毛内拡のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
心の病なんて気の持ちようだ、という言葉に待ったをかけるこの本。
「憂うつになったりハッピーになったりするのも、脳内ではたらく化学物質ひとつのサジ加減」で、人間は当たり前に認知の歪みがあり、非合理的で、理不尽で、情に流される。だからこそ気の持ちようじゃ何ともならない。
認知に歪みのない人だけが心の病にかかった人に石を投げなさい。と丁寧に説明してくれる。
「コンピュータスクリーン上で相互作用する2つの光の点にすら意思やストーリーを感じずにはいられない。これは、もはや病的だ(でもきわめて正常な脳のはたらきだ)。」
など、表現も面白くわかりやすい。科学的な内容だが、全体的に思いやりが感じられる本だと -
Posted by ブクログ
■第1章のまとめ
・心は脳という臓器が作り出すもの
・脳科学は心理学の一分野に過ぎないが、科学的に心を扱う手法が充実してきた
・現在では神経科学、進化、遺伝学、精神医学、行動学、認知科学、社会学など様々な側面から心の働きが研究されている
・生物としての体の働き、認知や知覚、気分などに与える影響、育ってきた環境や文化、現在を取り巻く社会、人間関係などの心理に影響する
・脳の生物学的な側面、ハードウエアとしての特性を理解することも欠かせない
・心理学と神経科学が互いの知見を持ち寄って、歩み寄ることが大事
■第2章のまとめ
・脳は神経系のうち「中枢神経系」の一部。体の神経は「末梢神経系」に分類される -
Posted by ブクログ
まったくの門外漢で科学全般素人レベルの知識しかないのですが、タイトルにひかれて購入しました。なんとか素人にも読めるレベルにまとめてもらっていると感じました。特に各章最後の「まとめ」が役に立ちました。私なりの理解ですが、本書の主な論点は、これまであまり着目されていなかった、脳内の「スキマ」に存在しているグリア細胞、しかもそのなかでもアストロサイトというグリア細胞の果たす役割です。素人の私でも、脳内ではニューロン細胞がシナプスをつうじて電気信号を送りあっている、というメカニズムは知っていましたが、それ以外のコミュニケーションの仕組みがあること、それは言ってみればワイヤレス通信なのか、アナログ的通信
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Posted by ブクログ
人間をコントロールしているのは「脳である」のだから、脳のことを知る必要がある。知りたい。
しかし、素人に分かるほどにシンプルなものではない。それでも、最新の科学により分かってきていることは日々増えてきている。
この本では脳のことはもちろん、生物学などにも素人の人間にも面白く興味深く全編が読ませてくれる。
「脳科学ストレス解消法」の章などは特に興味深く読んだ。”短期的なストレスは脳にとって良いこと。脳の健康のためにも...新しいものを求めて外にでよう(散歩して道に迷うなどが良い)”
脳の主要な部分はニューロンだと思っていたけど、脳の隙間を埋めるグリア細胞そこにあるアストロサイトに大きな役割がある -
Posted by ブクログ
毛内拡の脳に関する本は、読みやすくて好き。
この本では、
本を読んでいるときに脳内で何が起こっているのかが書かれていて、
「なんとなく」が「そうなんだ!」に変わる。
日本人は日本語を当たり前のように読めるけれど、それだけでも脳にとってはすごいことらしい。
表意文字(漢字)と、
表音文字(ひらがな・カタカナ・アルファベット)が混ざっている言語だから。
さらに、文字で読む、音声で聞く、スマホなどのデバイスで読む、それぞれで、脳の使われ方が違うというのも面白い。
紙の本で読んだほうが記憶に定着しやすい、というのも納得。
音読も、いろんな意味で(ざっくりしすぎだけど)やっぱりすごい。
小学生 -
Posted by ブクログ
ネタバレAudibleがすきで、毎日のようにお世話になっています。通勤中も、家事のあいまも、耳で本を聴く時間がとても好きです。
そんな自分にとって、この本はすこしだけ「知ってしまった」一冊になりました。
脳科学の観点からみると、スマホ読書も耳読も、紙の本にくらべて記憶に残りにくいそう。なんとなくそんな気はしていたけれど、やさしい言葉でちゃんと説明されると、ああやっぱり、って。
でも、Audibleをやめようとは思っていなくて。ただ、なにかをじっくり自分のなかに残したいときは、紙の本を手に取ろうと決めました。読み方を目的で使い分ける…それだけのことなのに、意識するだけで読書がすこし変わりそうな気がして -
Posted by ブクログ
ネタバレ読書のモチベーションをあげたいなと思い購入。
普段は電子派ですがどうやら紙での読書についてのメリットについて書かれているようなのであえて紙で購入しました。
普段の読書のタイミングとしては、電車で吊り革を握っているときやドライヤーをしているときなどで、片手でスマホを操作して読むことが多いのですか、紙だとそうもいかず、きちんと「読書する時間」を作る必要があり、その環境によってさらに電子よりも集中&リラックスできて読めることが体感としてわかりました。
色々読書の効能がわかって面白かったのですが、もう少し具体例や体験談など入るとより満足感があると思いました。
新たに知って面白いなと思った -
Posted by ブクログ
脳科学の視点からみた読むという認知プロセスの解説。読後のアウトプットが知識の定着に寄与するとのことなので、忘備録として、本書で気になったことを書き出してみた。学校の課題をやっているようで、あまり自分には向いてないような気もする…。
電子媒体より紙媒体の方が知識は定着する。読書をすると副交感神経が優位に。リラクゼーション効果があり、ストレスホルモンを抑制。多言語と比べて日本語は音節あたりの速度は遅い。音節あたり情報密度の低さを速い発話速度で補う。日本語の発話の際には、音声と同時に視覚的なシンボルが想起される。シナプスの可塑性(同じ内容や関連する情報を繰り返し読んだり考えたりすると、関連する神経