毛内拡のレビュー一覧
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いつから、何のために読書を始めたのかは覚えていないが、幼少期から自宅に本がある環境で(母親が好きだった)、絵本より、大人が読むような本を好んで読んだ記憶がある。小学校の国語の授業も好きだった。
大きくなるにつれ、離れていった趣味も多いが、読書だけは今も私のそばにいてくれる。
読書をすることは、頭にもココロにもいい、とは昔から聞いていたが、本書では脳科学的なデータを元にその理由を解説してくれている。
特に第二章の、読書がもたらす脳科学的メリットに関する記述が強く印象にのこった。
先日友人と「本を読むと現実逃避できるよねー」という会話をしたばかりだったので、この章を読んだ時に、なるほどそういうだ -
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ネタバレ自分は本を読むときは断然「紙」派なんですが、その理由までなかなかうまく言語化できていなかったので(精々今どこまで読んだか分かりやすい、思った場所に戻りやすいくらい)そのもやもやしていた部分を余すところなく、いや完全に上回って完全に解説してくれていたのがこの本でした。
最近の電子書籍やSNSなどとの比較は勿論、オーディブルなどの音声作品まで幅広く扱って、それぞれのメリット・デメリットを解説。
それに対して紙の本での読書のメリットをこれでもかと解説してくださっていて、「紙」派にとってはこんな心強い内容の本はないと感涙にむせびながら拝読しました。
みんなもっと紙の本、読もうぜ!
自分は仕事の日は昼休 -
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読書についての読書。
最近お休みの日はだいたいトレーニングして読書してって感じで過ごしてるんだけど、細かい悩みや難しいこと考えなくなったのは読書してるおかげなんだなって気づかされた。
いつも読書後の知識獲得や読後感みたいなものに目を向けがちなんだけど、読書中における恩恵についても記されていて悩み事がわかないのはそういうことか〜我が意を得たり〜って感じだった。
あとは表意文字、表音文字が読書に与える影響についても気づきが多く、読書術みたいな観点からも示唆に富んでいて『読書の楽しみ方』について新しい視点を提供してもらえたと思う。
みんな本を読もう〜! -
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■実験でわかったスマホ読書の「不都合な真実」
昭和大学で行われた実験ではスマートフォンを使った読書と紙媒体を使った読書が、それぞれ読解力や記憶力にどのような影響を与えるかについて検証している。
その結果スマートフォンを使って読書した場合、紙媒体で読書した場合と比較して内容理解のスコアが低下することが明らかになった。具体的には紙媒体で読んだ際の平均点が8.9点だったのに対し、スマートフォンで読んだ場合は7.4と明確に低くなった。更にこの研究では、スマートフォンでの読書中にはため息(深呼吸)の頻度が紙媒体での読書に比べて減少することも示された。ため息は認知負荷がかかる状況において深い呼吸を促進 -
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感想を書かざるを得ない本。なぜならアウトプットの重要さを説いているから。笑
紙面を見ずにアウトプットを行うことで「想起練習」となり、短期記憶から長期記憶にインプットした情報が保管されるようになる。たしかに、印象深いセリフとかシーンって何度も諳んじたり頭の中で何度も再生して味わっているものばかりだ。
あと、遅読もとい精読に対する肯定的な意見には励まされる。小説はまだしも学術書などは精読じゃないとよっぽどの才能がない限り覚えられないと思う。新たに知る概念を飛ばし飛ばしで読めないものなぁ。特に歴史や文化史に出てくる地名は地図を観て場所ごと覚えないと頭に入りにくい。
結論、知ることを楽しむ態度 -
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読書を長く趣味にしているが、読書が脳に与える影響なんて具体的に考えもしなかった。インプット厨な所があるので読書は情報の摂取だと漠然と思っていた。
この本は読書の効用や留意点を教えてくれる。紙の書籍と電子書籍を読むときの脳の働きの差やオーディオブックの使い方、読書をすることによる心理的効果などなどテーマも幅広い。紙の本で読むことや音読することは身体活動で記憶しやすいというのはなるほどと思うし、電子書籍は認知負荷が高くなるが物語を読むときは差し支えないことやオーディオブックは聞き流すことでのインプット効果があることなどは媒体で使い分けをしたくなる。
認知バイアスのところは特に気をつけたい。自分 -
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ネタバレ心をとても厳密に解説してると思います。あってるかはわからないけど、著者の解釈に同意です。
経験してるこの世界は自分の頭の中に再現された世界であって、脳みその数だけ世界は存在する。その隔たりは果てしないけど、コミュニケーションして、橋をかけないといけない。
今までの経験をもとに作られた知恵袋記憶と言う解釈機構もいい説明だと思う。
感知した情報を知恵袋記憶で解釈して脳内で世界を再現し、その中で暮らす。
恒常的無常は難しい概念だけど、ホメオスタシスと仏教的思想がマッチしてる事はわかった。
最後の九識は遺伝的な行動の癖とか、人間全体が持ってる感じ方の癖が制約条件って事かしら? -
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■新型コロナウイルスをきっかけとして全身に生じた炎症が脳に移行してしまうことで「ブレインフォグ」と呼ばれる認知機能障害を引き起こす可能性があると考えられている。ブレインフォグとはその名のとおり、まるで頭に霧(フォグ)がかかったような感覚とともに、集中力や記憶力の低下が起きる状態をさす。パンデミックの収束後も、このようなコロナ後遺症に悩む人々が少なくありません。実はパンデミック以前から、「自己免疫疾患」や「慢性疲労症候群」によっても引き起こされることが知られていた。
■免疫力が下がるときに起きていること
「免疫力を下げる」要因は複数指摘されており、新型コロナウイルス感染症でも基礎疾患が重症化リ -
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「心の病は、心の弱さのせいではない。脳という臓器の疾患だ。これが本書を通して僕が一番伝えたいことだ。」
この本の一番最初に書いてあるこれがすべてです。
精神疾患に対する「気の持ちようだよ」に、脳科学者・神経科学者である著者がはっきりとNOをつきつけてます。
脳内物質や神経の固有名詞が出てくる章では、「ニューロン」やら「シナプス」やら「アセチルコリン」やらの解説が暗号のように思えてギョッと焦りますが、落ち着いて読めば、ちゃんと易しく書いてくれているとすぐわかります。(高卒の私にも、ギリギリ理解できました。)
全章を通して、人間のさまざまな感情や認知機能、行動などにはすべて脳のはたらきが関係 -
Posted by ブクログ
頭がいいとは何かを脳科学から検討した一般書。IQや記憶力だけではなく、脳の持久力をキーワードとして提案している。ただ脳科学の最近の知見を紹介するだけでなく、以下のメモのような話は重要なことだと思う。
emotionは情動、feelingsが感情で、動物にも情動はあり、言語化されたものが感情として認識される。心も言語によって生成された感情のこと。
人生経験から特徴を抽出し一般化し概念化したものを知恵ブクロ記憶と呼び、これが人間の器量に繋がる。
ゾーンに入った状態とは脳のトップダウンの予測と実測値が誤差0で繰り出される状態かもという仮説。
アートは作品を通してアーティストの脳の中、その人がどう世界 -
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アストロサイトやグリア細胞のこと、脳波やシナプス可塑性の話など難しそうな内容も端的でわかりやすい文章にまとめられているため、なんとなくは理解することができた。
なにより驚いたのは、「考える」ということが、ニューロンの生み出すナトリウムとカリウムのアンバランスを取り返すための電気的インパルスである、ということ。それを脳波という形で脳の活動と捉え、測定してきた、という話。
脳の中で起きてることは、電気信号の発生と化学信号への変換であり、その結果人間の意識や思考、情動や、(言語で解釈された)感情が生まれるという話は、人体のミラクルとしか思えない。
「色即是空、空即是色」
脳の中を開けても心があ -
Posted by ブクログ
ネタバレ脳科学について専門的なことを身近な例でわかりやすく書かれていて、「それは脳のこういうしくみのせいなんだ!」と大変興味深く読めました。
「頭が柔らかい」というが実際にシナプスの可塑性(柔軟性)が脳機能に影響を与えていることや、「忘れること」は脳機能が落ちるためではなくむしろ脳の正常の働き方であること、抽象的なアートを見ている時脳は作品を通じて自分の内側(記憶や意識)を見ており、その自分の中での変化を楽しむのが抽象的なアートの楽しみ方ではないか、などなど各章のテーマは非常に興味深く多くの気づきを得ることができました。
タイトルにある「頭がいいとは」について本書では、自己認識力、またそれを表現す -
Posted by ブクログ
ネタバレ計算論的に脳の研究をしている大学院生ですが、知らなかった情報が満載でとても楽しめました!
本書では、序盤に古くからあるニューロンを中心とした研究の話題を、その後に最近注目を浴びているグリア細胞や脳脊髄液の話題に移るという構成です。この本の主題は後半のグリアや脳脊髄液だと思いますが、ニューロンに関する内容も分かりやすくまとめられていて理解が深まりました。グリア細胞については、アストロサイトの神経伝達物質の回収や数珠状突起による広範囲への投射、オリゴデンドロサイトのミエリン形成によるパルス伝達速度の向上、ミクログリアによる異物の排除など、最新の研究成果を含む興味深い内容が盛りだくさんで非常に勉強に