【感想・ネタバレ】【増補版】シリア 戦場からの声のレビュー

あらすじ

「もっと民衆蜂起の生の声を聞いてもらいたい…!」5 度にわたりシリア内戦の現場に入り、自らも死の恐怖と闘いながら、必死で生きる人々の姿をペンと写真で描いた貴重な記録。2016-18年の現状を増補。

「自著である『シリア戦場からの声』は第三回山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞した。それが一つのきっかけとなり、新聞、ラジオ、テレビでシリアを伝えるという機会に恵まれた。口下手ながら、講演会にも呼ばれ、人前で私が見てきたシリアの現状を報告した。

「シリアでこんな大変なことが起きているなんて知りませんでした」
「どうしたらシリアの戦争を終わらせることができるのでしょうか」
「これからはシリアのニュースを丹念に見ていこうと思います」

講演会を終えた後、参加者の方々から様々な意見が寄せられた。それを聞いて、私が行ってきたことが決して無駄ではなかったのだと救われる思いがした。」(増補版 あとがき)

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Posted by ブクログ

宗教対立、民族紛争、大国の思惑など複雑に入り組んだシリア内戦。過酷な戦場の中でも生活を続けていかなければならない人々の日常の一端が垣間見れた。

「『地獄砲』は見ているものを楽しませた」という一文は一般的に見れば非常に不謹慎であるが、それが実際に弾丸行き交う戦場でのリアルな感情であるということが恐ろしい。日常と非日常の境が曖昧になっているように感じた。

100%客観的なレポートになっているかというと必ずしもそうではないが、だからこそ血の通った文章になっている。

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2021年01月16日

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