすかったです。

    物語が子供目線で書かれてて、ワクワクしながら読みました。
    特に
    ・ふたりのジム
    ・カッコウ鳥が鳴いた
    が好きです。

    子供の発想や心ってキラキラ~☆

    0
    2014年05月07日
  • 真夜中のパーティー

    Posted by ブクログ

    ピアスの名作『トムは真夜中の庭で』を読んだのは20代だったと思う。その頃、他の作品も読んだかはっきりしなかったのだが、この短編集のタイトルになっている『真夜中のパーティ』の途中、(子どもたちが夜中に台所に集まって、年長のアリソンが、マッシュポテトを全部使ってポテトケーキを焼き始め、寝ている末っ子まで起こすよう言うくだり)で、思い出した。そのなかなか大胆な発想が効を奏して、しかも面白かったことを…。

    それは、ともかく、今、読んでもいい。まあ(これは持論だが)優れた子どもの本は、大人のへたな読み物よりよほど味わい深い。
    岩波少年文庫についての本にも、どなたか書かれていたが、字も大きいし、年配にな

    0
    2011年12月14日