毛内拡のレビュー一覧
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【目次】
第1章 読書の今をひもとく データで見る「読まない時代」の現実
第2章 読書がもたらす脳科学的メリット
第3章 文字と言語処理の脳メカニズム
第4章 認知バイアスとセルフトーク 自分を操る脳のしかけ
第5章 脳が喜ぶ読書術
第6章 読書がもたらす共感力と社会性
【感想】
神経生理学や生物物理学を専門とする先生が執筆されています。各章まとめがあり、ざっと一読した後、まとめを読み直すと、理解が深まるような気がしました。
第1章では、読書の今に関する分析や考察がなされています。私たちは、スマホによる情報過多により、じっくり本を読む機会を失っているのかもしれません。これからは、紙ほ本で得 -
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「心は存在しない」
前回読んだ本が重すぎて、軽めの本を2冊続けて読んだ。
が面白かったので、再度毛内拡さんの本で脳のお勉強を。
・寝ている間に流れる「水」が脳内を掃除している ・認知症と脳を流れる水、睡眠の意外な関係 ・脳の若さの秘訣は「すきま」にあった!? ・脳の「すきま」に拡散する物質が気分を決める
これ読むと本を読みたくなる。
これまではニューロンの神経伝達ばかり注目されてきたようですが、電気信号発しない細胞間隙、脳脊髄液、グリア細胞(主にアストロサイト)について注目しその機能について分かっていることを解説しています。
これまでの脳科学は、
ニューロン(神経細胞)が主役だった。 -
Posted by ブクログ
読書を積極的にしよう!と読み始めてから、YouTubeで毛内先生とこの本を知り、読んでみました。
読書を始めてから、なんだか気分が落ち着いている感じがしていたことの答えが本中にあり、またずっと「どうして自分には集中力がないんだろう」と思っていたことにも脳の働きがあったのか!とちょっと安心しました(笑)
各章のはじめには問いかけがあり、最後にはまとめがあり、とても読みやすく興味深い内容でした。
脳の働きって複雑でおもしろい!と改めて思ってます。
あとがきの先生のお言葉に感動…この一冊が手元にあることに感謝して、本とのご縁を大切にします。
毛内先生の次作がとても楽しみです!
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ネタバレ心をとても厳密に解説してると思います。あってるかはわからないけど、著者の解釈に同意です。
経験してるこの世界は自分の頭の中に再現された世界であって、脳みその数だけ世界は存在する。その隔たりは果てしないけど、コミュニケーションして、橋をかけないといけない。
今までの経験をもとに作られた知恵袋記憶と言う解釈機構もいい説明だと思う。
感知した情報を知恵袋記憶で解釈して脳内で世界を再現し、その中で暮らす。
恒常的無常は難しい概念だけど、ホメオスタシスと仏教的思想がマッチしてる事はわかった。
最後の九識は遺伝的な行動の癖とか、人間全体が持ってる感じ方の癖が制約条件って事かしら? -
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■新型コロナウイルスをきっかけとして全身に生じた炎症が脳に移行してしまうことで「ブレインフォグ」と呼ばれる認知機能障害を引き起こす可能性があると考えられている。ブレインフォグとはその名のとおり、まるで頭に霧(フォグ)がかかったような感覚とともに、集中力や記憶力の低下が起きる状態をさす。パンデミックの収束後も、このようなコロナ後遺症に悩む人々が少なくありません。実はパンデミック以前から、「自己免疫疾患」や「慢性疲労症候群」によっても引き起こされることが知られていた。
■免疫力が下がるときに起きていること
「免疫力を下げる」要因は複数指摘されており、新型コロナウイルス感染症でも基礎疾患が重症化リ -
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「心の病は、心の弱さのせいではない。脳という臓器の疾患だ。これが本書を通して僕が一番伝えたいことだ。」
この本の一番最初に書いてあるこれがすべてです。
精神疾患に対する「気の持ちようだよ」に、脳科学者・神経科学者である著者がはっきりとNOをつきつけてます。
脳内物質や神経の固有名詞が出てくる章では、「ニューロン」やら「シナプス」やら「アセチルコリン」やらの解説が暗号のように思えてギョッと焦りますが、落ち着いて読めば、ちゃんと易しく書いてくれているとすぐわかります。(高卒の私にも、ギリギリ理解できました。)
全章を通して、人間のさまざまな感情や認知機能、行動などにはすべて脳のはたらきが関係 -
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頭がいいとは何かを脳科学から検討した一般書。IQや記憶力だけではなく、脳の持久力をキーワードとして提案している。ただ脳科学の最近の知見を紹介するだけでなく、以下のメモのような話は重要なことだと思う。
emotionは情動、feelingsが感情で、動物にも情動はあり、言語化されたものが感情として認識される。心も言語によって生成された感情のこと。
人生経験から特徴を抽出し一般化し概念化したものを知恵ブクロ記憶と呼び、これが人間の器量に繋がる。
ゾーンに入った状態とは脳のトップダウンの予測と実測値が誤差0で繰り出される状態かもという仮説。
アートは作品を通してアーティストの脳の中、その人がどう世界 -
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アストロサイトやグリア細胞のこと、脳波やシナプス可塑性の話など難しそうな内容も端的でわかりやすい文章にまとめられているため、なんとなくは理解することができた。
なにより驚いたのは、「考える」ということが、ニューロンの生み出すナトリウムとカリウムのアンバランスを取り返すための電気的インパルスである、ということ。それを脳波という形で脳の活動と捉え、測定してきた、という話。
脳の中で起きてることは、電気信号の発生と化学信号への変換であり、その結果人間の意識や思考、情動や、(言語で解釈された)感情が生まれるという話は、人体のミラクルとしか思えない。
「色即是空、空即是色」
脳の中を開けても心があ -
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ネタバレ脳科学について専門的なことを身近な例でわかりやすく書かれていて、「それは脳のこういうしくみのせいなんだ!」と大変興味深く読めました。
「頭が柔らかい」というが実際にシナプスの可塑性(柔軟性)が脳機能に影響を与えていることや、「忘れること」は脳機能が落ちるためではなくむしろ脳の正常の働き方であること、抽象的なアートを見ている時脳は作品を通じて自分の内側(記憶や意識)を見ており、その自分の中での変化を楽しむのが抽象的なアートの楽しみ方ではないか、などなど各章のテーマは非常に興味深く多くの気づきを得ることができました。
タイトルにある「頭がいいとは」について本書では、自己認識力、またそれを表現す