たけたにちほみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
学研の環境ノンフィクションです。
題名、表紙の絵、内容、小学生も大人も興味を持ちますよね。総ルビなので低学年でも読めるかな。
警視庁の生活環境課第三係、そこは生き物の密輸や違法売買を扱うので「生きもの係」と呼ばれていた。本書では所属の福原警部が担当した事件が書かれます。
取り上げられる事件や盗難方法もびっくりするものばかり。
動物園や研究所からレッサーパンダや希少な亀が盗まれた!鉄格子が外されたこともある、犯人は怪力男!?
運び屋がスローロリスを密輸した。生きもの密輸ではどのようにして運ぶ?
奄美大島から天然記念物の生き物がたくさん持ち出された!
犯人像も様々です。
「生きもの係」 -
Posted by ブクログ
ニホンオオカミの剥製が小学生によって発見されたという事実は知っていたものの、その詳細が記されているということで手に取ってみました。
小森日菜子さんが小学4年生の時に博物館の裏側ツアーのようなイベントでその剥製を見かけたのが最初だったらしいのですが、そこから気になって色々調べる様子や、学術的にアプローチし、その時連絡を取った学芸員の勧めで小学生にして学術論文を書くところなど、想像の大分上を行ってました。その探究心を忘れず、何かを求める姿勢を持った大人になって欲しいです。
小学校3年くらいから。内容は高学年向けかもしれません。
博物的な仕事や科学的な基礎事業などにもっと世間の評価がある社会を望みま -
Posted by ブクログ
ネタバレ福原警部は警視庁で生き物の密輸や違法売買を扱う「生きもの係」。自然を深く愛する福原警部が出会った数々の事件を通し、人と生き物との付き合い方についても考えられるノンフィクション。
希少動物の違法の捕獲や売買をする犯罪者達のみならず、多くの事件等を抱える警察自体にも軽んじられていた生き物に関する犯罪の重要さを世に知らしめたのは福原警部の努力の賜物。
希少動物達を大切にせず、金儲け等しか考えないもの達の犯罪は生態系、環境に影響を及ぼしてしまうという言葉は重い。
ミステリー小説のようで読みやすくて面白く、子どもにも大人にもオススメです。