桜木武史のレビュー一覧

  • シリアの戦争で、友だちが死んだ

    Posted by ブクログ

    「命がけでここに自分がいるということを訴えかけ、それを誰かに見てほしいと強烈に願っていた。僕はそんな人々を記録して残し、報道したいと思った。」p221
    正義感あふれる英雄気取りでなく、悩みつつ戦場ジャーナリストたろうとする青年の正直な悩みや恐れが等身大で描かれている。表面的な報道ではわからないことが描かれている。文章ばっかりだと疲れるが、武田一義氏の漫画がいい意味で息抜きとなっている。

    0
    2022年04月12日
  • シリアの戦争で、友だちが死んだ

    Posted by ブクログ

    シリアは中東の方にある危ない国くらいしか知識がなかった。
    ジャーナリストと聞くとどうしてもあのイスラム国の事件が蘇ってくる。

    ジャーナリストである桜木さんの書いたこの本を読んで、色々知りたかった。
    銃で撃たれてもジャーナリストを続けている桜木さんのこの著書を。

    所々の漫画で柔らかくはなっているが、
    想像を絶するシリアの現状。
    彼の生活。
    生と死の隣り合わせの日々。

    それでも現実を伝えることで、少しでも状況を変えたいという思い。

    なぜ戦争が起きてしまうのか。
    それは思いのすれ違い。
    政府と市民のそれから始まり
    その中でも思想の違いが生まれ
    色々な勢力が出てきてしまう。

    日常を日常として

    1
    2021年08月20日
  • シリアの戦争で、友だちが死んだ

    Posted by ブクログ

    戦場カメラマンが語る、戦争の中に生きる人たちの姿。読みやすくて、途中の漫画も好きで、漫画に釣られて買ったけど、読んでよかった。

    死が身近すぎて、平和になることの難しさに息苦しくなる。やるせない。

    0
    2021年04月29日
  • 【増補版】シリア 戦場からの声

    Posted by ブクログ

    宗教対立、民族紛争、大国の思惑など複雑に入り組んだシリア内戦。過酷な戦場の中でも生活を続けていかなければならない人々の日常の一端が垣間見れた。

    「『地獄砲』は見ているものを楽しませた」という一文は一般的に見れば非常に不謹慎であるが、それが実際に弾丸行き交う戦場でのリアルな感情であるということが恐ろしい。日常と非日常の境が曖昧になっているように感じた。

    100%客観的なレポートになっているかというと必ずしもそうではないが、だからこそ血の通った文章になっている。

    0
    2021年01月16日
  • シリアの戦争で、友だちが死んだ

    Posted by ブクログ

    以前ハカセのトークイベントで知った桜木さん。
    その後クレイジージャーニーに出演したわけだけど、ホント強烈なキャラのジャーナリスト。漫画が混ざってちょっと軽いテイストに仕上がっているけど、小松さんの「人間の土地へ」とあわせてシリアについて考える。

    0
    2021年02月02日