プレジデント書籍編集チームのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この本はオードリータンさんの考え方が詰まっています。
渋沢栄一翁が言ってたことにも通じます。
とてもたくさんの気づきを得ることができました。
台湾と日本の考え方はとても近くてこの本はきっと日本の「公共の利益」に繋がるヒントが詰まってると思います。
「公共の利益を達成する」ことを
「自分の価値の源にする」
僕は人と比べることに達成感を求める思考があったと思います。
でも人より上手くできたことに達成感を求めるより人と協力して社会問題を解決することの方が価値があるということばに救われるように思います。
例えば中国語の勉強をしていても現時点で言えばきっとゴマンといる中国人の5歳児に及ばないと思います -
Posted by ブクログ
IQ180の天才、中学中退後ネットで独習し、起業し、世界中のリーダーと協働し、AppleでSiriの開発にも携わる、いわゆるGIFTED。35歳で台湾のIT担当大臣となり、数々の先進的な政策を実現し、見事なコロナ対応でも世界からも注目されてきた。ちなみに性的マイノリティ。我々凡人からすると別世界の人であるが、果たして日本社会はこのような個性に活躍の場を提供できるのだろうか?
民主主義とはなにか?という根源的な問いへの答えは、タン氏が本書でも言う「誰も置き去りにしない」「寛容(インクルージョン)の精神」なのだと腑に落ちた。この非効率な制度をデジタルとAIを使って発展させていこうという試みと思想が -
Posted by ブクログ
今更感がありますが、仕事でAIを使うようになってきたので、この方の本は読んでおいた方が良いだろうということでページを開きました。
AIとのかかわり方、使い方の考え方もさることながら、自分としては一番共感できたのが、数学は好きだけど計算は面倒くさいからテクノロジーに頼るという部分。
オードリータン氏と同列に語るのは流石に憚られるが、自分も数学は好きだけど、センス無さすぎて文系を選んだ人間なので、考え方さえ分かれば難しい計算はAIに任せてしまえば、仕事は大幅に捗るという体験をまさにしているところなので、AIとの関わり方については、氏の考え方を参考にしていきたいと思います。
新しい著書も早めに手に取 -
Posted by ブクログ
台湾の政治のスピード感や民主的な様子を見ると、日本の政治が滞留した泥水のように思えてきます。
もちろん、本書を読んで、手放しでオードリー・タン氏の手腕や台湾の政治などを手放しで礼賛することは避けるべきと思います。
しかし、日本のデジタルに関しては、ビジネスの面でも政治の面でも、先進国の中では圧倒的に他国に後れをとっていると感じられてなりません。
本書を読んで我が国を振り返り、政治状況等を見ていても、デジタルをよりよく活用しよう、使える技術として人々の生活や幸せに活用しようという機運が薄いと感じられてなりません。
デジタルも使い方によっては多くの人を救うことできるし、多くの人を幸せにするこ -
Posted by ブクログ
2024-047
オードリー・タンについては、非常に若くして閣僚になったことや、シリコンバレーで仕事をしていたことを知っていたので、物凄く緻密で、ガツガツした人をイメージしていました。
しかしながら、本書を読んだ限りの感触ではありますが、その思考は案外取っ散らかっていて、非論理的な部分も多く、でも、温かみや思いやりのある人物、という印象に変わりました。
また、デジタル系の人、というイメージも強かったのですが、確かにデジタル系に強い人ではあるものの、それ以上に目的を大切にしている人で、デジタルはあくまでも手段に過ぎない、という考えの持ち主であることもわかりました。
ちなみに、比喩を使った -
Posted by ブクログ
ネタバレ2024.05
ビジネスや人生の教科書!
以下は、気になることをメモ
台湾のマスク対策のベースは全民保健制度
政府の保険が民間保険と比べても遜色なく信頼されているのは、全民健康保険争議審議会で話し合われるあらゆるプロセスが原稿の一言一句まで透明化されており、どのような作業が進んでいるかも公開されているため
透明性による政府と人の相互の信頼関係によるもの
台湾のコロナ対策
fast fun fair 素早く公平に楽しく
AIはあくまで人間を補助するツール
私とコンピュータの関係は、ジョブズ
精神的な自転車に例えた。
あなたが何をしたいかがあり、自分の代わりに道具を走らせれば良いではな -
Posted by ブクログ
オードリー・タンさんの冷静に物事をを見る視点、行動力は素晴らしいです。
「『イノベーションとは、より弱い存在の人たちに優先して提供されるべき』ものであり、それこそが誰も置き去りにしない『インクルージョン』です。私たちの社会には、多種多様な人たちが生きていることを忘れてはいけません。」という視点。
使いにくい、わかりにくい、不便だ、といった問題提起があったときに、すぐに「ではどうすればいい?」と考え解決に向けて対応できるところ。
台湾では「地方創生」と言う言葉を中国語に翻訳せずに使っているということです。
同じ漢字を使う国、文字だけでも伝わることがあるのが嬉しく、お互いのいいところを伝え合っ -
Posted by ブクログ
33歳で引退し、公益のために生きているという。トランスジェンダーで高IQ、中学中退などのキーワードで認識されがちなオードリータン。その心根は純粋に尊敬に値する。素晴らしい。
本著は日本で取り上げられるオードリータンの著作と似通っていてあまり目新しいことが無い。オードリータンのポリシーや考え方を述べている本であり、著作が変わろうと、ポリシーや経験譚が大きく変わる事はないからだ。
それでも改めて読むことでの気付きや共感があった。例えば、こんな表現。「AIと人間の関係はドラえもんとのび太くん」本当に忠実な表現かは置いておいて、このような例えはオードリー独特。来たるシンギュラリティをドラえもんの世