毛内拡のレビュー一覧
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ネタバレ計算論的に脳の研究をしている大学院生ですが、知らなかった情報が満載でとても楽しめました!
本書では、序盤に古くからあるニューロンを中心とした研究の話題を、その後に最近注目を浴びているグリア細胞や脳脊髄液の話題に移るという構成です。この本の主題は後半のグリアや脳脊髄液だと思いますが、ニューロンに関する内容も分かりやすくまとめられていて理解が深まりました。グリア細胞については、アストロサイトの神経伝達物質の回収や数珠状突起による広範囲への投射、オリゴデンドロサイトのミエリン形成によるパルス伝達速度の向上、ミクログリアによる異物の排除など、最新の研究成果を含む興味深い内容が盛りだくさんで非常に勉強に -
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脳は、受け取った刺激から情報を補完して映像や音声といった世界を創造している。そう考えると幻覚や幻聴と実際に見聞きしていると思っている映像や音声の区別もあいまいである。
ニューロンと、ニューロン以外のアストロサイトが1:2程度の比率であり、アストロサイトの役割は不明な点が多いが、この大きさが知能に関係している可能性があることや、世界の認識にあたってシナプス刈り込みが行われて、賢い人ほど神経回路がシンプルで省エネであることは勉強になった。
ドーパミン、セロトニン、アセチルコリン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質が関係し合って快感ややる気や抑うつ状態がもたらされている。
そして、心も意識も錯覚で、 -
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心の病なんて気の持ちようだ、という言葉に待ったをかけるこの本。
「憂うつになったりハッピーになったりするのも、脳内ではたらく化学物質ひとつのサジ加減」で、人間は当たり前に認知の歪みがあり、非合理的で、理不尽で、情に流される。だからこそ気の持ちようじゃ何ともならない。
認知に歪みのない人だけが心の病にかかった人に石を投げなさい。と丁寧に説明してくれる。
「コンピュータスクリーン上で相互作用する2つの光の点にすら意思やストーリーを感じずにはいられない。これは、もはや病的だ(でもきわめて正常な脳のはたらきだ)。」
など、表現も面白くわかりやすい。科学的な内容だが、全体的に思いやりが感じられる本だと -
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■第1章のまとめ
・心は脳という臓器が作り出すもの
・脳科学は心理学の一分野に過ぎないが、科学的に心を扱う手法が充実してきた
・現在では神経科学、進化、遺伝学、精神医学、行動学、認知科学、社会学など様々な側面から心の働きが研究されている
・生物としての体の働き、認知や知覚、気分などに与える影響、育ってきた環境や文化、現在を取り巻く社会、人間関係などの心理に影響する
・脳の生物学的な側面、ハードウエアとしての特性を理解することも欠かせない
・心理学と神経科学が互いの知見を持ち寄って、歩み寄ることが大事
■第2章のまとめ
・脳は神経系のうち「中枢神経系」の一部。体の神経は「末梢神経系」に分類される -
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まったくの門外漢で科学全般素人レベルの知識しかないのですが、タイトルにひかれて購入しました。なんとか素人にも読めるレベルにまとめてもらっていると感じました。特に各章最後の「まとめ」が役に立ちました。私なりの理解ですが、本書の主な論点は、これまであまり着目されていなかった、脳内の「スキマ」に存在しているグリア細胞、しかもそのなかでもアストロサイトというグリア細胞の果たす役割です。素人の私でも、脳内ではニューロン細胞がシナプスをつうじて電気信号を送りあっている、というメカニズムは知っていましたが、それ以外のコミュニケーションの仕組みがあること、それは言ってみればワイヤレス通信なのか、アナログ的通信
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人間をコントロールしているのは「脳である」のだから、脳のことを知る必要がある。知りたい。
しかし、素人に分かるほどにシンプルなものではない。それでも、最新の科学により分かってきていることは日々増えてきている。
この本では脳のことはもちろん、生物学などにも素人の人間にも面白く興味深く全編が読ませてくれる。
「脳科学ストレス解消法」の章などは特に興味深く読んだ。”短期的なストレスは脳にとって良いこと。脳の健康のためにも...新しいものを求めて外にでよう(散歩して道に迷うなどが良い)”
脳の主要な部分はニューロンだと思っていたけど、脳の隙間を埋めるグリア細胞そこにあるアストロサイトに大きな役割がある -
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本を読むと、私たちの脳はどう変わるのか?
これに対する答えがきちんと記されていた。
過去に読んだ書籍の中には、問に対する答えがなかなか記されず、延々と筆者の語りばかりのものもあった。しかし、この本は分類ごとに分けられ、それぞれの中できちんと答えが記されており、スッキリとした気持ちで読み切れた。
紙と電子で読むことの違いや、そもそも読書が私たちにどのような影響を与えるのかなど、私自身が興味のある問いばかりで、改めて紙の読書の大切さを感じた。
ドキッとした所としては、昨今の読書界隈の中でもよく見られる「評価が高いからとりあえず読んでみる」「??賞を取ったからとりあえず読んでおこう」という自 -
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『心は存在しない』というタイトル通り、心を脳科学の視点から見つめ直す一冊だった。
後半で語られる「恒常的無常」という考え方が特に印象に残った。
変わらないために、変わり続ける。
人間には恒常性があり、安定を保とうとする。
でも、その安定を維持するためには、環境や時間の変化に適応し続けなければならない。
一見矛盾しているようで、これはかなり本質的な考え方だと思った。
本書内にもあるように、テセウスの船やスワップマンのようなことを考えると、人間が「自分」を自分として認識し続けていることの不思議さが少し見えてくる。
体も心も変化し続けているのに、それでも同じ自分であるように感じる。
その奇妙さについ -
Posted by ブクログ
本を読む効能を、脳科学や心理学から説く本。
全編を通して読者に語りかける口調が貫かれる。
「ほら、こんなにいいことがあるんですよ」というような。
何といっても、著者の毛内先生ご自身が本好きで、ご自身のエピソード(時に失敗含む)を披歴しているところがいい。
研究に基づいた話だとのことだが、読書によりストレスレベルが最大68パーセントも下がるという研究には驚いた。
読書嫌いな人たちもいるはずだから、そんな人たちが読書させられたらストレスレベルが上がるんじゃないか、と思ったが…。
2009年、サセックス大学のマインドラボ・インターナショナル(D.ルイス博士監修)の研究で、16名の熱心な読者を対象 -
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ネタバレ1. 読書が脳に与える科学的効果
脳のオーバーヒート防止(主導権の保持)
スマホやYouTube等の受動的な「情報の洪水」とは異なり、読書は自分のペースで速度調整や読み返しができるため、脳が過負荷になりません。
脳の高度なトレーニング
日本語(表意文字の漢字、表音文字のひらがな・カタカナ等)を高速処理することは、脳にとって非常に優れた負荷(トレーニング)となります。
メンタルの安定(反芻思考の抑制)
文章の「余白(行間や状況、登場人物の心情)」を想像して本の世界に没頭することで、ネガティブな考えをぐるぐる巡らせる「反芻思考」が止まり、精神面に良い影響を与えます。
2. 成果を高める