古川不可知のレビュー一覧

  • 教育とは何か

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    『教育とは何か』インゴルド(亜紀書房)を読む。人類学的教育とは、共通善の世界を再創造することだと説く。ぐっときたのは、「アマチュアの学生は学者である。そして学者とはうろつく権利を楽しむ者である。思考を超えて考え、知識を超えて知り、常に自らを越え続けるという本質をもった生の過程に考えることと知ることの両方を一致させる。そうした権利を喜びとする者なのだ」。今年もうろつく権利を頭だけでなく身体の周りでも発揮させたいものだ。

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    2026年01月08日
  • 教育とは何か

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    家庭医です。今年読んだ書籍の中で最も刺激的な本の1つです。これまでに素朴に抱いていた教育という概念のイメージが、ガラッとかわりました。1ページ1ページの内容が濃密で、なかなか読み終わりませんでした。

    知識の一方的な伝達である訓練とは違い、教育は相互性があり、そして相互の変化が伴う。それはある種の不安定さの上でおこるが、交感(コレスポンド)するなかで変化が生まれ、そして成長と発見に繋がる。かりそめの安定につながる理解(understanding)ではなく、終わりのないプロセスとして共有していく(undercommoning)。

    ティム・インゴルドのいうように教育を捉えるのであれば、医療は多分

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    2025年12月17日
  • 「シェルパ」と道の人類学

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    「道」とは何か?

    いわゆる道路のように、人間や動物などが通る、目に見える通路をイメージしている人がいるならば問いたい。

    吹雪になれば、一瞬にして消えてしまう雪道は「道」と呼ばないのか?

    一見何もない藪の中を躊躇なく進むガイドの後ろについていく。ガイドが見えている道筋は「道」と呼ばないのか?

    そう、「道」は、環境であり人である。それらが作り出す、そこにあるのではなく現れるものなのだ。

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    2021年04月19日
  • 「シェルパ」と道の人類学

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    ネタバレ

    多民族国家ネパールにおいて、高地に住む、どちらかというと貧しい民族を指す言葉であった「シェルパ」がヒマラヤの山岳ガイド/ポーターを指す一種の専門職として知られるようになると、シェルパ族でない人々も「シェルパ」を名乗り稼ぐ機会を得ようとするようになる、その変遷が興味深かった。山岳国家ネパールにとってはトレッキングルートは観光資源だがそこに暮らす人にとって車の走る道路は発展の象徴であり、目指すところでもある。彼らにとって山岳技術は誇りでもあるが、危険で大変。稼いでビカス(発展)へ歩むための道でしかないのである

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    2021年02月12日
  • 教育とは何か

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    新時代における教育の意味合いを哲学的に突き詰めていく本。
    予備知識などがないと理解することは難しいため、じっくり読むことが必要。
    読み取れた点として、教育とは教える側と教えられる側の両方が存在して、初めて成り立つ。一方的に教育を与えることは不可能であり、相互が立場を理解して初めて成立する。また、教育の場としては大学が最も適切であり、生活の中で溶け込むことが教育の発展に重要だと主張している。
    もう少し知識を蓄えてから再挑戦をしたい。

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    2026年05月10日
  • 「シェルパ」と道の人類学

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    『ガイドの仕事とは、複数の歩行者が持つリズムを即興的に調整してゆくこと』

    エベレスト地域の道とはなにか?「シェルパ」とは誰か?
    ネパール現地で、道とガイド・シェルパを辿る。

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    2025年04月29日