内山崇のレビュー一覧
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娘から「宇宙兄弟」ぜひ読んで欲しい、と勧められ読んだところ夢中になった。お話の中では宇宙飛行士の素晴らしい人間性に感動した。
それで手に取ったのがこの本、リアルでも宇宙飛行士となる人たちの人間性は素晴らしい。とても真似のできるものじゃない。
ほんのわずかでも考え方とか真似できたら素敵なのになと思った。
宇宙飛行士試験で最終まで進んで夢破れた筆者だけど、やはり常人ではなかった。
ファイナリストは宇宙飛行士と同じレベルの人間性を待っている。
しかし乗り物酔いがひどいのに宇宙飛行士に挑戦した内山さんはなかなかの向こう水ですよね笑
しばらく宇宙熱は冷めそうにないです。 -
Posted by ブクログ
宇宙飛行士の選抜試験でファイナルまで残った著者が、試験の内容やその時々の思い、仲間との関係性などを臨場感たっぷりに描いた一冊です。
試験ということは、周りはライバルになります。でも、様々な試験を通じて強固な絆が生まれてくる様子が描かれていて、そんな絆が羨ましいなと思いました。これも、同じ夢を追っている仲間だからこそなのかもしれません。
若かった頃にたくさんあった夢は、年齢を重ねて自分の限界が見えてくると、現実と折り合いをつける場面が増えてきます。そんな時、著者の「夢を諦めるんじゃない。夢の実現方法を変えるんだ」という言葉に、励まされました。
宇宙という自分の日常とはかけ離れた世界のことが -
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宇宙飛行士になるための試験。著者はそのファイナリストだ。タイトルでファイナリストという位だから試験の結果は読まずとも明らかなのだが、描写が上手くて、著者と一緒にハラハラする。試験の内容そのものを知ることも楽しいし、学生のような、受験生同士の面白エピソードが飽きさせない。知らない世界を楽しく学ぶ、スゴ本だ。
人間関係もリアル。普通、合格者の椅子が限られていて、終始試されているような試験現場だと、関係がギスギスしそうだ。あるいは、そのギスギスを見せたらやはり「閉ざされた宇宙空間」では減点だと思い、何とか表面的には取り繕い、だけど内心は我慢で胃がキリキリしそうだ。まして、試験には、相手をどう感じて -
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この本をなぜ手にしたのかも実は良く覚えていないが長らく積読状態にあった山から一抜けしたのは、自身も小学校の卒業文集に将来なりたい職業として「アメリカ航空宇宙局局員」と書いた位の宇宙好きだった事が無縁ではあるまい。小6の時、掃除時間に将来のトレーニングと称して回転椅子に座った状態で友人に回転をかけてもらい、その後気持ち悪くなり保健室でしばらく休んだ事を思い出した。著者の内山さんが語る同期選抜メンバーとの結びつきは知性に裏打ちされたもののようで他人を蹴落としたり足を引っ張ったりする場面は微塵もなく、爽やかでキラキラしていた。千載一遇のチャンスで最終選考まで掴み取り、それでも選ばれなかった事に対して
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2023年1月のはじめ。
たまたまつけたTVでやっていた宇宙飛行士選抜試験の番組。思わず見入ってしまった。息子の顔が浮かび、思わず録画した。
熱い。情熱。好奇心が最高潮に刺激された年始だった。
そこからこの本を見つけて、ようやく読み終わった。率直に、こんな宇宙に近い世界があるんだ、というワクワクと、宇宙飛行士という夢に懸けて努力して努力して結果を受け止めて昇華するまでのエピソードに、胸が熱くなった。
30代、読むべき。
『大人になったら限界が見えてくる、選択肢が狭まる。だからこそ、“本当に自分がやりたかったこと”に向き合う必要がある。それを具体的な目標に変えて…夢破れても、夢の実現方法を変える -
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宇宙や宇宙飛行士への情熱が本から伝わる!
油井飛行士や山崎飛行士のような、夢を叶えた人の本は読んだことがあるけど、”夢破れた”側の本にはどんなことが書いてあるのだろうと不思議な気持ちで読んだ。
宇宙飛行士選抜試験や受験者について、想像すらできなかったことが細かく楽しく書いてある。
著者の気持ちや失敗話も盛り込まれ、一緒に受験しているかのような気持ちになる。
みなさん優秀で能力が高くて、日本にもこんなに素晴らしい人たちがいるのかと圧倒されるとともに、誇らしくもある。
著者が合格しないと分かってから、油井さんがチーム全員で折った折鶴(これも試験の課題)を宇宙に持っていき、クーポラに飛ばした -
Posted by ブクログ
名前に「消えない記憶」と記載のあるように、著者の宇宙飛行士試験に対する未練・心残り感や著者自身のプライドが節々から感じられる文調だな、というのが読み進めていく中で率直な感想だった(内容は面白くすらすら読み進められたが)。だが、最後まで読み、これが連載であることや著者自身も執筆を通じて自分の心と折り合いをつけていったのかな、ということが感じられ、すっきりとした読後感がある良い本だなと思った。
また、著者含め宇宙飛行士試験受験者は、自らの仕事をこなしながら非常に難しい試験に挑戦をしている人たちばかりであり、夢に向かうための取り組みというか、執着心を強く感じた。日々ダラダラしてしまう自分に対して喝を -
Posted by ブクログ
以前、『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』(光文社新書)を読んで面白かったのと、まさに今、宇宙飛行士候補者を募集中ということで、読んでみました。
著者の内山さん、熱いですね。
宇宙にかける思いも、そして行動も。
頭が下がります。
そして同時に、内山さんと一緒に試験を受けて合格した3人の宇宙飛行士が、いかに優秀な人なのか、理解できた気がします。
また、若田光一さんをはじめとする、彼らの先輩となる宇宙飛行士の皆さんも、とんでもなく優秀な方々です。
同じ日本人として誇りに思いますし、このような人たちを、これからも日本から輩出できるようにするためにも、これまで以上にしっかりとした社会、しっかりとし -
Posted by ブクログ
素晴らしかった!!
『本気の失敗には価値がある』
まさにリアル『宇宙兄弟』の世界でした。
宇宙飛行士選抜試験は日本で唯一、宇宙飛行士として生きる夢に挑戦できる場所。
ストレス負荷下での過酷な試験、人間ドックの三倍の精密な医学検査、JAXA閉鎖環境試験など、その内容は想像を絶するものばかり!
必要なのは、宇宙飛行士として生きる「覚悟」と、ミッションを共にする仲間と築く「信頼」。「人間力」が問われるという。
『宇宙という「共通言語」でつながっている様々なバックボーンを持った仲間が集まっている。―-将来の月面有人探査を思い描きながら、様々な分野のエキスパートと語り合える贅沢な時間を満喫した』
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Posted by ブクログ
【印象に残った話】
・宇宙飛行士選抜試験の大きな流れは以下の通り
・書類選考→一次選抜→二次選抜→最終選抜
・各選抜試験の概要は以下の通り
・書類選考:集団から基準を満たさない不適格者をふるいにかけるセレクト・アウト方式
・一次選抜:一般教養試験や、数学や物理などの基礎的専門試験、心理検査、人間ドックのような一次医学検査(セレクト・アウト方式)
・二次選抜:素の人間性をほじくられたり、深層心理を分析されたりする心理試験、本気度や覚悟を試される専門面接、4日にわたる医学検査、身体能力、体力検査(セレクト・イン方式)
・最終選抜:筑波宇宙センターとNASAジョンソン宇宙センターで、以下の