瀬尾一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
樹木は計り知れない。
私は山に行くことも多いし、仕事でも木に関わっている。
知れば知るほど、樹木は不思議だ。
同じ生きものだけど、人間とは全く違う。
「マザーツリー」という本の中には、木は意思を持っていると思えるような事例が書かれていたし、実際に木を見るとそう感じることがある。
山を歩いていると、斜面にすごい角度で生えている木を見かけるが、よく倒れないもんだと思っていた。
本書にあったが、そういう木はそれなりに幹や根が育っていって、過酷な環境でも耐えられるようだ。
日本は森林大国だから、至る所に樹木がある。
当たり前になっていて、気が付きにくくなっている。
ただ、山に行くと、これも当たり前だが -
Posted by ブクログ
面白いです。
驚いたこと。スミレには敢えて開花しない花で省エネ自家受粉すると言う。無性生殖のような有性生殖ですね。
思い出したこと。有川浩著『植物図鑑』にも、サンジカ載っていたなぁ…こんな見かけの花だったんだ。
幼少時、シャラシャラと勝手に名付けていた草はコバンソウというのだった。
小学生のとき、通学路の空き地でニワゼキショウやネジバナを見るのがすきだった。
猫じゃらし、大きいのや小さいのや赤いのがあることは知っていたけれど、生える場所で変わってるわけでなくてたくさんの種類があるのでした。見分けは、本の50ページへ。
ホトケノザに似てるけどホトケノザではないやつ、といつも長ったらしく言っていた -
Posted by ブクログ
人の住む街中は、草刈りや収穫によって絶えず移り変わる植物にとって過酷な環境だ。だからこそ他にライバルのいないこの環境で、競争になる前に最速で子孫を残していく強くてたくましい、でもとても不安定でスリリングな雑草たちを紹介した本書。
身近に生える植物にこんなにもたくさんの種類があることを知って世界に対する解像度が上がり見える景色が変わった。
◆良かった点
・114種類もの植物の解説。
・解説の合間のコラムが面白い。
特に虫と植物のギブ&テイクの関係、菌と植物の共生関係はお互いをうまく利用していて興味深かった。
◆残念だった点
・写真が小さくて分かりづらい。