あらすじ
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木は自分で動くことができないけれども、そこにある木は置物ではありません。確かに生きている「生物」です。本書では、樹木医でインタープリターとしても活動する著者が、そんな「木」のすごい仕組みを余すところなく伝えます。自分で動くことができないからこそ、あらゆる手段を使って木は生きています。傷がつけば、人と違って損傷した部分が治癒することはないので新しい組織を付け足して傷をふさいだり補強したりしていきます。その経過はすべて年輪に刻まれるので、街路樹や公園の切り株を見るだけでもいろいろなことが想像できます。木と向き合うときに大事なのは、「なぜこうなっているのだろう?」と想像してみることです。植物たちの型にとらわれない生き方を、ぜひ著者と一緒に観察してみてください。
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Posted by ブクログ
樹木は計り知れない。
私は山に行くことも多いし、仕事でも木に関わっている。
知れば知るほど、樹木は不思議だ。
同じ生きものだけど、人間とは全く違う。
「マザーツリー」という本の中には、木は意思を持っていると思えるような事例が書かれていたし、実際に木を見るとそう感じることがある。
山を歩いていると、斜面にすごい角度で生えている木を見かけるが、よく倒れないもんだと思っていた。
本書にあったが、そういう木はそれなりに幹や根が育っていって、過酷な環境でも耐えられるようだ。
日本は森林大国だから、至る所に樹木がある。
当たり前になっていて、気が付きにくくなっている。
ただ、山に行くと、これも当たり前だが、自分一人に比べて周りには圧倒的に樹木があり、何だか人間は小さいんだなということを実感する。
木は計り知れない。
日本には多くの森林があり、守るべきものだ。
適切に管理して未来へ残す必要がある。
何事も、節度を持って使わなければならない。